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CH. デュクリュ・ボーカイユ Archive

CH.デュクリュ・ボーカイユ テイスティング

2013年10月26日(土)ENOTECA広尾本店にて。ボルドーシャトーの垂直は久しぶりだ。

本テイスティングの所感は下記。

・全体を通して、CH.デュクリュ・ボーカイユの特徴である「キレイさ」「クリーンさ」が出ており、またじんわりと現れる旨みやミネラルがあり好印象。

・オフ・ヴィンテージが揃った。最高にはなれないが、しみじみとした魅力があり単体でじっくりと向き合うと大きな喜びを与えてくれる。

・特に02年、04年、92年からは、オフ・ヴィンテージの扱い方を教えてもらった思いだ。購入時に印象が悪いワインでも、諦めずに保管しよう。

・CH.デュクリュ・ボーカイユは、意外に芯が強く、新しい状態では色々な要素を内に秘めたままにしているのかもしれない。

・過去のテイスティング・メモを読み返すと、不満が書いてある一方で、存在する要素に関する記述はボリュームが多い。これが今回(熟成後)の好印象につながったのかもしれない。

CH.デュクリュ・ボーカイユ'10 [サンジュリアン]

透明感あり。しっかりと色付いた黒みのある赤紫色。エッジは赤~ピンク色で粒子が見える。

香りは開いていて明確。バニラをはじめとする甘い香り、インク、アルコール、ブルーベリーのコンポートなど。また、ベースの部分に青草のニュアンスも感じた。バニラの風味は、まだ馴染んでおらず、浮ついた印象を残す。

味わいはやや凝縮感に欠けるが、ミネラル感が強く美味しい。滑らかな口当たりの後に、まだこなれていないタンニンが現れる。タンニンの量は多いものの上質で悪い印象はない。更に後に現れるミネラルと一緒になり、非常に長い余韻を残す。

現段階で果実感が豊富。一方でタンニンも多いため渋美味しい。鼻に抜ける後味は酵母感があり、しばらく置くとタンニンもギシギシしてくる。これからまだ向上すると思う。

(記:2013.10.26)

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CH.デュクリュ・ボーカイユ'04 [サンジュリアン]

くすんだ赤黒色でギリギリ透明感がある。エッジの部分は赤色~ピンクで粒子が見える。

香りは閉じている。古さを感じさせる香り。落ち葉や落ち着いた感じのカシス、熟したイチジクなど。全体を通してアルコールのもたらすクールさがある。

味わいは薄くエレガント。そしてとてもキレイ。そう思って飲み進むと、中盤からアフターにかけて、じんわりと旨みとミネラルが出てくる。オフ・ヴィンテージのワインだが、うまく熟成した古酒にに成長している。

ボトル状態がとても良い。キレイな味わいが壊れていない。強さはあまりない。古くはなっているが、リリース当時の04年の印象が確かに残っている。しばらく置くと酸が徐々に強くなり、たくましさが増した。最高ではないが好みの味だ。

(記:2013.10.26)

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CH.デュクリュ・ボーカイユ'02 [サンジュリアン]

くすみ褪色した赤黒色でギリギリ透明感あり。エッジには曇った黒みのある粒子が見える。

かなり古いワインの香り。土、よく練られた、ミントや青草を含んだ香り。青草の印象がアルコールと混じり、良い方向に働いている。グラスを廻すと、硫黄のような香りも出た。

こちらも味わいはキレイ。飲み続けるにしたがい、じんわりと味わいが蓄積する。心地良い、渋み、ミネラル、酸のバランス。ワインを長く飲んできた人が高く評価するであろう味わいだ。

やや酸っぱめだが、自然な味わい。飲む順序によっては、このワインの良さが分からずに埋没してしまうリスクもある。大切に、じっくりと向き合って飲むと、他では得られない良さを見せてくれるワインだと思う。

(記:2013.10.26)

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CH.デュクリュ・ボーカイユ'92 [サンジュリアン]

透明。かなり褪色が進んでいる。エッジはオレンジがかっている。濁り、くもりは少ない。

香りは閉じている。土、腐葉土の香り。少しヒネた古酒の酸の香り。焼けたような風味もあり、果実香はない。

はかない味わいで水に近付いている。しかしこれもキレイ。'92年のネガティヴな要素は感じない。飲み進むにしたがい酸が強くなり、その中に旨みが感じられるようになる。アフターではカラメルのような
印象も見え隠れする。

更に飲み進むと、酸とタンニンが口内に蓄積し、たくましさが出る。この段階になると、アフターのタンニンと旨み、ミネラルは非常に長い時間持続する。

酸の効いたオフ・ヴィンテージは、思いきって長くストックしてみるのも1つの手かもしれない。

(記:2013.10.26)

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CH.デュクリュ・ボーカイユ'79 [サンジュリアン]

くすんだ赤色で、全体にオレンジ~褐色に変化しつつある。エッジはほんのりとした桜色。

香りはボール紙、黒土、未熟な腐葉土、黒カビなど。

味わいは意外なことに中盤がたくましい。酸を伴う、熟成チーズのような旨味感。その後、アフターに落ち葉のような風味が抜けてゆく。果実味がないため、しっかりとした味わいだが、しつこさがない。ミネラル感もあり。

じんわりとした旨みが中盤とアフターに現れ好印象。うまく熟成したオフ・ヴィンテージの古酒。美味しい。

(記:2013.10.26)

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CH.デュクリュ・ボーカイユ '82 [サンジュリアン]

濃く黒みの強い色合い。エッジは暗い赤色、透明で粒子が見える。

香りは少しのカビ、土、腐葉土、山椒、ミント、古く腐りかけの木材など。カビの生えた水彩絵の具箱。とても複雑な香りだが、ネガティヴな要素もある。

味わいは丸く磨かれ上品でカドが取れている。そして枯れた風味が感じられる。若干凝縮感に欠けるが、これはボトルの状態があまり良くないのが原因だと思われる。かなりフラット。飲み頃を過ぎているのだろうか?

アフターは、ほのかな酸と旨み。やはり弱い印象。そして少し草っぽい。しばらく置くと旨味がじんわりと現れ徐々に明確になった。時間が経過するほど構成感が充実し、しっかりとした味わいに変化した。

ポテンシャルは感じるが、おそらくボトル状態の悪さから果実系の香り/味わいが大きく後退している。そのため、以前に同ワインをテイスティングして感じた際の感動(未掲載)は全く感じられなかった。

(記:2009.10.23)

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CH. デュクリュ・ボーカイユ '04 [サンジュリアン]

黒みの強い赤黒色。濁りがあり不透明。

香りは閉じ気味で奥に引っ込んでいる。入念に嗅ぐと、ようやく甘く可愛らしい果実の香りが見つかる。更に弱く、絵の具、塗料の香りがある。しばらく置くと、梅ジャムや酢のニュアンスも出てくる。

口に含むと、滑らかでキレイな酸が美味しい。飲み進むと酸は蓄積し、酸っぱさが強くなる。またタンニンが舌上に留まり、ジンと芯のある苦味を残す。後半からアフターにかけて、かなりの渋みがある。(たまらず長時間グラスを放置したところ、じんわりと旨味感が出てきた)

キレイに造られているが、全く飲み頃ではない。熟成を経た後に開花するかもしれないが、それは10年以上後のことだ。今飲むならば、非常に長時間のデカンタをした方が良い。 

(記:2008.2.23)

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CH. デュクリュ・ボーカイユ '03 [サンジュリアン]

黒みの強い赤黒色。エッジの部分は赤みが強く、透明感がある。

香りはやや強めで、果実の甘さ、可愛らしさがまず感じられる。揮発性が強く、ミントのようなクールな香りが背後にある。奥行き、複雑性、高級感があり、「いい香りだ」と素直に思える。

味わいは閉じ気味だと思うが、ほのかな旨みが舌の上に広がり、しみじみとした良さが伝わってくる。後半は、おだやかな、しかし確かな渋みと酸味が全体構成を引き締める。アフターは、こなれきっておらず多少の芯がある。飲み終わってしばらくはバニラのニュアンスが鼻に抜ける。

しみじみとした美味しさがあり、素性の良さが伝わってくる(近年のデュクリュ・ボーカイユらしい造りだ)。若干大人し過ぎるきらいはあるが、熟成によって変身するポテンシャルが十分にある。 

(記:2007.9.22)

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ラ・クロワ・ド・ボーカイユ '01 [サンジュリアン]

エッジまでしっかりと赤色に色付いた期待を持たせる色合い。グラスを廻すと思いの他、多量の脚を残す。香りの強度は中程度で閉じ気味の印象を受ける。集中して嗅ぐと、カシス、杉、インク、アルコールなどが混ざり合い、比較的上品な香りだと分かる。ミネラル感もあり、時間が経過するとミントの風味も出てくる。味わいは薄めで前半はスカスカしている。後半から終盤にかけて、果実感、僅かな旨み感、柔らかなタンニンが次々と現れる。杯を重ねるごとにそれらは蓄積してゆき、塩気やミネラル感も加わるが、いつまでも物足りなさがつきまとう。

価格に比して力不足な印象が拭えず、いつまで飲んでも満足感に到達できない。開いていないせいだけだろうか?

(記:2005.1.25)

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CH.デュクリュ・ボーカイユ '02 [サンジュリアン]

しっかりと色付いた赤色。透明度はグラスの向こう側が見透かせるかどうかギリギリのところ。香りは中程度で、やはり閉じ気味。少し異質な香りで、カビやボコリっぽさがある。かといって顔を背けるような香りではなく、他に、男性用香水、ローズマリー、花粉などの風味があり好感が持てる。時間が経過すると、コーヒー牛乳、カラメルなどすごく面白い香りも出てきた。口当たりは滑らかだが、前半は薄く厚みに欠け水っぽい。中盤から後半にかけて果実味と旨み感が現れてくる。

バランスと繊細さを重視して造ったワインのようだ。杯を重ねると少し厚みが増してくるが、やはりほんの少し物足りない。

(記:2005.1.25)

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CH.デュクリュ・ボーカイユ '01 [サンジュリアン]

これもしっかりと色付いた赤色だが、透明度は02年よりも高い。香りはやや強めでインパクトがある。かなり心地良く、香りだけ取れば1級シャトー並みだ。完全に開いており、甘いブランデーケーキのような香りが脳天に抜けてゆく。これも優しい口当たりのワインで、中盤から後半にかけて果実やタンニンが現れてくる。

よく澄んだ水に、控え目に上品な味わいを加えたような感じで、プラス要因があるものの、物足りなさが共存する。01年のボルドーらしいワイン。その中でも優等生の部類に入るだろう。

※しばらく置いたところ酸味が強くなり、味わい面でのインパクトも少し強くなった。

(記:2005.1.25)

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CH.デュクリュ・ボーカイユ '00 [サンジュリアン]

ある程度の透明感はあるが、とても濃い向こうが見透かせるか見透かせないかギリギリくらいの色合い。香りは中程度からやや弱めで閉じているようだ。しかしながら非常に心地良い香りだ。甘い果実香を中心に、よくバランスの取れたアロマが頭に染み入ってくる。グラスをこね回すと香りは次第に強くなり、更なる時間を経過すると、コーヒー牛乳の風味も出てくる。

味わいは非常に分かりやすい。大人しいが、よくバランスが取れている。厚みがやや足りないようにも感じられたが不満というほどではない。典型的な2000年の良さを持ったワインだ。後半からアフターにかけては、苦味と控え目なタンニンが蓄積し心地良い。一方で渋さは過剰にはならず、エレガントさを保つ。

価格的にはどうかと思うが、確実に良昨年の良さを持ったワインだ。


(記:2005.1.28)

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CH.デュクリュ・ボーカイユ '97 [サンジュリアン]

97年としては意外なくらいしっかりとした赤黒色。全体に透明感があり、エッジの部分の僅かな幅がピンク色になっている。

香りは中程度からやや弱め。ミント、杉、汗、インク、奥深くにアルコールに由来する甘さ。控え目だが、よく注意して集中して嗅ぐと悪くない奥ゆかしい香りであることが分かる。時間を置くとコーヒーのような風味も出てくる。

味わいは比較的開いていて外向的。飲み口は滑らかだが、丁度飲み頃を思わせるボディの開き具合で、コンディションの良さ(めぐり合えた時期の絶妙さ)が目立った1本。アフターは、それほど強くない。状態から素直に「美味しい」と言えるグラスだった。

(記:2005.1.29)

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CH.デュクリュ・ボーカイユ '96 [サンジュリアン]

濃い赤黒い色合い。ある程度の透明感はあるが、向こう側は見透かせない。

香りは中程度からやや弱めで少し閉じ気味のようだ。全体に大人しい雰囲気で、杉、汗、ホコリなど。上品な香りだが、遠くに在り過ぎてやや物足りない感じがする。

一方で味わいは外向的。滑らかな口当たりと、それに続くインパクトのある旨味は、ワインを口内でいつまでも廻していたいと思わせる。ほんの少し水っぽさがあるが、とてもクリアで美味しいワインだ。この日に飲んだ中では、一番の味わい。

(記:2005.1.29)

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CH.デュクリュ・ボーカイユ '95 [サンジュリアン]

上記96年と同様に濃い赤黒い色合いだが、透明度はこちらの方が強い。

香りはやや弱めで、潜在的には存在すると思うが完全に隠れている状態だ。ミントの香りの他、固く閉じた蕾の中に絶対に何かを隠しているが、その内容を見せてはくれない。

味わいは滑らかで中盤にかけて構成が弱めだが、良質感があってポテンシャルと上品さを感じる。後半の苦味と渋みは、なかなかのもの。味わいのみ考えれば、満足感は標準以上で、しみじみと「美味しい」と感じられるワインだ。熟成し、開いた後に、またテイスティングしてみたい。

(記:2005.1.29)

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CH.デュクリュ・ボーカイユ '82 [サンジュリアン]

赤黒く、しっかりとした色合い。くすんで艶を失っている。エッジの部分は、僅かな幅が褪色して透明になっている。

香りはやや弱め。果実香と熟成に由来した甘みを感じる。

素性の良いワインが順調に熟成している感じで、滑らかで果実感があり、熟成からくる旨味感も備わっている。口内を念入りに廻すと、果実味と熟成感が増幅され、存分に味わうことができる。アフターに若干のヒネた味を感じるが、ほんの僅かなキズでしかない。

全体に良いワインだが、もう1歩の何かが足りなく82年とはいえ、1級ワインに及ばない味わいになっている。今後の熟成による更なる向上も望めないと思う。良いワインだが、そういった点を考えると価格には見合わない内容だろう。

(記:2005.1.29)

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ラ・クロワ・ド・ボーカイユ'96(CH.デュクリュ・ボーカイユ 2rd)[サンジュリアン]

昨年、一昨年とENOTECAが95年を協力に奨めていたCH.デュクリュ・ボーカイユの2ndワイン。96年はロバート・パーカーの評価も非常に高く、CH.デュクリュ・ボーカイユには95~96点が付けられている。上記の通り「気軽に飲める価格」で、やまやのセールに出ていたので、他の買い物のついでに購入した。本当にボルドーは安くなった。

元気で鮮やかな赤色をしており非常に若々しい。抜栓直後はイヤミにならない青臭さを伴うボルドー独特の塗料系の香りがモワッと顔を包み期待を高める。口に含むとそれなりの旨み感があるが、やや閉じ気味で強い渋みを伴うアフターが強く印象に残る。初日は、渋々系のワイン。初心者にはとっつきにくいと思う。2日目以降になると、香りにスパイシーさが加わり、ボディにふっくら感が出てくる。3日目に絶頂を迎え(※冷蔵庫で保存)、数日間に渡って楽しめた。95年の同ワインと比較すると若干複雑さに欠けるように思えたが、時期的にもう少し経過すると、95年をしのぐ味わいに変化する潜在能力を感じた。今後注目のワイン。コストパフォーマンスも更に向上するだろう。

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