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サンテステフ Archive

CH. フランク・フェラン '00 [サンテステフ]

僅かにくすんだ赤黒色。ギリギリ透明。エッジは赤紫からピンクになりかけている。

香りは極めて外向的。甘い青草。ちょっと過剰な強度だが、果実香と青草系の香りがよく混じり合って心地良い。ハーブを漬け込んだ甘いアルコール様の香りに魅了される。

フランク・フェランらしい滑らかな口当たり。中盤の味わいの強度は思ったより濃く強い。そしてミネラル感が後半からアフターにかけて明確に感じられる。こなれたミネラル感と旨味が、じんわりと舌上で展開する。徐々に出てくる渋さも全体の中でバランスが取れていていい感じだ。(コンディションも良かった)

好きなタイプのワイン。自宅でゆっくりと飲むのに向く。

(記:2009.9.23)

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CH. モンローズ '98 [サンテステフ]

赤みの強い、とても若く見える色合い。

香りは開いている。そして健全に熟成している。甘く厚みがあり、ハーブや青草の要素がある。牛乳のような雰囲気も。

味わいは閉じていて水っぽい(もっと空気に触れさせた方が良かったのかもしれない)。クリアな酸が中心だが、明らかに酸の要素が強過ぎて面白みに欠ける。その酸を核にほのかな旨味感がある。飲み進むと、甘みと酸が厚みを増してゆき、多少好印象を持たせる。アフターの収斂味は、かなり後になってからやっと感じられる。

香りだけなら満足できるが、今は飲み頃ではない。デキャンティングなど扱い方ひとつで味わいは大きく変わる可能性がある。'98年ならばそれなりのポテンシャルがあると思うのだが・・・。少なくとも、この試飲内容では不満足。

(記:2008.3.22)

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CH. モンローズ '04 [サンテステフ]

すごく黒い。そして不透明。エッジのみ、つや消しの赤が混じる。

香りはやや弱めで、最初の印象は焦げ臭中心。よく嗅ぐと肉っぽい印象と香水のような少しばかり高級な香りがある。

味わいは酸が強いものの、クリアな感じでよく出来ている。しかし現時点では、酸は飲むに従い蓄積し酸っぱく、後半の収斂味はかなり強い。酸、バランス感、アフターの重いタンニンは、現在よりも将来に希望を抱かせる。(かなり長い時間、グラス内で放置したところ、グっと旨味感が出た)。

今は全く飲み頃ではない。非常に長い熟成期間を経て、酸とタンニンが馴染んでから飲むべきワインだ。

(記:2008.2.23)

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CH. カロン・セギュール '04 [サンテステフ]

非常に黒みの強い色合いで、エッジに僅かに赤黒色が見える程度。

熟成したボトルのような、枯葉や腐葉土のような香りが主体。他に土やミントなど。

滑らかな味わいで、第一印象においては、タンニンや酸のギシギシ感は全く感じられない。ほどほどの厚み。後半では、やや強めのタンニンがあり、飲むほどに蓄積する。潜在的な酸とタンニンは結構強そうだ。何だか、少し前のランシュ・バージュ的な味わい。飲み進むと昔風のカロン・セギュールの味わいに近づいてゆく。

熟成が進むにつれ印象は変わってゆくと思うが、現代的な飲みやすい味にしたかわりに若干平板になったようにも思える。大丈夫だろうか?

(記:2008.2.9)

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CH. コス・デス・トゥルネル '03 [サンテステフ]

かなり黒みの強い色で、エッジの部分のみ赤黒色。

香りはやや強めで揮発性が強い。男性用香水、アルコール、ミント、トニック、スパイス、どこからか甘い香り。シャープかつ複雑性を持っている。

味わいは全く飲み頃ではないが、滑らかでこなれている。現在、大人しい状態だが、その中から旨みがじんわりと確実に現われ、更に強めの渋みが覆い被さってゆく。飲み進むと渋みが蓄積し、なかなかの強度に達する。

口内がシワシワと収斂するワインだが何故が魅力を感じる。ポッテンシャルのあるワインで、再び開いた状態になったら、すごい実力を発揮するだろう。

(記:2007.9.22)

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CH.カロン・セギュール'02 [サンテステフ]

とても黒みの強い固まった血液のような赤黒色。エッジのみ透明感がある。

香りはやや強め。意外なことに枯れたような熟成感が強い。それにミント、果実香、杉林、アルコール香も混じる。枯れた風合いと元々の風味が混じり合う面白い状態だ。

味わいは香りの面白さに反して薄っぺたい。最初は渋さもあまりない。飲み進むに従い、徐々に渋みが蓄積し、ようやくカロン・セギュールらしくなるが、凝縮感の乏しさは隠せない。

味わい的に閉じており、アフターには固さがあるので、もっともっと熟成させてから飲んだ方が良いのだろう。 今の時点では、あまり評価できる状態ではない。

(記:2006.9.3)

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CH. コス・デス・トゥルネル '86 [サンテステフ]

艶がなく暗い色合い。エッジの透明部分が広い。

香りは強く、完全に熟成したボルドー特有の香り。腐葉土、酸が中心で、カブト・クワガタ飼育ボックスの中を覗いているようだ。

味わいは滑らかで引っ掛かるところがない。前半に熟成した旨味がほのかに広がり、後半は酸味中心に変化する。アフターは熟成によってこなれた苦味が良い。

健全に熟成したボトルで、とても美味しい。どこかにインパクトがあれば更に好評価を得られる内容だが、若干個性が足りない。それはともかく優等生的なボトルで、価格さえ折り合えば購入して手元に置きたいワインだ。

(記:2005.9.29)

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CH. コス・デス・トゥルネル '02 [サンテステフ]

中心部は黒みの強い赤紫色。エッジは透明感ある赤紫。

香りは強めで、ふくらみがあり華やかだ。ぶどうの甘い果実感がすごく心地良く、樽香がうまく溶け込んでいる。他にケモノや男性の体臭のような要素もあり複雑。

味わいは滑らかでふくらみがあり、旨味を感じさせる味わい。バランス感が素晴らしく、誰もが素直に美味しいと思えるワインだ。アフターにも旨味感は続き、酸味が適度で、これも心地良さを演出する。

味わいにメリハリがあり、複雑性もあるなかなかのワインだと思う。01年以降、確かにコスのスタイルは若干変化し、品質が向上しているように思える。

(記:2005.10.9)

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レ・パゴタ・デ・コス '96 [サンテステフ]

過去の履歴を見てみると、昨年9月の試飲会でも飲んでいる。

 やや明るい赤黒い色合い。透明感はボルドーとしては高め。香りはやや強めで、杉、塗料など。若干の青臭さがあるが、総体として心地良い香りだ。口に含んだ瞬間に旨み感が広がり、それを追うように渋みが蓄積していって楽しめる。ただ後味に僅かに青臭さが残る。良いワインであるが、まだ完全にこなれきっていない。あと数年で青臭さも抜け、更に向上した味わいを提供してくれるだろう。

(記:2003.3.30)

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CH.コス・デス・トゥルネル '93 [サンテステフ]

このワインも昨年の試飲会で飲み、コメントを見るとかなり良い印象を書いている。

 しっかりした赤黒い色合いで、褪色は少ない。エッジの部分は明るく透明感が強い色合い。香りはやや強めで、杉、海草など。口当たりは滑らかで洗練されており、素直に美味いと言える。初心者に向いていると思う(実際、会場のあちこちから[特に女性から]93年は美味しいとの声があがっていた)。2・3口飲み重ねてゆくうち、渋みも蓄積して奥行きが出るので、ボルドー好きも満足する味わいだ。前回同様に好印象で、熟成し飲み頃の「穴馬的ワイン」だと再確認した。(RP89)

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CH. コス・デス・トゥルネル '81 [サンテステフ]

色合いの中に褪色が感じられる黒みの強い色合い。エッジにまでしっかりとした色づきがあるが、同時に褪色の度合いもかなりのものになっている。香りはやや強めで、古いボルドーに典型的な醤油、落ち葉、腐葉土など。このワインも滑らかでこなれた味わい。熟成した風味の中、果実の甘みと旨みが生きており、非常に飲みやすく、また楽しめる。アフターは若干の酸味を伴い、また単調で複雑味が今一歩足りない。前半から後半にかけては素晴らしいワイン。古さのせいかもしれないが、後半部分に深みがあれば、更に優れたワインであっただろう。(RP83)

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CH.レゾルム・ド・ペズ '98 [サンテステフ]

赤を深く濃くしていったような赤黒い色合い。香りは中程度からやや強めで、果実香とアルコールの抜けるような匂い。口に含むと意外にも滑らかで飲みやすい。果実味に芯が残っているようにも思えたが、同ワインの96年と同等かそれ以上の味わいであるように感じられた。後味はまだ若く、若干の苦味がある。果実味、アフター共に今後数年で更に向上する期待のワインだ。90年のボルドーと共通する部分があるようにも思えた。期待せずに飲んだのだが、意外な拾いものだった。(前に購入し、2年間『常温保管』した同ワインがある。惜しいことをした・・・)

(記:2003.3.30)

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「CH.コス・デス・トゥルネル テイスティング」総括

初めての垂直であったが、素晴らしいひとときを過ごせた。ただこれだけのワインを僅か1時間半で駆け足で飲んだのは少し残念だった。残り30分になり急いで飲んでコメントを記入している時は、なんだかテストの答案を書いているときのようであった。それはともかく、今回はコスの実力を余すところ無く思い知らされた。特に90年、75年、86年、71年は、近年の良作年の1級シャトーを遥かに凌駕する出来であるように思えた。今後上記4vintageが\15,000以下で販売される際には、迷うことなく買いだめしようと決意した。

CH.コス・デス・トゥルネル '71 [サンテステフ]

200209-05.jpg私のbirthday vintageなので、最初に断っておくがいつも通り少し甘めの評価をする。褪色が進み全体に透明感が増した色合い。香りは意外にもやや強め~強め。甘い熟成香が中心で、他に紅茶、花粉、マディラ、醤油などの香りが感じられる。マディラや醤油の香りは僅かで、減点対象となるほどではない。完全に熟成しきっており、少しづつ水に還えろうとし始めた状態。すべての要素がこなれて融合しているためグイグイ飲める。今後の向上やパンチは望めないが、個人的には素晴らしいワインだと思う。31年を経てピークも過ぎているが、まだまだ楽しめる存在だと思う。
(記:2002.9.17)

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CH.コス・デス・トゥルネル '75 [サンテステフ]

200209-05.jpgこの日2番目に素晴らしいと思ったvintage。全体にしっかりとした赤黒い色合い。エッジにほんの僅かな褪色が見られる程度で思ったほどの衰えは見せていない。香りは中程度。熟成した甘いブーケは上質のクラレットそのもの。複雑な揮発性の香りは鼻の奥を容赦なくくすぐる。ただし香りを楽しんでグラスを廻し過ぎると醤油の香りが出てきて衰えを見せる。味わいはどこまでも滑らか。ボルドーの素晴らしい熟成とは何か体験したい場合は、このワインを選ぶと良いだろう。20年以上を経過したボルドーのみが提供する甘みと旨みが迎えてくれる。後味の酸味とタンニンも枯れることなく溶け合った状態で楽しめる。素晴らしい。

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CH.コス・デス・トゥルネル '86 [サンテステフ]

200209-05.jpg全体にしっかりとした赤黒い色合い。香りはやや強め。甘い熟成香、和室に使われる木材、畳の香りなど。全体に心地良い香りだ。やや酸が目立つのが気になるが、90年同様に滑らかで素晴らしい味わい。惜しいことに90年の後に飲んだため旨み感の不足を感じたが、単独で飲めば標準を超えるおいしさなのだろう。総体としては素晴らしいワイン。ただし、酸の強さと価格の高さがたまにキズ。

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CH.コス・デス・トゥルネル '90 [サンテステフ]

200209-05.jpgこの日のテイスティングの中でひときわ群を抜いた別格のワイン。エッジに至るまでしっかりとした赤黒い色をしている一方、年相応に全体に褪色が進んでおり熟成感が見て取れる。香りは中程度~やや強め。甘くうっとりするような熟成香、紅茶などの香りも感じられる。また若いコスで強調されるハーブやスパイスの香りは後退している。口に含むと今まで飲んできたボルドーは何だったんだろう?これは本当にワインなのだろうか?と思うほど、圧倒的に美味い!熟成により全ての要素が調和し滑らかになっている。後味もこなれており、余韻は長いが引っかかる部分が全くない。このワインは今がピークのように思える。過去体験したボルドーの中で一番のワインかもしれない。このワインの感想を冷静に伝えることはとてもできない。

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CH.コス・デス・トゥルネル '93 [サンテステフ]

200209-05.jpg意外にもしっかりとした赤黒い色をしている。全体にくすんだ感じで熟成感が見て取れる。エッジの部分は褪色を始めており、透明度が増している。香りは中程度~やや強め。スパイス、ハーブと若干の腐敗臭など。口に含んだ際、一瞬の旨み感があり、また滑らかなワインである。やや水っぽい印象もあるが、一歩引いた目で見ると中庸の濃さで飲みやすいワインと言える。アフターはおとなしめだが、酸味と苦味がよく溶け込みこなれていて評価できる。正直期待せずに飲んだvintageだったが、熟成感があり各要素が溶け合っていて楽しめた。おそらく実勢価格はそれほど高くないので、「穴馬的vintage」といえる存在だろう。

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CH.コス・デス・トゥルネル '96 [サンテステフ]

200209-05.jpg2年前(00年11月)に飲んだ際に非常に良い印象を持ったので、1万円を切るセールの度に95年と96年のボトルを買い足している。果たして熟成経過はどうであろう?

 しっかりと端まで赤黒い色合い。エッジの部分は2年前には無かった透明感が見え始め熟成を感じさせる。香りは中程度からやや強めで、ハーブ、スパイス、汗、森林(杉)、僅かな腐敗臭など。熟成感が出始め、まあまあの香りだ。口に含むと、ほのかな甘みと旨み感が広がる。2年前に感じたトゲトゲ感や荒さはすっかり取れて滑らかになっている。凝縮度合い、厚みも中庸で素晴らしい。後味のこなれ具合と複雑さも順調な熟成経過を感じさせる。また今後更に向上する可能性が高いように思える。買い足していった判断は誤りではないと確信した。

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CH.コス・デス・トゥルネル '98 [サンテステフ]

200209-05.jpg中心部はしっかりした赤黒い色合い。エッジの部分は明るい赤色で透明感あり。香りは中程度で、コスの中ではおとなしめ。ハーブ、インクなど。まだ新しいワインだが、こなれていて素晴らしく滑らか。するすると口内を駆け巡り、喉を落ちて行く。後味はしっかりとした感じで、単純なワインとは明らかに違うものになっている。少し地味で、人によっては平板と言うかもしれないが、僕個人としては好きなタイプだ。初心者にも馴染みやすいvintageだと思う。(なお実勢価格は¥5,000前後なので、コストパフォーマンスはその価格を元に評価した)

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CH.コス・デス・トゥルネル '00 [サンテステフ]

200209-05.jpg
中心部は黒味の強い赤色。エッジの部分は明るい赤色だが、しっかりと端の部分まで色づいている。最初閉じ気味で中程度の香りだったが、こねくり廻しているとやや強めの香りに変化した。どこかに甘みを感じる香り。花、樽香(バニラ)、ハーブ、スパイス、梅など現時点では内向的だがそれでも十分に複雑。将来性を感じさせる。口に含むとこのワインの最大の特長であるまろやかで滑らかな旨み感が口一杯に広がる。後味のタンニンは、まだつぼみの状態で、酸には僅かながらトゲがある。全体を総括すると旨み感がすべてをカヴァーし、現時点でも十分に楽しめるワインになっている。あまりのおいしさにグイグイと杯が進むワインだ。また各所に潜在能力を隠しており、今後の向上も期待できる楽しみな存在だ。絶対評価の欄に初めて「↑」マークを使ってみた。2000年のボルドーが皆このようなタイプであることを期待したい。(ただし¥12,000は高すぎだと思う)

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レ・パゴタ・デ・コス '96 [サンテステフ]

200209-04.jpg中心部は赤黒い色合い。エッジの部分は透明感があり明るい赤色が見える。2000年と比較すると全体にくすんだ印象があり、やや熟成を感じさせる。香りは中程度からやや強め。ローズマリー系のハーブ、スパイス、木質、揮発性塗料など楽しめるパンチの効いた香り。口に含むとこなれた酸と果実味が感じられ好印象。余韻も長く、強度は中庸でなかなか良い。若干の塩気、ミネラルを後味の中に感じる。僅かに気にかかる点もあるが、全体のバランスが良く、落ち着きがあり、熟成感も少しだが味わえるお得なワインだ。僕は毎年セール時に¥2,980くらいで買っている(そのため保管がぞんざいになりがちだ・・・)。この2ndの垂直をしてみてもおもしろいと思う。

(記:2002.9.17)

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レ・パゴタ・デ・コス '00 [サンテステフ]

200209-04.jpg中心部は赤黒い色合い。エッジの部分は透明感があり明るい赤色が見える。香りは、やや強め~強め。草、ローズマリー系のハーブの香りが主体。イヤみな香りではなく良い感じだ。ほのかに樽香が見え隠れする。味わいは若干の薄さが目立つ。口に含んだ瞬間梅の風味を感じるが、やがて酸と苦味に移行する。サラっとして飲みやすいタイプで、アフターも短くキレが良い。おいしい水から作った清涼飲料のようなキレだ。気軽に皆で飲んだり、日曜の昼にパスタと共に飲むのに適したワインのように思える。だから価格も¥2,480くらいであるべきだ。

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CH.ラフォン・ロシェ [サンテステフ]

200208-02.jpg非常に濃く黒みの強い暗赤色で、透明度はなく濁り気味。香りは中程度。男性用香水、ミント、松葉、腐葉土、牛革など。単純ではないが、ものすごく複雑な訳でもない。飲み口は滑らかで、樽の風味を背景にじんわりと旨み感が広がるが、すぐに中程度の酸味と強めのタンニンが訪れて楽しみを覆い隠してしまう。渋みがまだこなれておらず、初心者には馴染みにくい後味。料理と共に楽しめばこの渋さも良いアクセントになるが、どちらかというと、もう3・4年以上は寝かせた方がいい。価格面から考えると、はるかに標準以上で、買って損はないが、以前飲んだ94年の方が良かったように思える。

(記:2002.8.23)

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CH.コス・デス・トゥルネル '97 [サンテステフ]

200203-05.jpgTexasから持ち帰ったOpus Oneのハーフボトルが、どうしてもセラーに入らないため、複数本保有しているハーフを片づけることにした。97年のコス(ハーフ)は3本くらい持ってるハズ。

 しっかりと黒っぽい色合い。ただし以前飲んだ96年と比較すると、エッジの部分が明るい赤色をしている。香りは中程度からやや強めで、ふくらみを感じさせる果実香、ほのかに甘い樽香、木、いやみにならない程度のみかんの木のような青臭さなど。口当たりは滑らかで喉に向けて心地良く滑り落ちる。味わいにもほのかな甘みがあり、中程度の果実味、過剰にならない渋みと酸味が気持ち良い。後味に残る草っぽさも、適度なアクセントになっている。最高のvintageのコスと比較すると、確かにボディの厚みに物足りなさがあるが、この価格を考えると十分にお買い得だと思える。何本か購入しておいて良かったと思う。
(記:2002.3.23)

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CH.コス・デス・トゥルネル'61 [サンテステフ]

エッジの部分が僅かに褐色がかっている他は、まだまだ元気なボルドーワインらしい色合いをしている。香りは熟成したクラレットのみが持つ妖しいブーケを放つ。強さは、中程度からやや強めと言ってもいいくらいだ。こちらも酸味を感じるものの、しっかりとした骨格が残っており、旨み感やふくらみがある。完全にこなれたタンニンが心地良く、飲みやすい後味である一方で、余韻の持続時間は長く、口内に留まり満足感を与えてくれる。やや下降気味ではあるが、まだまだ数年はこの状態を保つだろう。

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CH.コス・デス・トゥルネル'96 [サンテステフ]

上記のクロ・ド・ヴージョに続いて抜栓。ある程度出来あがっていたので、ハーフボトルをちびちびやることにした。コスは「保有するけど勿体無くて飲んだことのないワイン」の代表格。96年は、パーカーズ・ポイント94~96点(ロバート・M・パーカーjr『ボルドー』(第3版)講談社 1999)。

 抜栓しコルクの裏側を見ると濃い紫色に覆われている。思わず匂いを嗅いでみると、インパクトのある果実の香りが心地良く、グラスに注ぐ以前に無意識ににんまりとした。香りは強く、ぶどうのフレッシュな香り、ハーブ、胡椒、ほんのわずかな青茎の香りが入り混じり複雑。味わいにおいても果実の凝縮した印象が強く、ハーブや草の風味が伴うが、それらはうまい具合にアクセントとなって全くイヤみがなく飲みやすい。後味の持続も良く、香りを嗅ぐ段階から後味の余韻を味わう段階まで緩みなく楽しめる。競馬用語で言うと「テン良し、ナカ良し、シマイ良し」。一部に若さが見られる点や、複雑さがもう少し欲しい点があるが、今後向上する可能性が高く、それも含め評価は高めにした。今週末のやまやのセールで、フルボトルを追加購入しようと思う。お奨め!

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CH.ラフォン・ロシェ'94 [サンテステフ]

「これは傑出したラフォン=ロシェとなるはずである。1994年ものはこのシャトーにとって壁を打ち破ったヴィンテージであり、この後の1995年にはさらに抗しがたい魅力を持ったワインが続いている。1994年のラフォン=ロシェは、色は非常に濃い紫で、甘く純粋なノーズはカシス、新樽、牛肉の血を思わせる。筋肉質で重々しさがあり、巨大なボディと山のようなタンニンを持つこのワインは、エキス分と力強さに満ち溢れている。あと5年から7年はセラーで寝かせる必要があるが、20年から30年は持ちこたえるだろう。(89+)」(ロバート・M・パーカーjr『ボルドー』(第3版)講談社 1999)。

 「93年、94年、95年のような酒造りの条件が厳しかった年に見られる、熟した果実味とみごとなハーモニーのほうが印象的である。こうした点から見て、ラフォン=ロシェはサン=テステーフのなかでお買い得なワインのひとつといえよう」(デイヴィット・ペッパーコーン『ボルドー・ワイン』ハヤカワワインブック 1999)。

 やまや新宿店のセールの際に、木箱に貼ってあったスタッフの奨め文句を鵜呑みにして「ついで」に購入した。本命はブルゴーニュだったような気がする。そんな買い方だったため、夏場は劣悪な環境で常温保存。よくよく調べてみると、世間ではなかなか高い評価を得ていることを知り、ついに抜栓した。

 黒ずみ、濁りを感じさせる非常にしっかりした赤色。血の色をしている。エッジの部分をよく観察してみると、枯れ始めの兆候が僅かに見てとれる。高温劣化か?香りは抜栓直後花粉を感じさせる非常に華やかなものであったが、やがてふくよかなメルローの香りやハーブ、森林の香りが主体となりボルドーらしさが出てくる。落ち着いた後も香りの強度はやや強めである。口に含んだ瞬間の果実味のボリューム感、その後のチーズを感じさせる酸味、酸味を流し、しつこさを打ち消すタンニンと連携がうまく行われており、構成が非常にしっかりしている。アフターのタンニンは長く心地良い余韻を残すが、若干の粗さがある。95年のボルドーワインのようにしっかりした出来であり、上記でペッパーコーンが言っているように極めてお買い得なワインだ。

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CH.カロン・セギュール'93 [サンテステフ]

2年ほど前に購入。以後2度の猛暑を常温で経過している。
 色合いは熟成の始まりを思わせ、エッジの部分に僅かにオレンジ色が混じり始めている。香りは開いており強烈。ぶどうの風味、ハーブの風味、メルローのふっくらした感じ、熟成感がバランス良く、飲みごろを迎えている。滑らかでクリアな口当たりで、じんわりと心地良い渋みと苦味が溢れてくる。CH.オー・ブリオンやCH.ランシュバージュといったワインの渋みと共通点があるように思えた。すき焼きにドボドボ注ぎながら飲んだところ、かなりおいしかった。これからヴァレンタインに向け飲む方も多いと思うが、直近のvintageでは価格的な面も考えると、この93年と94年がお奨めである。(ただし渋さが苦手な人は、別のワインを選んだ方がよい)

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CH.フランク・フェラン'97 [サンテステフ]

CH.フェラン・セギュールの2ndワイン。ボルドーにしてはかなり薄め。抜栓直後は、リキュール漬けのさくらんぼの香りがしたが、空気と触れ合うと黒ボールペンのインクの香りに変化した。凝縮感が弱く、97年はこのワインにとって非常に困難な年だったように思える。後味は渋みが強く、まだカドが取れていない。時期的に早すぎたきらいはあるが、熟成しても総合的に向上するとは思えない。

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