Home > ボルドー > サンジュリアン Archive

サンジュリアン Archive

CH.デュクリュ・ボーカイユ テイスティング

2013年10月26日(土)ENOTECA広尾本店にて。ボルドーシャトーの垂直は久しぶりだ。

本テイスティングの所感は下記。

・全体を通して、CH.デュクリュ・ボーカイユの特徴である「キレイさ」「クリーンさ」が出ており、またじんわりと現れる旨みやミネラルがあり好印象。

・オフ・ヴィンテージが揃った。最高にはなれないが、しみじみとした魅力があり単体でじっくりと向き合うと大きな喜びを与えてくれる。

・特に02年、04年、92年からは、オフ・ヴィンテージの扱い方を教えてもらった思いだ。購入時に印象が悪いワインでも、諦めずに保管しよう。

・CH.デュクリュ・ボーカイユは、意外に芯が強く、新しい状態では色々な要素を内に秘めたままにしているのかもしれない。

・過去のテイスティング・メモを読み返すと、不満が書いてある一方で、存在する要素に関する記述はボリュームが多い。これが今回(熟成後)の好印象につながったのかもしれない。

CH.デュクリュ・ボーカイユ'10 [サンジュリアン]

透明感あり。しっかりと色付いた黒みのある赤紫色。エッジは赤~ピンク色で粒子が見える。

香りは開いていて明確。バニラをはじめとする甘い香り、インク、アルコール、ブルーベリーのコンポートなど。また、ベースの部分に青草のニュアンスも感じた。バニラの風味は、まだ馴染んでおらず、浮ついた印象を残す。

味わいはやや凝縮感に欠けるが、ミネラル感が強く美味しい。滑らかな口当たりの後に、まだこなれていないタンニンが現れる。タンニンの量は多いものの上質で悪い印象はない。更に後に現れるミネラルと一緒になり、非常に長い余韻を残す。

現段階で果実感が豊富。一方でタンニンも多いため渋美味しい。鼻に抜ける後味は酵母感があり、しばらく置くとタンニンもギシギシしてくる。これからまだ向上すると思う。

(記:2013.10.26)

Continue reading

CH.デュクリュ・ボーカイユ'04 [サンジュリアン]

くすんだ赤黒色でギリギリ透明感がある。エッジの部分は赤色~ピンクで粒子が見える。

香りは閉じている。古さを感じさせる香り。落ち葉や落ち着いた感じのカシス、熟したイチジクなど。全体を通してアルコールのもたらすクールさがある。

味わいは薄くエレガント。そしてとてもキレイ。そう思って飲み進むと、中盤からアフターにかけて、じんわりと旨みとミネラルが出てくる。オフ・ヴィンテージのワインだが、うまく熟成した古酒にに成長している。

ボトル状態がとても良い。キレイな味わいが壊れていない。強さはあまりない。古くはなっているが、リリース当時の04年の印象が確かに残っている。しばらく置くと酸が徐々に強くなり、たくましさが増した。最高ではないが好みの味だ。

(記:2013.10.26)

Continue reading

CH.デュクリュ・ボーカイユ'02 [サンジュリアン]

くすみ褪色した赤黒色でギリギリ透明感あり。エッジには曇った黒みのある粒子が見える。

かなり古いワインの香り。土、よく練られた、ミントや青草を含んだ香り。青草の印象がアルコールと混じり、良い方向に働いている。グラスを廻すと、硫黄のような香りも出た。

こちらも味わいはキレイ。飲み続けるにしたがい、じんわりと味わいが蓄積する。心地良い、渋み、ミネラル、酸のバランス。ワインを長く飲んできた人が高く評価するであろう味わいだ。

やや酸っぱめだが、自然な味わい。飲む順序によっては、このワインの良さが分からずに埋没してしまうリスクもある。大切に、じっくりと向き合って飲むと、他では得られない良さを見せてくれるワインだと思う。

(記:2013.10.26)

Continue reading

CH.デュクリュ・ボーカイユ'92 [サンジュリアン]

透明。かなり褪色が進んでいる。エッジはオレンジがかっている。濁り、くもりは少ない。

香りは閉じている。土、腐葉土の香り。少しヒネた古酒の酸の香り。焼けたような風味もあり、果実香はない。

はかない味わいで水に近付いている。しかしこれもキレイ。'92年のネガティヴな要素は感じない。飲み進むにしたがい酸が強くなり、その中に旨みが感じられるようになる。アフターではカラメルのような
印象も見え隠れする。

更に飲み進むと、酸とタンニンが口内に蓄積し、たくましさが出る。この段階になると、アフターのタンニンと旨み、ミネラルは非常に長い時間持続する。

酸の効いたオフ・ヴィンテージは、思いきって長くストックしてみるのも1つの手かもしれない。

(記:2013.10.26)

Continue reading

CH.デュクリュ・ボーカイユ'79 [サンジュリアン]

くすんだ赤色で、全体にオレンジ~褐色に変化しつつある。エッジはほんのりとした桜色。

香りはボール紙、黒土、未熟な腐葉土、黒カビなど。

味わいは意外なことに中盤がたくましい。酸を伴う、熟成チーズのような旨味感。その後、アフターに落ち葉のような風味が抜けてゆく。果実味がないため、しっかりとした味わいだが、しつこさがない。ミネラル感もあり。

じんわりとした旨みが中盤とアフターに現れ好印象。うまく熟成したオフ・ヴィンテージの古酒。美味しい。

(記:2013.10.26)

Continue reading

CH.デュクリュ・ボーカイユ '82 [サンジュリアン]

濃く黒みの強い色合い。エッジは暗い赤色、透明で粒子が見える。

香りは少しのカビ、土、腐葉土、山椒、ミント、古く腐りかけの木材など。カビの生えた水彩絵の具箱。とても複雑な香りだが、ネガティヴな要素もある。

味わいは丸く磨かれ上品でカドが取れている。そして枯れた風味が感じられる。若干凝縮感に欠けるが、これはボトルの状態があまり良くないのが原因だと思われる。かなりフラット。飲み頃を過ぎているのだろうか?

アフターは、ほのかな酸と旨み。やはり弱い印象。そして少し草っぽい。しばらく置くと旨味がじんわりと現れ徐々に明確になった。時間が経過するほど構成感が充実し、しっかりとした味わいに変化した。

ポテンシャルは感じるが、おそらくボトル状態の悪さから果実系の香り/味わいが大きく後退している。そのため、以前に同ワインをテイスティングして感じた際の感動(未掲載)は全く感じられなかった。

(記:2009.10.23)

Continue reading

CH. デュクリュ・ボーカイユ '04 [サンジュリアン]

黒みの強い赤黒色。濁りがあり不透明。

香りは閉じ気味で奥に引っ込んでいる。入念に嗅ぐと、ようやく甘く可愛らしい果実の香りが見つかる。更に弱く、絵の具、塗料の香りがある。しばらく置くと、梅ジャムや酢のニュアンスも出てくる。

口に含むと、滑らかでキレイな酸が美味しい。飲み進むと酸は蓄積し、酸っぱさが強くなる。またタンニンが舌上に留まり、ジンと芯のある苦味を残す。後半からアフターにかけて、かなりの渋みがある。(たまらず長時間グラスを放置したところ、じんわりと旨味感が出てきた)

キレイに造られているが、全く飲み頃ではない。熟成を経た後に開花するかもしれないが、それは10年以上後のことだ。今飲むならば、非常に長時間のデカンタをした方が良い。 

(記:2008.2.23)

Continue reading

CH. レオヴィル・ラス・カーズ '04 [サンジュリアン]

非常に黒みの強い赤黒色。エッジのみ、つや消しの赤色で、粒子が見える。

香りはやや強めで、汗、酸を伴う甘さ、焦げ臭。ちょっとツンとくるが、華やかな面もあり楽しめる。

今飲んでも美味しい内容で、このワインも'04年の酸を味方につけている。旨味感もほのかにある。タンニンは若く、飲み進むとちょっとキツくなる。

現状で行えるベストを尽くして、若くして美味しく飲めるバランスを保っている。同時に将来へのポテンシャルも残している。どちらも選択可能だが、出来ることなら熟成させてから飲むべきワインに思えた。 

(記:2008.2.23)

Continue reading

CH. レオヴィル・ラス・カーズ '88 [サンジュリアン]

枯れているが、赤黒く、未だしっかりとした色合い。

香りはマッシュルームの醤油炒め、土、腐葉土、製材した木材など。全体の性質は大人しく、上品で心地良い。

味わいはクリーンで、ほのかな旨味があり状態がとても良い。程よい酸、旨味感があり、酸と渋みのバランスも丁度良い。アフターにはキレイな酸が残る。

もうほんの少し+αが欲しい気もするが、今開けて十分に美味しいラス・カーズだ。 

(記:2008.1.27)

Continue reading

CH. タルボー '04 [サンジュリアン]

中心は黒みが強く不透明な赤黒色。エッジは赤紫色で、外見から判断すると凝縮感が高そうだ。

中程度からやや控えめな香りで、新しい良質なボルドーに典型的なスミレ、バラ系の香り。少し閉じ気味でビニール系の印象もあるが、丁寧にグラスを廻すと甘くふんわりとした果実香と少しシャープな揮発香が入り混じる。

味わいには、塩辛さを感じるほどミネラル感がある。とてもキレイでクリーンな造りで、キレイな液体の中に、ほのかな旨みが浮いているよう。

これまで飲んできた'90年代中盤までの平板でやぼったいタルボーとは、全く別物のワインだ。なかなかの滋味深さを感じ、今飲んでも面白いが、熟成させても更に面白いと思う。確実な品質の向上を確認できた。

(記:2008.1.26)

Continue reading

CH. ブラネール・デュクリュ '04 [サンジュリアン]

赤黒色。エッジの部分はピンク~赤色で、不作年を連想するような色合い。

香りはやや強めで華やか、皆に直ちに好感を持たれるような香りだ。コンポート、フレッシュなベリーを散りばめたデザート、フルーツケーキのような要素があり、一歩引いた位置には機械油や塗料のようなアクセントもある。ふわっと美味しそうな香りだ。

'03年に続き本当に良く出来た味わい。近年のこのシャトーの向上は驚くばかりだ。'04年Vintageの特徴をマイナスにならない形で取り込んでおり個性にしている。酸が強いながらも、じんわりと広がる旨み、滋味深さ、渋みが魅力。アフターの樽を伴った渋さと酸がとても良い。

少し控えめの評価にしたが、内容、しみじみとした良さは評価以上にある。熟成した状態でも是非飲んでみたいワインだ。

(記:2008.1.26)

Continue reading

CH. ベイシュベル '04 [サンジュリアン]

赤黒色。エッジは赤色で透明感あり。

香りは中程度からやや強めで開いている。コーヒーのような焦げ臭、ミントのようなクールさ。すーっとメントール風の香りで、爽やかな印象がある。

なかなかキレイな造りで、しっかりと芯の通った果実感がある。一方、ネガティヴな要素としては、やや水っぽく、酸が目立つ。アフターにはミネラル感やタンニンが十分に存在し、それなりの酸があって、将来性がある。

このワインも今飲むか、熟成させてから飲むかの二者択一を迫られる。ポテンシャルを秘めているようで、'99年のボルドーのように熟成後に意外な姿に化けるかもしれない。

(記:2008.1.26)

Continue reading

CH. レオヴィル・ラス・カーズ '92 [サンジュリアン]

先日、バロン・フィリップのテイスティングで飲んだ'92年のCH.ダルマイヤックが、あまりにも良い状態だったので、自宅にある数少ない'92年のボルドーの中から、このボトルを抜栓した。

購入は、97年か98年頃、武蔵小山のディスカウント酒販店にて。以後、1年間ほど振動が大きく湿度の高い「ホームセラー」で保管し、その後はサイレント・カーヴに移して存在自体を半分忘れていた。最初の高湿度の保管のせいで、エチケットもコルクもカビでびっちりの状態だ。

長いコルクを抜くと、劣化の不安を拭い去るような健全に熟成した香りが薫ってきた。グラスに注ぐと、意外なほど濃く黒い色をしており、エッジの部分のみ褐色が見え隠れする。ボトルの壁面と底には、ごっそりと澱が溜まっている。

香りは強くハッキリしていて面白い。'92年らしい青臭い臭いは熟成香と混ざってとても心地良い印象に変化している。他にクールな杉林、キャンディ・ケーキのような甘い香り、幾らかの酸など。最上のVintageの香りとは違うが、これはこれで楽しめ、長時間鼻をグラスに突っ込んでしまった。

味わいはインパクトが強く、熟成した旨味が青臭さとバランスして美味しく頂ける状態になっている。確かに酸の強さや苦味の荒っぽさ、ザラつきがあるが、それらのマイナス要因も今後の熟成に対するポテンシャルに感じられた。少しやんちゃだが、熟成感のプラス要因が荒さを打ち消して、ネガティヴなイメージはほとんど感じなかった。中盤までは熟成味を、後半では酸っぱ美味しい味わいが楽しめた。

今回このボトルを飲んでみて、とりわけ感動したのは、あの何を飲んでも美味しくなかったOff Vintageが、こんなにも変貌したことだ。'97年や'99年でも感じたことだが、ボルドーは良くない年(特に酸の強い年)こそ熟成させてから飲むべきではないかと思った。当初の青臭さや酸の荒々しさは、年月を経ることによって包み込まれ、心にしみる味わいに変化してくれる。

(記:2007.12.31)

Continue reading

CH. グリオ・ラローズ '88 [サンジュリアン]

しっかりとした黒みの強い赤色。エッジは透明感あるピンク。

香りは中程度からやや強めで、森林やミント、青草など。とても心地良い熟成香が感じられる。

味わいはやや酸化が進んでいるが、果実感も十分にあり、酸っぱさを楽しめるタイプ。熟成感を伴う酸っぱい美味しさと、アフターの腐葉土のようなニュアンス、口を引き締める収斂味ある余韻が交じり合い、なかなかの味わいだ。

突出した特徴は無いが、じっくりと向き合うと本当に美味しいと思えるワインだ。ゆっくりと時間をかけて楽しむ人向け。

(記:2007.10.27)

Continue reading

CH. デュクリュ・ボーカイユ '03 [サンジュリアン]

黒みの強い赤黒色。エッジの部分は赤みが強く、透明感がある。

香りはやや強めで、果実の甘さ、可愛らしさがまず感じられる。揮発性が強く、ミントのようなクールな香りが背後にある。奥行き、複雑性、高級感があり、「いい香りだ」と素直に思える。

味わいは閉じ気味だと思うが、ほのかな旨みが舌の上に広がり、しみじみとした良さが伝わってくる。後半は、おだやかな、しかし確かな渋みと酸味が全体構成を引き締める。アフターは、こなれきっておらず多少の芯がある。飲み終わってしばらくはバニラのニュアンスが鼻に抜ける。

しみじみとした美味しさがあり、素性の良さが伝わってくる(近年のデュクリュ・ボーカイユらしい造りだ)。若干大人し過ぎるきらいはあるが、熟成によって変身するポテンシャルが十分にある。 

(記:2007.9.22)

Continue reading

CH. レオヴィル・ラス・カーズ '03 [サンジュリアン]

黒みの強い赤黒色。エッジのみ赤みが強く、透明感がある。

香りは強くハッキリしている。イチジクのような甘い果実の要素、スパイス、スープのような香りなど、美味しいと思わせる香りがうまく溶け合っている。まるでとても美味しい料理を目前にしたような気分だ。また、女性の体臭と香水が混じったようなエッチな匂いもする。

味わいは、とてもクリアでキレイ。ただし現段階では若干酸味や渋みが目立ち、特に前半に唾液の分泌を促す。もう少しメリハリがあっても良いと思うが、現状はクリアで渋美味しい味わい。後半にはオークの戻り香を伴う。

飲み頃ではなく、確かに美味しいのだが「今ひとつ」という状態。渋美味しさを求める人は、今飲んでも喜びを得られると思うが・・・。

(記:2007.9.22)

Continue reading

CH. タルボー '99 [サンジュリアン]

透明感があるやや枯れた赤色。

香りは中程度で、最初にローストしたほのかな樽の香りに気付かされる。ロースト香の裏には、インク、アルコール、果実感が表れ、ビニールなどの匂いもする。悪くない印象だ。

味わいはとても柔らかく滑らかな口当たり。'99年によくありがちな過剰な酸味は見当たらない。中盤からじんわりと旨味が口内に広がり、終盤にかけて程よく酸味と渋みが蓄積してゆく。終盤は現時点でも美味しいが、更にこなれて向上する可能性が大。

大きな評価は得られないだろうがバランス良く纏められている良いワインだ。'99年のボルドーとしては、非常に手堅く、渋好みに造られている。最近、人気と価格の上昇が見られるようだが、出来れば¥5,000を超えない妥当な金額で上質な味わいを提供し続けて欲しい。

(記:2006.7.16)

Continue reading

CH. グリオ・ラローズ '03 [サンジュリアン]

透明感はあるが黒みが非常に強い赤紫色。'03年のボルドーらしい色合いとは、こんな色なんだろう。

香りはやや強めでファースト・インプレッションから好感の持てる甘い香りだ。これもスミレを中心とする花の香りが中心で、スパイシーなニュアンスもある。更に土の風味も感じられ、大人しいグリオ・ラローズとは思えない外向的な雰囲気だ。

一方で味わいはグリオ・ラローズの特徴を保っている。前半は、それほど凝縮感の強くないエレガントな構成。後半に花のような風味、華やかさが広がり、ほのかな甘みを残しながら終盤のほろ苦さと控えめな渋みにつながってゆく。

香りで驚かされたが、全体を通しては、このシャトーらしく後半に向けてじわじわと良くなってゆく味わいだ。ボトルでじっくりと付き合うと真価を発揮するワイン。ちょっと価格が高いのが障害だ。

(記:2006.3.13)

Continue reading

CH. ラグランジュ '03 [サンジュリアン]

紫感の強い赤黒色。しっかりとした色付きで中心部以外は透明感がある。

香りは、やや強めで、スミレ、ビニール、アルコールなど。若干腐敗したニュアンスもあるが逆にアクセントになっている。甘い花と果実の香りに包まれるようで、いつまでも嗅いでいたくなる香りだ。

味わいはインパクトがあり、果実の甘みと酸味のバランスが取れている。厚みがあり旨味の強い実に美味しいワインで、ワイン単独で飲んで、「他に何もいらない」と思わせるほどの旨味と美味しさ。

玄人から素人まで幅広く評価されるボトルだと思う。「やまや」のセールで早速3本ほど購入した。¥5,000を切っていれば間違いなく「買い」のボトルだ。

(記:2006.3.15)

Continue reading

CH. タルボー '03 [サンジュリアン]

ほとんど透明度のない黒みの強い赤黒色。紫の要素も強い。エッジの部分のみ透明。

香りは中程度で揮発性が強く、甘さとアルコール、シンナーが混じったような香りが迫ってくる。汗や干した肉、土の風味も感じられ、完熟した果実感ばかりではなく、通常年のボルドーの風合いも感じさせる。

味わいは、この日のテイスティングの中ではやや平板な部類に入るが、それでも平均と較べると十分な果実味のインパクトを提供してくれる。これも03年らしい美味しさを持ったワインだ。中盤にちょっとした緩みがあるが、痺れるようなアフターと酵母の風味を感じさせる余韻はとても心地良く、食欲をそそる味わいだ。

価格が高いのが難点だが、うまく探せば安く手に入るかもしれない。

(記:2006.3.15)

Continue reading

CH. ブラネール・デュクリュ '03 [サンジュリアン]

黒みの強い赤紫色。エッジは割合幅広く透明感がある。

香りは強めで、甘いスミレ、ダークチェリーの砂糖漬け、それによくマッチした適度のアルコール香。シャープさと、甘いやさしさを兼ね備えた惹き込まれるような良い香りだ。奥深くには、酸や汗のような風味も隠れている。

エレガントで中庸を得た味わいだが、果実味にはインパクトがある。この日飲んだ'03年のボルドーの中では味わいのふくらみ感は少し乏しいが、標準的なボルドーと比較すると大きくそれを凌駕する。美味しい果実感が長く口内に留まる素晴らしい味わいだ。

このワインも現状の価格では、ちょっと高いように思える。¥4,000以下くらいで買いだろう。

(記:2006.3.15)

Continue reading

CH. レオヴィル・ポワフィレ '99 [サンジュリアン]

1つ下の02年と同じ色調だが透明度が増している。

香りは中程度で、やや閉じ気味。ふっくらとしたメルロ系の香り、他にビニールなど。

02年とは一転して、こちらは甘みを伴う旨味感があり、クリアで素直に美味しい。楽しい旨味感だ。本当にこれが999年なのかと疑いたくなる外向的な味わい。

(記:2005.12.4)

Continue reading

CH. レオヴィル・ポワフィレ '02 [サンジュリアン]

05年6月26日付けで記録しているから、このワインも初夏に飲んでいる。

黒みが強く濁りある赤色。エッジのみ透明な赤色。グラスを廻すと、ドロドロの脚を残す。

香りは中程度からやや強め。甘い、うっとりする香りで、杉林、ミント、汗、アルコールなどの要素も感じられる。かなり良い、惹き込まれるような香りだ。

味わいは最初滑らかだが、中盤からインパクトが出てくる。中盤以降は、やや荒削りだ。口内に広がる旨味感は素直に心地良いが、渋みが結構ワイルドな感じがする。良い意味で酸味が効いている。

一部荒い感じもするが、メリハリ、インパクトが出てきて状態が非常に良くなっている(サーヴの巧みさによるのかもしれないが・・・)。価格に見合うなかなかの味わいだと思う。

(記:2005.12.4)

Continue reading

CH. グリオ・ラローズ '99 [サンジュリアン]

黒みの強い濁りのある赤黒色。エッジのみ透明だが、やはり黒みが強く黒っぽい粒子が見える。

香りは中程度からやや弱め。焦げ臭中心で、他にビニールなど。平板で、ちょっと面白みに欠ける香りだ。

味わいは滑らかでクリアな前半と、強めのタンニンが印象的な後半が対照的だ。後半のタンニンは舌を痺れさせるが、とても「渋美味しい」状態になっている。合わせる料理次第では、かなりの力を発揮するのではないか?

(記:2005.12.4)

Continue reading

CH. グリオ・ラローズ '02 [サンジュリアン]

このワインは、05年の2月か3月のテイスティングで飲んでいる。トラックバックを付けるため探してみたら、意外に辛い評価だったので驚いた。これも半年を経て、相当外向的に変化しているワインだ。

赤みの強い赤黒色。このシャトーのワインらしく透明度は高い。

香りはやや強めから強め。焦げ臭中心で、汗、揮発香など。思いもよらず複雑でラフィット的、酸味やアルコール香が強いが非常に心地良い香りだ。

味わいは、大人しいこのシャトーに似合わずインパクトがある。ストレートな若さを一歩脱したような旨味がフワっと口内にばらける。後半は一転して緊張感ある苦味と渋みが全体の印象を引き締める。

しみじみとした(悪く言えばつまらない)味わいを想像していたが、予想外の「開かれた味わい」に良い意味でとても驚かされた。

(記:2005.12.4)

Continue reading

CH. レオヴィル・ラス・カーズ '96 [ポイヤック]

しっかりと色付いた赤黒色。透明感ありエッジは枯れたピンク。

香りは中程度で揮発性が高い。スミレなど紫色の花、干し肉、コンビーフなど。厚みと面白みのかる香りだ。

味わいはクリアで、やや凝縮味に欠ける。しかし薄い中にもバランスの良さ、複雑性、奥行きを感じる。酸味の具合が丁度良く、ほろ苦いアフターも満足できる内容で、なかなかの味わいだった。

Vintageや価格から考えると今一歩な感じもするが、現時点で閉じ気味であったようにも思えた。

(記:2006.3.18)

Continue reading

クロ・デ・マルキ '99 [サンジュリアン]

赤黒い色合い。エッジは透明感ある赤みの紫。

香りは中程度で、汗や酸の要素が中心だが、厚みや複雑性を合わせ持つため楽しめる内容になっている。

口当たりは滑らか。中盤では旨味感と厚みが立ち上がってくる。後半は酸が中心。キレイな酸で、口内に長く余韻として残り食欲をそそる。

適正価格。もう少しだけ安ければ申し分ない。酸味の上品さ中心なので、どちらかというと玄人受けする味わいに思えた。

(記:2005.9.25)

Continue reading

クロ・デ・マルキ '96 [サンジュリアン]

透明感あるややくすんだ暗い赤色。

香りはやや強めで汗や熟成を感じさせる匂い。とても良い感じだ。

味わいはよくこなれていて、ほのかな旨味がある。中盤は厚み感もあり良いワインだと分かるが、現状ではやや酸が目立ち過ぎている。余韻に至るとその酸はヤマを越し心地良くなるが、全体を通して若干の引っ掛かりを感じた。

現状、少しバランスを崩しているように思える。(時期的な要因による)

(記:2005.9.25)

Continue reading

CH. レオヴィル・ラス・カーズ '01 [サンジュリアン]

R.P. (92-94+) [W.A. Issue 146]。
4月24日に、広尾店個別のテイスティングで飲んでいる。その際、素性の良さは感じたが、香りが閉じており線の細さが目立った。

暗い赤色。しっかりとした色で、エッジの部分まで均一に色付いている。

香りは強めで前回飲んだ時から好転している。甘く、複雑で魅了される香りだ。キャンディ、ドライフルーツ、アルコール、ミント、シンナーなど。

味わいは滑らかでバランスが取れている。だがラス・カーズとしては中盤の凝縮感が乏しい。後半の酸味と渋みはキレイで、クリアな印象を持った。

前回テイスティング時と比較すると、香りは明らかに開いており向上している。味わいは平行線で今後も劇的に向上するとは思えない。だから絶対評価は据え置きだ。

(記:2005.9.26)

Continue reading

CH. レオヴィル・ラス・カーズ '98 [サンジュリアン]

R.P. 93 [WINE BUYER'S GUIDE Sixth Edition]。

暗い赤色。しっかりとした色で、エッジの部分まで均一に色付いている。

香りは中程度で、引き込まれるような言葉では言い表せない魅力がある。シンナーなどの揮発性の香りを軸に、ミント、杉林、ぶどう果皮など。

味わいは滑らかで非常に飲みやすい。エレガントさを感じるが、決して凝縮感に欠ける訳ではない。クリアさがあり、全体が丸く収まっている。余韻は非常に長いがイヤミな要素が全くなく、素晴らしく洗練されているように思えた。

うまく言い表せないが、とても美しく洗練されたワインだ。本当に美味しいと思う。

(記:2005.9.26)

Continue reading

CH. レオヴィル・ラス・カーズ '96 [サンジュリアン]

R.P. 98+ [WINE BUYER'S GUIDE Sixth Edition]。

現在の色合いは01年や98年と同様だが、元々はずっと黒っぽい色だったように思える。エッジはごく僅かに褪色が見られ、透明化が進んでいる。

香りは弱めのコゲ臭があり、全体に閉じている。他にビニール、ミントなど。閉じていて真価を発揮していないが、全く楽しめない香りという訳でもない。ポテンシャルは感じる。

飲み口は滑らかだが、それを追う酸味と渋みが強い。特に渋みが強く、まだまだ飲み頃ではないように思える。口内を念入りに廻すと、後半に旨味がほのかに広がる。飲み進むと渋みが蓄積して良い具合になってくる。

現時点では閉じ気味で酸がやけに目立っているが、ポテンシャルの高さは感じられた。今後の熟成に期待。

(記:2005.9.26)

Continue reading

CH. レオヴィル・ラス・カーズ '89 [サンジュリアン]

しっかりとした暗赤色だが、外縁部の色合いは枯れてきている。

香りはやや強めで、アルコール、杉、檜、江戸むらさきの瓶詰など。熟成を感じ、揮発性の強い香りだ。木を強く意識させ、とても心地良い感じがする。

味わいは旨い!まだまだ力強さがあり、程よい程度に酸が立っている。後半は渋みが蓄積して「渋美味しい」。口内でずっと廻していたい味わいで、実際そうすると旨味感がじんわりと渋みに加わってゆく。

しみじみと味わえる本当に上質のワインだ。

(記:2005.9.26)

Continue reading

CH. ブラネール・デュクリュ '28 [サンジュリアン]

9月18日(日)、ENOTECA広尾本店の「CENTURY CELLAR TASTING」にて、下記4種をテイスティングした(¥20,000)。これまで飲んだことのない年代のワインだ。

1本目は'28年のワイン。いきなり大戦間期だ。手近な本で確認してみると「済南事件」や「満州某重大事件」が起こった年なので、田中義一内閣あたりが華北や満州を対象に色々と画策していた頃だ(学生時代に同じ学科の何人かが、その辺りを研究していた)。よくよく思い起こしてみると自分自身も「大戦間期の海軍軍縮」とかのレポートを書いていたのだが、そんな時代のワインだと思うと感慨ひとしおである。

マーラベッセが出所のボトル。
エッジは褐色を含み、透明度があるが、「これが本当に'28年のワインか?!」と思わせるほどしっかりした黒みのあるルビー色をしている。

香りは中程度からやや強め。腐葉土、落ち葉、汗、どこかしら甘い熟成香もある。古酒独特の香りで厚みがあり、とても気持ちが良くなる。

味わいの前半は、カドが取れて素直に古酒だなと思わせる。ただ何の事前情報無しに飲むと「'60年代から'70年代前半の古酒」と答えてしまいそうな内容だ。後半にかけて良質の酸味が強まり力強さを発揮し、口内をしっかりと捉える。またアクセントとなる苦味も生きており、アフターではアルコール感が胸を熱くする。塩気やミネラルも感じ、余韻に残る酵母の風味や苦味は心地良い。

中盤以降の力強さに特に強い生命を感じた。ただひたすら感心した。

(記:2005.9.19)

Continue reading

CH. サン・ピエール '94 [サンジュリアン]

サンジュリアンの小規模な4級シャトー。

非常に暗く黒みの強い色合い。

香りは中程度からやや弱め。熟成がかなり進んで、酸っぱい系統のキケンな香りだ。汗、腐葉土、ほのかに甘いアルコール、ミントなど。第一印象は良くないが、注意深く嗅ぐと心地よくなる。

口当たりは滑らかで引っ掛かるところがなく飲みやすい。中盤の厚みも程よく、ほのかな旨味感も現れる。中盤から後半にかけて酸味と苦味が現れて、スッと口内から前半の味わいを消し去り、アフターにはほろ苦さが残る。

よくよく考えるとこのボトルも10年以上を経過している。そう考えると、いまだ若々しさを残し、健全に熟成しているように思える。充実感を味わえるワインだ。

(記:2005.9.28)

Continue reading

CH. レオヴィル・ポワフィレ '02 [サンジュリアン]

非常に黒みの強い、完全に熟した桑の実のような色合い。エッジの僅かな幅のみ赤紫色だが透明感はない。

香りはやや弱めで、閉じて引っ込んでいるようだ。ミント、ハーブ、アルコール、杉林など。僅かに甘さも感じる。

味わいは滑らかで優しい第一印象。口内に蓄積するとジワジワと酸味が出てくる。全体に大人しく上品な雰囲気だ。アフターは必要十分な酸味と控え目なタンニンがある。またバニラのような戻り香も感じた。

飲みやすく上品だが、いつまでもどこかが物足りない。もうひとひねり欲しいワインだ。

(記:2005.10.9)

Continue reading

CH. レオヴィル・ラス・カーズ '75 [サンジュリアン]

中心部は向こうが見えるか見えないかの境目くらいに透明感が出ている。全体はくすんで暗い色合いで、元来はしっかりと色付いていたように思える。エッジは褐色化が進んでおり、暗い赤い粒子が見える。

香りは中程度からやや強め。落葉や腐葉土など秋深い時期の雑木林を思わせる。それと同時に甘い要素やミントのようなクール系の香りもあり。

最初の口当たりは平板、水っぽい感じがして期待外れ。中盤から後半に入ると、古酒らしい酸と、こなれた苦味が立ち上がって大人びた品の良さを示す。飲み進むと酸が蓄積して旨味感が増す。

悪くはないが、飲んでいると常に欠乏感・物足りなさがつきまとう。ピークを過ぎてしまったのだろうか?素性の良さを感じるだけに、とても残念だ。

(記:2005.12.21)

Continue reading

CH. レオヴィル・ラス・カーズ '01 [サンジュリアン]

以下5種は4月24日、ENOTECA広尾本店の「CABERNET SAUVIGNON 2001」でテイスティングしたワインだ。

R.P. (92-94+) [W.A. Issue 146]。
赤紫を暗くした色合い。エッジは比較的明るい赤色。

香りは中程度からやや弱め。どうも閉じているようだ。アルコール、酸を含む赤い果実など。バックには樽の風味も感じられる。

味わいは旨く滑らか。だが、その旨味感が大きくふくらんでゆかない。高いアルコール感があり胸が熱くなる。後半にかけて骨格の良さを見せるが、どうしても線の細さを隠せない。またアフターに多少のザラつきを感じる。

苦労して高いレベルに仕上げていることは分かる。飲む価値のあるワインだと思う。だが、1万円の価値までゆくかというと疑問が残る。(01年の他のボルドーとの比較では格段に良いのだが・・・)。少し間を置いて、香りが開く頃を狙ってストック分を開けようと思う。

(記:2005.5.20)

Continue reading

CH. グリオ・ラローズ '02 [サンジュリアン]

かなりしっかりした黒みの強い赤色。エッジの部分は透明感がある明るい赤色。

香りは中程度で揮発性が高い。女性用の香水、獣香、レザー、山椒、胡椒、ドブ。非常に変った香りだ。

味わいの第一印象は、薄く酸を感じるもの。味わいのバランスは良いようにも思えるが、低いレベルで纏まっている。後味にはミネラルの風味がある。杯を重ねてゆくと厚みが増してくるが酸が勝った感じだ。それと同時にタンニンが口内に蓄積して食欲を増進する。また余韻に樽の風味がフラッシュバックしてくる。

マズいワインではないが感動が薄い。2nd、3rdワイン的な味わいだ。

(記:2005.3.12)

Continue reading

CH. レオヴィル・バルトン '02 [サンジュリアン]

R.P.90~92点。

とても黒みの強い向こうを見透かせない赤色。エッジの僅かな部分のみ透明感が見えるが、そこも赤黒い色合い。

香りは中程度で、アルコール香、甘い香り、メルロー香、果実の風味など。典型的な「良く出来たボルドー」の心地良い香りで、私の好みのタイプだ。複雑な要素がうまく溶け合っているように感じられた。

味わいは滑らか。メルローが多いのだろうか?一方でカベルネ由来の強さやインパクトも感じられる。上品さ、エレガントさを備え、バランスも整っている優等生タイプのワインで、酸やタンニンも適度。アフターの印象も悪くない。

突出した特徴は無いが、全てが上品に調和したワイン。素晴らしい纏まりの良さだ。

(記:2005.3.13)

Continue reading

CH.ラランド・ボリー '01 [サンジュリアン]

1月22日(土) ENOTECA広尾本店でのCH.デュクリュ・ボーカイユ テイスティングに参加した。今年初めてのテイスティングだ。価格は会員で¥6,200。

透明度の高い、桜色を濃くしていったような色合い。キレイだ。香りは強めで、甘いチェリー、塗料、アルコールなど。新鮮さがビシビシと伝わってくる。味わいは、やや繊細で、優しく柔らかく、CH.ラランド・ボリーらしい特徴を備えている。

価格なりか、それ以上の味わいを確実に提供してくれる。気取らず新鮮な果実味を楽しみたいときは、この01年をチョイスするといいだろう。

(記:2005.1.25)

Continue reading

ラ・クロワ・ド・ボーカイユ '01 [サンジュリアン]

エッジまでしっかりと赤色に色付いた期待を持たせる色合い。グラスを廻すと思いの他、多量の脚を残す。香りの強度は中程度で閉じ気味の印象を受ける。集中して嗅ぐと、カシス、杉、インク、アルコールなどが混ざり合い、比較的上品な香りだと分かる。ミネラル感もあり、時間が経過するとミントの風味も出てくる。味わいは薄めで前半はスカスカしている。後半から終盤にかけて、果実感、僅かな旨み感、柔らかなタンニンが次々と現れる。杯を重ねるごとにそれらは蓄積してゆき、塩気やミネラル感も加わるが、いつまでも物足りなさがつきまとう。

価格に比して力不足な印象が拭えず、いつまで飲んでも満足感に到達できない。開いていないせいだけだろうか?

(記:2005.1.25)

Continue reading

CH.デュクリュ・ボーカイユ '02 [サンジュリアン]

しっかりと色付いた赤色。透明度はグラスの向こう側が見透かせるかどうかギリギリのところ。香りは中程度で、やはり閉じ気味。少し異質な香りで、カビやボコリっぽさがある。かといって顔を背けるような香りではなく、他に、男性用香水、ローズマリー、花粉などの風味があり好感が持てる。時間が経過すると、コーヒー牛乳、カラメルなどすごく面白い香りも出てきた。口当たりは滑らかだが、前半は薄く厚みに欠け水っぽい。中盤から後半にかけて果実味と旨み感が現れてくる。

バランスと繊細さを重視して造ったワインのようだ。杯を重ねると少し厚みが増してくるが、やはりほんの少し物足りない。

(記:2005.1.25)

Continue reading

CH.デュクリュ・ボーカイユ '01 [サンジュリアン]

これもしっかりと色付いた赤色だが、透明度は02年よりも高い。香りはやや強めでインパクトがある。かなり心地良く、香りだけ取れば1級シャトー並みだ。完全に開いており、甘いブランデーケーキのような香りが脳天に抜けてゆく。これも優しい口当たりのワインで、中盤から後半にかけて果実やタンニンが現れてくる。

よく澄んだ水に、控え目に上品な味わいを加えたような感じで、プラス要因があるものの、物足りなさが共存する。01年のボルドーらしいワイン。その中でも優等生の部類に入るだろう。

※しばらく置いたところ酸味が強くなり、味わい面でのインパクトも少し強くなった。

(記:2005.1.25)

Continue reading

CH.デュクリュ・ボーカイユ '00 [サンジュリアン]

ある程度の透明感はあるが、とても濃い向こうが見透かせるか見透かせないかギリギリくらいの色合い。香りは中程度からやや弱めで閉じているようだ。しかしながら非常に心地良い香りだ。甘い果実香を中心に、よくバランスの取れたアロマが頭に染み入ってくる。グラスをこね回すと香りは次第に強くなり、更なる時間を経過すると、コーヒー牛乳の風味も出てくる。

味わいは非常に分かりやすい。大人しいが、よくバランスが取れている。厚みがやや足りないようにも感じられたが不満というほどではない。典型的な2000年の良さを持ったワインだ。後半からアフターにかけては、苦味と控え目なタンニンが蓄積し心地良い。一方で渋さは過剰にはならず、エレガントさを保つ。

価格的にはどうかと思うが、確実に良昨年の良さを持ったワインだ。


(記:2005.1.28)

Continue reading

CH.デュクリュ・ボーカイユ '97 [サンジュリアン]

97年としては意外なくらいしっかりとした赤黒色。全体に透明感があり、エッジの部分の僅かな幅がピンク色になっている。

香りは中程度からやや弱め。ミント、杉、汗、インク、奥深くにアルコールに由来する甘さ。控え目だが、よく注意して集中して嗅ぐと悪くない奥ゆかしい香りであることが分かる。時間を置くとコーヒーのような風味も出てくる。

味わいは比較的開いていて外向的。飲み口は滑らかだが、丁度飲み頃を思わせるボディの開き具合で、コンディションの良さ(めぐり合えた時期の絶妙さ)が目立った1本。アフターは、それほど強くない。状態から素直に「美味しい」と言えるグラスだった。

(記:2005.1.29)

Continue reading

CH.デュクリュ・ボーカイユ '96 [サンジュリアン]

濃い赤黒い色合い。ある程度の透明感はあるが、向こう側は見透かせない。

香りは中程度からやや弱めで少し閉じ気味のようだ。全体に大人しい雰囲気で、杉、汗、ホコリなど。上品な香りだが、遠くに在り過ぎてやや物足りない感じがする。

一方で味わいは外向的。滑らかな口当たりと、それに続くインパクトのある旨味は、ワインを口内でいつまでも廻していたいと思わせる。ほんの少し水っぽさがあるが、とてもクリアで美味しいワインだ。この日に飲んだ中では、一番の味わい。

(記:2005.1.29)

Continue reading

CH.デュクリュ・ボーカイユ '95 [サンジュリアン]

上記96年と同様に濃い赤黒い色合いだが、透明度はこちらの方が強い。

香りはやや弱めで、潜在的には存在すると思うが完全に隠れている状態だ。ミントの香りの他、固く閉じた蕾の中に絶対に何かを隠しているが、その内容を見せてはくれない。

味わいは滑らかで中盤にかけて構成が弱めだが、良質感があってポテンシャルと上品さを感じる。後半の苦味と渋みは、なかなかのもの。味わいのみ考えれば、満足感は標準以上で、しみじみと「美味しい」と感じられるワインだ。熟成し、開いた後に、またテイスティングしてみたい。

(記:2005.1.29)

Continue reading

CH.デュクリュ・ボーカイユ '82 [サンジュリアン]

赤黒く、しっかりとした色合い。くすんで艶を失っている。エッジの部分は、僅かな幅が褪色して透明になっている。

香りはやや弱め。果実香と熟成に由来した甘みを感じる。

素性の良いワインが順調に熟成している感じで、滑らかで果実感があり、熟成からくる旨味感も備わっている。口内を念入りに廻すと、果実味と熟成感が増幅され、存分に味わうことができる。アフターに若干のヒネた味を感じるが、ほんの僅かなキズでしかない。

全体に良いワインだが、もう1歩の何かが足りなく82年とはいえ、1級ワインに及ばない味わいになっている。今後の熟成による更なる向上も望めないと思う。良いワインだが、そういった点を考えると価格には見合わない内容だろう。

(記:2005.1.29)

Continue reading

CH.レオヴィル・ラス・カーズ '84 [サンジュリアン]

数年前に飲んであまり印象の良くなかったvintage。その後色々なHPを見てみると意外に評価が高く、マグナムボトルの価格も安めなので、友人と飲むワインとして再度購入した。

 意外としっかりとした色合いをしているが、全体に熟成に由来する枯れた雰囲気を伴っておりエッジの部分は褐色がかっている。底の部分には粒子の細かい土のような澱が溜まっていた。香りは弱め。抜栓当初はカベルネ系の硬い香りが主体であったが、時間の経過と共にメルローを思わせるふっくらとしたボリューム感が増していった。味わいにおいても抜栓当初はカベルネに由来する青臭さが主体で痩せた感じであったが、時間と共に旨み感のあるバランスの取れたワインに変化した。香りは物足りないものの非常に飲みやすい。渋みが少ないせいか、古いワインであるにもかかわらず2日目でも十分に飲むに耐えた。ただし少しだけ酸味が強くなる。一部香りなどに貧弱さを感じらものの、全体としては十分に楽しめるボトル。価格なりの価値はあるだろう。

Continue reading

ラ・クロワ・ド・ボーカイユ'96(CH.デュクリュ・ボーカイユ 2rd)[サンジュリアン]

昨年、一昨年とENOTECAが95年を協力に奨めていたCH.デュクリュ・ボーカイユの2ndワイン。96年はロバート・パーカーの評価も非常に高く、CH.デュクリュ・ボーカイユには95~96点が付けられている。上記の通り「気軽に飲める価格」で、やまやのセールに出ていたので、他の買い物のついでに購入した。本当にボルドーは安くなった。

元気で鮮やかな赤色をしており非常に若々しい。抜栓直後はイヤミにならない青臭さを伴うボルドー独特の塗料系の香りがモワッと顔を包み期待を高める。口に含むとそれなりの旨み感があるが、やや閉じ気味で強い渋みを伴うアフターが強く印象に残る。初日は、渋々系のワイン。初心者にはとっつきにくいと思う。2日目以降になると、香りにスパイシーさが加わり、ボディにふっくら感が出てくる。3日目に絶頂を迎え(※冷蔵庫で保存)、数日間に渡って楽しめた。95年の同ワインと比較すると若干複雑さに欠けるように思えたが、時期的にもう少し経過すると、95年をしのぐ味わいに変化する潜在能力を感じた。今後注目のワイン。コストパフォーマンスも更に向上するだろう。

Continue reading

CH.ブラネール・デュクリュ'97 [サンジュリアン]

思いがけず黒っぽい色合いをしている。エッジの部分はピンク色。香りは弱めで、果実っぽさをベースに若干の汗のニュアンスがある。抜栓直後の味わいは閉じており、30分ほどで開いてくる。パランス感良く飲みやすく、それなりの渋みも感じられるが、全体に凝縮感、クリーミーさ、インパクトに欠け、少し物足りない。vinatgeのせいだろうか?価格も少し高いように思える。

Continue reading

CH.ブラネール・デュクリュ'96 [サンジュリアン]

非常に若さを感じさせる色合いをしている。香りは果実香のみの状態から熟成感が加わろうとしている段階で、複雑であり期待をかきたてられる。しかしながら抜栓直後の一杯目のグラスであったせいか味わいは閉じており、期待ほどではなかった。やや青臭さもあり。収斂味は心地良く、次なる一口を飲む意欲をそそる。ややトゲがあるが、僕ごのみのアフターである。抜栓後、1・2時間すれば必ず味わいが開きバランスが取れるであろう予感があり、次回は是非ゆっくりと飲んで変化を楽しみたい。(写真は97年のボトル)

Continue reading

Index of all entries

Home > ボルドー > サンジュリアン Archive

Links
Search
Feeds
Recent Comments
Recent Entries
Archives

Return to page top