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サンテミリオン Archive

TOP OF SAINT EMILLION TASTING

10月11日(日)ENOTECA広尾本店企画のサンテミリオン・テイスティング。アイテムは下記。

クロ・フォルテ '05

CH. ベレール '05

CH. オーゾンヌ '93

CH. シュバル・ブラン '04

CH.オーゾンヌの熟成感も良かったが、CH.シュバル・ブランの味わいは傑出していた。

クロ・フォルテ '05 [サンテミリオン]

ギリギリ不透明な赤黒色。エッジは赤色で粒子が見える。

よく出来たケーキ、熟した果実の心地良い香り。その裏に樽の焦げ臭。甘さとアルコールが混じり合った魅力的な香りに惹き込まれる。他に、ミネラル、海草、塩の要素も。

味わいはミネラル感が強く、旨み感がある。口に含んだ瞬間に、素直に「これは旨い」と思える。その後に、少し強めの酸と苦みが現れる。厚みのある味わい。まだ荒い部分もあるが、バランス良く、渋美味しい。少し置くと、丸み、ほのかな甘みが出、アフターの苦みと焦げ臭が強くなって、構成感が増す。

これまで飲んだクロ・フォルテの中では一番良い。洗練さが加わると最高だが、このボトルを健全に熟成させるとその域に到達するのかもしれない。価格は、もっと安くあって欲しい。(1万円以内ととか)

(記:2009.10.11)

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CH. ベレール '05 [サンテミリオン]

ギリギリ透明。艶を失った赤みの強い赤黒色。落ち着きがあり好きな色合いだ。

甘く、よく練られた香り。ミント、インク、アルコール香のアクセント。甘さとシャープさのバランスが良く好みの香り。少し置くとケーキ生地のような匂いも出てくる。

味わいは滑らかで、ふくよかなぶどうの風味がある。酸味のある赤いぶどうの皮をしゃぶっているよう。後半には少しトゲがあるが、以前(08年1月)に試飲した時よりカドが取れている。果実の印象が、酸中心にシフトしつつある。酸っぱさの中に旨味、ミネラルがあるワイン。アフターはタンニンが目立ってきており、渋美味しさを感じる。

ファースト・リリース時とは大きく印象が変わった。が、これはこれで美味しいし、今後の熟成の可能性も感じた。3本ほどストックがあるが後悔はない。

(記:2009.10.11)

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CH. オーゾンヌ '93 [サンテミリオン]

透明感あり、かなり褪色が進んでいる。エッジの部分は褐色になりかかっている。

香りは、青草、焦げたワラ。熟成に成功した'92年のボルドー左岸のような香り。それにアルコール、落ち着いた果実感、ミント、メンソールのような揮発香。

味わいもこなれきって、うまく熟成を完成させている。カドが全て取れ、味わいのピークを少し過ぎた状態。ほのかなチーズのような熟成感、旨みとやや弱めの酸味。

熟成により個性が乏しくなり、古酒共通の味わいに収斂している傾向があるが、熟成感は健全であり、個人的には好きな状態。この価格(6万)にはとても見合わないが・・・。

(記:2009.10.11)

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CH. シュバル・ブラン '04 [サンテミリオン]

透明感ある赤黒色。エッジはピンクがかっている。

いきなりバラやスミレの香り。少しの酸、花の香水や絞り汁のような華やかな香り。人口的なレモン香料など。

香りとの連続性はないが、味わいストレートに旨い!果実味、旨み、酸、渋みの4つの要素が互いに主張しているのに、バランスが取れていてそれぞれの邪魔をしない。アフターの旨み、渋み、酸のバランスが良く、下の奥にインパクトを保ちながら、長く余韻を残す。長く、強く、心地良い。

誰が飲んでも美味しいと思える味わい。3万くらいの価値があると思う。

(記:2009.10.11)

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CH. メイネイ '97 [サンテミリオン]

くすみ、濁り、枯れた赤黒色。エッジには粒子が見える。

梅ジャム中心の熟成感ある香り。やや強めのアルコール感がありクールで気持ちいい。

味わいは、こなれて丸くなっている。ミネラル感があり、中庸からやや弱めの旨味感が出ている。それに控えめの程よい酸。飲み進むと酸が蓄積してくるが、旨み、ミネラル感と絡まって、酸っぱ美味しい。

これもまた、善く熟成したワインだ。(熟成前の姿からは想像も出来ない)

(記:2009.9.23)

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CH. ベレール '89 [サンテミリオン]

06年に経営権がジャン・ピエール・ムエック社に移ったシャトー。08年1月のムエック・テイスティングで05年のボトルを飲んだが、納得できる品質だったので、その後安売りに乗じて3本を購入した。バック・ヴィンテージはどうだろうか?

http://dabun.org/wine/2008/01/ch-05.html#extended

かなり枯れた色合いで透明感がある。エッジの部分はオレンジがかっていて粒子が見える。

いちじくを始めとする熟成ボルドーらしい香り。チーズ、少し焼けたような匂い。最初は奇異に感じるが、嗅ぐほどに心地良くなる。

味わいは丸くなっており、引っ掛かるところがない。ほのかな旨味感、美味しい酸味。

全体に、ちょっと物足りない感じがあるが、キレイに熟成した美味しいワインだと思う。

(記:2009.9.23)

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CH. カップ・ド・フォジェール '99 [サンテミリオン]

CH. フォジェールの2ndワイン。飲むのは初めてだ。

ややくすんだ赤黒色。中心部は黒く向こうが見えない。

ちょっと変わった香り。炭、絵の具箱に生えたカビ、アルコール、いちじくなど。やや引っ込みがちな香りだ。

味わいは、こなれている。中盤には酸味が見え隠れし、'99年のボルドーらしい熟成感がある。アフターには、ミネラル感や程よい渋みが非常に長く中庸の強度で続き、とても心地良い。飲み進むと、後半に残るミネラル感、旨みと、新たに口に入る滑らかさが相乗効果を生み気分が良くなる。

いい熟成をしているワインだ。フォジェールの2ndとは思えない美味しさ。¥3,360ならば相当に買い徳。

(記:2009.9.23)

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BARON CARL '05 [BARON PHILIPPE/SAINT-EMILION]

明るく透明感ある赤黒色。

ふくよかだが、ちょっとガメイちっくで安ワイン的な香り。青草っぽさがある。上品さと安っぽさが入り混じる。

柔らかく、それなりの味わい強度を持っている。誰にでも飲みやすい味わい。あまり考えず比較的気軽に飲むのに適している。

悪い味わいではない。しかしこの価格では購入を躊躇する。

(記:2008.11.30)

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LES ROSEAUX '03 [サンテミリオン]

透明感あるルビー色。

香りは、やや強めでキャンディ、汗など。少し人工的な印象があるが、ふわっと広がる香り。

口に含むと、ミネラルや塩辛さ、タンニンを感じる。また苦みが少し強いようにも思える。

Vintageの恩恵をかなり受けている。価格的に悪くない出来だが初心者向けの味わいではない。

(記:2008.1.27)

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CH. ベレール '05 [サンテミリオン]

透明感あるピンクがかった赤色。

香りの強度は中程度だが、とてもしっかりしている。汗、少し控えめな果実、花を原料にした香水など。言葉では言い尽せない複雑さがあり、非常に好感が持てる。

凝縮感が若干欠けるが、'05年らしい非常に丸い味わい。少しだけ酸が強く、ピリッとトゲがあるが、タンニンの具合も良く、全体の構成がとても良い。

上品で完成度の高い味わい。ポテンシャルもあると思う。水っぽさと少しの荒さが気になったので、少しだけ評価を低めにした。

(記:2008.1.27)

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CH. ボーセジュ・ベコー '88 [サンテミリオン]

艶を失い落ち着いた色調になっているが、依然赤みのしっかりとした赤黒色。

香りはやや弱めで、お寺で焚いている御香、線香花火、ほんの僅かに甘い香り。

味わってみても、いつまでもどこかに線香のような、カビのような風味が明確に付き纏う。どうしても好きになれない、何か欠陥があるような味わい。めずらしく残した。

(記:2007.10.27)

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シュバル・ノワール '03 [サンテミリオン]

透明感がある強い赤色。

香りは強めでシャープ、主張が強い。こなれていないが、妖しい側面を持つ。若さ、青臭さ、アルコール、アクリルなど。やや落ち着きを欠くが、総合的にみると評価できる香りだと思う。

味わいは、ミネラル感、塩気が強い。飲み口は滑らか。渋みはこなれておらずトゲトゲしく強い。アフターは短め。ほどほど楽しめる状態。

それなりにうまく纏めている('03年の恩恵を得ている?)が安ワインの域を脱していない。以前飲んだときよりこなれているが、まだまだ。

(記:200X.X.X)

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シュバル・ノワール '89 [サンテミリオン]

明らかに褪色が進んでおり、エッジはオレンジから褐色になっている。透明感が高く、中心部は枯れた赤色。

香りは強めで、明確に熟成が感じられ好感が持てる。熟成感を纏った青葉やハーブの香り、それに甘い果実の香りが混じり合う様は、なかなか妖しい。

味わいは、やや平板で印象が薄い。こなれているが酸を中心としたつまらない味わい。前半は滑らかでクリア、後半は強めに主張する酸(梅干し系)。アフターにはお香(線香)のようなニュアンス。

渋みと熟成感が楽しみどころ。面白いとは思うが価格に見合っているとは思えない。

(記:200X.X.X)

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CH. パヴィ '01 [サンテミリオン]

黒みの強い不透明な赤黒色で、エッジのみ赤色。

香りはやや強めで個性がある。焦げ臭、ハーブのような青臭さ、胡椒、ネギ系の香草、生イチジク、料理の上にかける混合したスパイスのよう。

味わいは、よーくこなれて滑らか。酸味が少しだけ強いが、果実感、苦味とのバランスが良く、誰もがスルスルと美味しく飲める。また飲み進むと味わいが蓄積して凝縮してゆく。後半はギュッと口内を引き締める収斂味がある。

誰もがとても高い品質を確認できる味わい。しかしながら、どこかに物足りなさを感じる。複雑性や個性は持っているが、それらが薄いためだ。

(記:2007.9.15)

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CH. フォジェール '00 [サンテミリオン]

夏にENOTECAで飲んだCH. ペビィ・フォジェール'01の印象があまりにも良かったので、ネットでボジョレー・ヌーヴォーを買った際に一緒に注文した。本当は'98年も飲んでみたかったのだが、そちらは売切れだった。

くすんだ、不透明な濁った赤色。黒みはそんなに強くない。

香りは強めで押しが強い。抜栓直後は、メルロー由来のふくらみのある果実香と若い少しだけ過剰な樽香。ちょっとワザとらしい香りだ。1日置くと赤い果実の皮の感じやアルコール感が強くなり、全体が馴染んで非常に落ち着いた雰囲気になる。ミントや印刷したての本のような匂いもして結構複雑だ。

味わいは抜栓直後は、口内に広がる果実のふくらみと樽の風味によって、前半部分は「おっ!」と思わせるが、後半の痩せた水っぽい印象に多少の失望感を感じた。中盤から後半にかけての変身を期待して翌日に半分を残したところ、見事に期待に応えてくれた。果実感や前面に出過ぎていた樽の風味が控えめになり、中盤の厚みや旨味感がぐっと強くなった。終盤にはこなれ始めたタンニンがビリビリと舌を振るわせ、しっかりとした「渋美味しい」手応えがあった。

2000年の良いところが引き出された、なかなかのワインだと思う。W.A.を見たところ90-92点で、「Sleeper」、飲み頃は「'06年~」となっているので、タンニンの状態からも、これから徐々に良くなってゆくワインなのだろう。この価格でこれだけの味わいが得られるのは、最近ではめずらしいことだ。ある程度の時間を観察しながら飲み、味わいを引っ張り出せるのならば、絶対に納得出来ると思う。

(記:2006.11.27)

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クロ・フォルテ '99 [サンテミリオン]

黒みの強い赤黒色で'99年にしては、しっかりとした色付き。エッジの部分は透明で赤色になっている。

香りは弱めだが、花から造った香水のような、とても上品な香り。スミレ系の慎ましやかな香りで、こちらから踏み込んでゆくと、どんどん素晴らしい要素を見せてくれる。

味わいは意外なほど良く造り込まれており、少し熟成した厚みのあるメルローの味わいを感じることができる。後半には強めの苦味が立ち上がり、香りの上品さとは対照的な力強さや荒々しさを現わす。インパクトのある味わいだ。

熟成感がチラチラ見え始めているものの、まだまだ暴れている感じがして飲み頃は先に思える。今日時点の評価で低めとしたが、十分な熟成の後、きっと向上するだろう。

(記:2006.10.21)

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CH. ラルシ・デュカス '99 [サンテミリオン]

'99年のワインにしては、しかりとした色付きで、向こうが見えるか見えないかの境目くらいの濃さ。エッジの部分は幅広く透明感があり赤色。全体の色調がとてもキレイに思えた。

香りは中程度で、甘くうっとりとさせる。米国産ストロベリー、カシスのソースなど。

口当たりは滑らかで飲み頃と思える味わい。トゲがなく、スルスルと入ってゆく。後半は酸味が意外に強く、アフターには、こなれ切っていないタンニンが口内をジンと刺激する。中盤に結構長い間隙があり、その点がマイナス材料だ。

飲み頃とは思うが、ちょっと難しい味だ。後半の酸が強過ぎる。'99年リリース当初のVintageの印象を強く残しているワインだ。

(記:2006.10.21)

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CH. ペビィ・フォジェール '01 [サンテミリオン]

すごく濃い色合いで、ほぼ『黒』。エッジの部分のみ僅かな幅で透明な赤黒色が見える。

香りは中程度からやや弱め。樹脂、米国製のプラスティック製品、アメリカのオフィス、ビニール、酸の風味など。どこか人工的でハウスシックの原因となるような臭いと、自然な香りが混じり合い、結果として割りといい感じの香りになっている。何故だろう???

味わいは意外にも滑らかで優しく、ストレートな旨味感のある味わい。'01年のマイナスイメージである薄さや酸味は微塵も感じられない。アフターに若干の粗さが残るが、全体としては丸く磨かれていて、なかなかの味わいだ。美味しい。

初めて飲んだシャトーだが、「いい経験をした」と思える味わいだった。今後ちょっと注目してゆこうと思う。

(記:2006.7.16)

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CH. トロプロン・モンド '99 [サンテミリオン]

透明感があるやや明るい赤色。02年とあまり変わらない。

香りはやや強めで、熟成のせいか醤油のようなニュアンスを感じる。ちょっと香りは頂けない。

味わいは滑らかで飲みやすい。スルスルと入ってくる感じで、やさしい旨味感ある味わいが口内に広がってゆく。アフターは飲み進むにしたがい、じんわりと渋みが蓄積して心地良い。

しみじみと時間をかけて、じっくりと「ボトルで」味わうのに向くワインだ。

(記:2005.12.11)

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CH. トロプロン・モンド '02 [サンテミリオン]

透明感があるやや明るい赤色。

香りはやや強めで、酸やケモノ系の香りがする。大人しいトロプロン・モンドにしては、めずらしい開き方で個人的に素晴らしいと思った。複雑性があり、良い意味での揮発性も高いため、いつまでもグラスの中に鼻を突っ込んでいたい気分になった。

味わいは滑らかでやさしいが、一方で旨味感も十分。ほのかな甘味やバックの樽の風味も心地良い。一拍置いた後に現れる後半のタンニンも非常に滑らかでこなれている。

保守的なタイプながら非常にバランスよく纏まったボルドーで、品質の高さは素人から玄人まで幅広く支持されると思う。

(記:2005.12.11)

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CH. フィジャック '99 [サンテミリオン]

透明感があり、くすんだ黒みの強い赤色。

香りは閉じていて、やや弱め。熟成香とヒネ香がせめぎあっているが、不愉快というほどではない。

味わいは柔らかく、飲みやすく、美味しい。インパクトは無く、ちょっとヒネた感じがするが、丸く磨がれた印象で現時点でも全体としては平均以上の味わいだ。

ヒネ香や一部クセがあるものの、まだまだ熟成途上という感じで潜在能力を感じる。今後、香りや味わいが開いた際は「変身」に期待が持てると思う。

(記:2005.12.11)

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CH. フィジャック '02 [サンテミリオン]

透明感ある赤みの強い赤黒色。

香りは強めで、果実の甘み、青草、ハーブなど。青い香りを良い意味でアクセントにした、とても複雑で好感が持てる香りだ。

味わいは柔らかく旨い。インパクトもあり、口内を転がすほどにこのワインの美味しさをストレートに実感できる。敢えて欠点を探すと、樽の風味がまだ馴染んでいない点、後半の苦味や酸味に僅かにトゲがある点、が挙げられるが、どちらも時間と共に解消するだろう。

総合的には素晴らしい出来のワインと言える。どこかで安く入手できないものか?!

(記:2005.12.8)

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CH. オーゾンヌ '96 [サンテミリオン]

しっかりとした色、艶を維持している透明感のあるルビー色。エッジの部分のみ少し枯れたピンク色になっている。

香りは弱めで、甘さを含んだ赤い果実、赤い花の香り。干し肉、干しイチジクなどの要素も感じられる。

味わいはやや酸が目立つが、中盤に旨味感があり、とても上品で好感が持てる。特に後半は複雑性のある旨味感がよく口内に広がり非常に心地良い。アフターが長く、苦味、ミネラルの印象がなかなかだ。

(記:2006.3.18)

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CH. マグドレーヌ '75 [サンテミリオン]

6月19日、ENOTECA広尾本店にて「HIRO-O TASTING 1975 VINTAGE」に参加。ボルドー古酒 3Glassで¥4,000。

全体に枯れくすみ暗い色合い。中心部は濁り、向こう側が見透かせない状態だが、エッジは透明なレンガ色。

香りはやや強めで、汗、酸、枯葉、腐葉土、絵の具、ハーブ、青草など。どことなく甘く、引き込まれる古酒然とした香りで個人的に好みだ。

味わいはよくこなれており、上品な酸を感じさせる。またアルコール感が比較的強く胸を熱くした。キレイに澄んだ印象が最初にあり、そこに古酒らしい酸が加わり、更に控え目だが口内をつかむような旨味がじわじわと広がる。飲み進めると厚み感とアフターも満足できるものになる。アフターの苦味の残り方が特に好印象だった。

よくワインを飲み慣れている人、とりわけ古典的バローロなどを好む人向けの通好みの味わいだ。

(記:2005.10.10)

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CH. マグドレーヌ '59 [サンテミリオン]

このワインは5月連休の際に1回飲んでいる。

非常に枯れくすんだ色合い。全体に透明でエッジは褐色化が進んでいる。

香りはやや強めから強め。完全に枯れた香りで、汗、酸、腐葉土など。健全に枯れたボルドーに共通する香りだ。

味わいは旨味が非常に強く感じられた。旨味のベクトルが違うせいか、ペトリュースの後でも十分に対抗出来ている。完全に熟成した旨味の輪郭が、ぼやけずにとてもハッキリとしていて好感が持てる。また果実味が芯の部分に残っていてまだまだ今後も保ちそうな印象だ。

5月に飲んだボトルより、若干だが状態が良かったように思えた。

(記:2005.9.24)

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ル・カリヨン・ド・ランジェリス '99 [サンテミリオン]

かなりドス黒く泥水のよう。使い過ぎてしまった筆洗いの水のようだ。

香りは中程度で、土、キノコなど。

味わいはよくこなれた旨味感があり、バランス良く各要素が溶け合っている。後半の酸味と渋みの質も良く、素直に楽しめる内容だ。アフターの渋みは、なかなか心地良い。

ボトルで¥5,000程度だという。最上の複雑性はないが、それなりにこなれていて、理屈抜きに楽しむには妥当な価格だと思う。

(記:2005.9.29)

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CH. フォージェール '00 [サンテミリオン]

これもWさんにグラスで頂いたもの。

黒みの強い色合いで、エッジは赤黒い色。

香りは強めでハッキリしている。レザー、みかんの皮、肉など独特の香りを持っている。

味わいは'00年らしさを感じる素晴らしいもの。サンテミリオンの良い部分が出て、滑らかで口当たりが良く、後半には複雑さ旨味感、厚みがある。アフターにはミネラル感、塩気が強く、痺れるような感覚を残す。

(記:2005.12.25)

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クロ・ド・ロラトワール '01 [サンテミリオン]

本日(5月15日)、ENOTECAのSUNDAY TASTING「MERLOT 2001」で下記5種のポムロー&サンテミリオンをテイスティングした。価格は¥3,800。

R.P. (89-92) [W.A. Issue 146]。2年前にENOTECAの試飲会で00年を飲んで以来。カノン・ラ・ガブリエールと並んで毎年価格の割に高得点が付くので、プリムールで購入するかどうか悩む銘柄だ。

凝固しかけた血のような色合い。しっかりと色付いているが透明度は高い。

香りは中程度でとてもシャープ。リキュール漬けのチェリー、シンナー、木樽など。「ツン」とした香りだ。

口当たりは滑らかで厚みもほどほど。インパクトは強くないが、上品で中庸で纏まり感が非常に良い。たまに青臭さが顔を見せるが、アクセントになっており却って好印象。中盤から生まれる弱めの苦味がほんのりと余韻に残る。また飲み終えた後にバニラのような樽香がこみあげてくる。

01年としては非常に頑張って造っているワインだと感じた。ただ味わいの絶対値で考えると、弱くエレガント過ぎる点が物足りない。

(記:2005.5.15)

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CH. キノー・ランクロ '01 [サンテミリオン]

R.P. (92-94) [W.A. Issue 146]。

しっかりとした色付き。中心部は黒みの強い赤色。エッジは明るくピンクを含んだ色合い。エッジをじっくりと見ると赤い粒子が見える。

香りは中程度で、タイムのようなハーブ、汗、カシス、プラモデル用筆洗い液の瓶の中、キャンディのような甘い香りなど。酸と甘さとハーブ感が入り混じった感じだ。

味わいは滑らかで前半はサッパリとしている。杯を重ねる毎に後半に、苦味、渋美味しさが立ち上がり蓄積してゆく。余韻はそれほど長くない。樽に由来する少し浮ついたバニラ風味が、ちょっとの間を置いてこみあげてくる。少しわざとらしい。

どこか物足り無さを感じ、次の1杯、そしてその次の1杯が欲しくなる。グラス1杯ではそれほど好印象ではない。ボトルで通して飲めば、印象が多少変る可能性はある。¥8,500というのは、ちょっと不釣合いな価格に思える。

(記:2005.5.15)

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CH. マグドレーヌ '88 [サンテミリオン]

今週もENOTECA広尾本店の日曜テイスティングに行ってきた。今週のテーマは、CH. マグドレーヌ古酒。ENOTECA社長の好みのワインだそうだ。価格は以下4Glassで¥3,900(税抜き)。

赤いチェリー色を濃くしたような色合い。'88年とは思えないほど若々しい。

香りはやや強めから強め。枯葉、腐葉土、ダークチェリー、アメリカのキャンディに使われる甘い香料など。

枯れた味わいで、よくこなれている。ほんのりと広がる旨味感と強過ぎない酸味が心地良い。味わいは見た目以上に熟成が進んでいて、危ういバランスの上に美味しさを保っているような感じだ。中盤以降にミネラルや塩気が加わり、余韻として長く持続する。

もう少し安ければ妥当な感じもするが、良いvintageだけに致し方ないのだろう。

(記:2005.5.1)

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CH. マグドレーヌ '72 [サンテミリオン]

赤いチェリー色で、しっかりと色付いている。透明感があり、エッジは褐色化している。

香りはやや強めで、腐葉土、古民家、麝香など。典型的な熟成したボルドーの香りだ。

かなり枯れ切った味わいだが、酸のレベルもそれほど強くなく、ワインとしての本来の美味しさもほどほど保っているので、キレイに熟成した状態にあると言える。

温度や空気への触れさせ方さえ間違えなければ、熟成した味わいを妥当な価格で楽しめる1本だ。Birthday Vintageの方にはお奨め。私も(71年生まれだが)1本購入した。

(記:2005.5.1)

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CH. マグドレーヌ '66 [サンテミリオン]

'72年と比較すると黒みの強いチェリーレッド。エッジは、やはり褐色化している。

香りは中程度からやや強め。熟成感が強く、枯れ落ち葉、少し古いイグサなどの香りが中心。他にミント、汗、スパイスなど。

やや強めの酸がチャーミングでとても旨味感がある。少しクセがあるが、この酸味がワインをいつまでも口内で転がしたい気持ちにさせ、更なる1杯を欲する主要因になっている。中盤には、この酸味以外に旨味が立ち上がる瞬間があり、結構楽しめた。アフターは酸と落ち葉の熟成感、そして旨味が混じり合った余韻がかなり長く持続し心地良い。

(記:2005.5.1)

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CH. マグドレーヌ '59 [サンテミリオン]

桜色を濃くしたような色合いで、エッジは褐色化が進んでいる。しかし'50年代のワインという外観ではなく、'70年代のワインのように見える。

熟成した甘さが特徴の香り。他にミントのような揮発性の香りがあり、土台には腐葉土のような匂いもある。気持ち良くなってくる熟成香だ。

味わいの熟成感もとても強い。ピークは過ぎているようにも思えるが、未だ十分な旨味感を残している優れたワインだと感心した。若干酸味が目立つが、現時点で旨味感の方が勝っており、とても幸せな気分にさせてくれる記憶に残るワインだった。

(記:2005.5.1)

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CH. モンブスケ '00 [サンテミリオン]

R.P.95。中心部は非常に黒に近い色合い。エッジの部分は端まで色付いているが、透明感のある赤色。

香りは強めで非常に焦げている(閉じている時期のムートンかと思った)。ミントのような鼻に抜ける要素もあるが、基本的には鎮火翌日の火災現場のような香りだ。しばらく置くと、甘くムラムラっとくる香水の香りやビニールの匂いも加わる。

味わいは旨い・・・が前半は若干ふくらみに欠ける。味わいの中心が後半にあり、徐々に構成が立ち上がってゆく感じだ。いい意味でも悪い意味でも酸味が少し目立つ。後味には樽の焦げとカラメル、僅かに刺すような苦味、タンニンからくる塩気などが感じられる。

旨いワインだが、ほんの少しの物足りなさがあり、次の1杯をグイグイと飲んでしまうタイプだ。

(記:2005.4.3)

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CH. トロプロン・モンド '02 [サンテミリオン]

不作年であろうが豊作年であろうが、確実にある一定レベルの品質のワインをリリースするトロロン・モンド。毎年プリムールで購入する銘柄の1つだ。02年のR.P.は92~94点。

しっかりと色付いた赤色。中心部は黒みが強く、エッジは透明感ありピンク色。

香りは中程度で、まずロースト香が鼻に来る。閉じている時期のムートンのように少し焦がし過ぎの印象がある。他にミネラル、アクリル塗料など。全体的にアメリカ人の家のような匂いがする。香りについては、人によって賛否が分かれるだろう。

味わいは滑らかなタッチで飲みやすい。ぶどう果皮の風味を中心としたファースト・インプレッションの後には、ボリューム感がググッと増し旨味感が口内に広がる。全体を下支えする酸味の度合いも適度で、アフターのタンニンと苦味も心地良い。樽の風味も控え目ながら好印象。後味のほろ苦さと僅かな酵母感は、いつまでも口内に心地良さを残す。

今後、香りがどう開いてゆくかにもよるが、現時点で確かに美味しい味わいを持っており、今後の変化が楽しみなワインだ。

(記:2005.3.13)

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CH.キノー・ランクロ '99 [サンテミリオン]

非常に評価の高いCH.キノー・ランクロをトリに飲んでみた(RP93点)。久しぶりのボルドーだ。

 濁りはないが、黒く暗い赤紫色。香りは中程度からやや強め。メルロー独特の果実味に加え、インク、墨汁、消し炭など。飲み始めは、潜在能力は感じられるが、閉じた状態だった。入念にこねくり廻して香りを再び嗅ぐと、ふくらみのある香りに変化した。味わいも中庸のボディを持ち、後味も余韻十分で長く持続する優れたものであるが、全体的に閉じていて華がない印象だった。100cc頼んで、時間をかけて楽しむべきだったかもしれない。熟成後のこのワインの姿を鑑賞してみたい。
(記:2003.1.3)

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CH.トロプロン・モンド '89 [サンテミリオン]

RP96点[出典は上記と同じ]。このvintageもとても高い評価を得ている。

 90年のワインと基本的な外観は同じだが、やや褪色が進んでいるように見えた。香りの強度はやや弱め。醤油、キノコ、古木、チーズなど。90年と比較すると甘み感が弱く、クリーンな印象だが、その他の要素を見ると90年とよく似ており、これも優れたワインだ。ただし、価格と評点に見合うかどうかは疑問である。

(記:2002.11.10)

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CH.トロプロン・モンド '90 [サンテミリオン]

RP98点[出典は上記と同じ]。とても高い評価を得ているようだ。

暗赤色をベースとしておりやや濁りがある。エッジの部分には明らかな褪色が現れ始めている。香りはやや強めで、醤油、腐葉土、キノコ、チーズ、腐敗臭など熟成したボルドー独特の香り。個人的な好みで言うと、可もなし不可もなし。この日飲んだワインの中では、一番甘み感と旨み感が強く、誰でもが素直においしいと思える飲み口。90年のボルドーは、熟成を経て総じてこのような状態になっているのだろうか?タンニンと酸は、はっきりしているが、完全に他の要素と溶け合い、素晴らしい状態になっている。香りはあまり楽しめないが、味わいはそれをカヴァーして余りあるほどに素晴らしい。この日最高のワイン。ただしRP98点やボトル価格を見ると若干首をかしげたくなる。このようなワインが1万円以内くらいで飲めれば文句ないのだが・・・。

(記:2002.11.10)

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CH.トロプロン・モンド '95 [サンテミリオン]

RP92点(『Parker's Wine Buyer's Guide』[Sixth Edition])。98年よりも更に濃い暗赤色。エッジの部分に僅かに熟成を現す褪色が見え隠れする。香りは弱めで、やや熟成した感じ。味わいにごく僅かな甘みと熟成に由来するニュアンスを持つ。98年よりも滑らかで飲みやすい。旨み感もあり、後半に感じられる草っぽさも良いアクセントになっていて心地良い。やはり複雑味や個性が足りないと思うが、クリーンで良いワインだと思う。価格的には若干高いように思える。

(記:2002.11.9)

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CH.トロプロン・モンド '98 [サンテミリオン]

初めてのCH.トロプロン・モンドだ。それほど高価なシャトーでもないので、これまで何度も飲もうと思い購入したが(2001年ではプリムールまでも)、サンテミリオンに馴染みが浅いせいか抜栓には至っていない。ちなみにこのvintageのRPは93点(『Parker's Wine Buyer's Guide』[Sixth Edition])。意外な高得点である。

 深く黒い赤色で、やはりおいしそうな色。香りは中程度で、メルローを主体とした高級ワインらしい複雑さと落ち着きを兼ね備えた好みの香りだ。ボディは中庸で、味わいはクリアな感じ。後半にかけて過剰にならないタンニンとハーブの風味があり、酸もほどほどに備えていて非常にバランスの良い仕上がりになっている。全体に優れたワインであるが、個性や複雑さにおいてもうひと押し欲しい気がした。価格なりの味わいは提供してくれていると思う。

(記:2002.11.9)

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CH.モンド '99 [サンテミリオン]

CH.トロプロン・モンドの生産するセカンドワイン。明るさを含んだ暗赤色で全体に透明感がある。非常にキレイで素直においしそうと思える色だ。香りはやや弱めで、古本、洋服ダンス、僅かなブルーベリー、木、コルク、セラーなど。柔らかい口当たりで、後半に草っぽいやや気になる風味がある。飲み進めてゆくと、後半のタンニンが増してしっかりとした構成に向上し、草っぽさ、ハーブの風味もその中に溶け込み調和する。タンニンは豊富になるが同時に柔らかく心地良い。第一印象は良くなかったが、飲んでゆくうちにだんだんと良くなってくるワイン。複雑さやメリハリに欠け単調ではあるが、購入してボトルでじっくりと楽しむべきワインだと思う。

(記:2002.11.9)

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CH. ベリール・モンドット'96 [サンテミリオン]

「サンテミリオン・グランクリュ」とラベルに書いてある。畑は著名なラ・モンドットの隣に位置し(4ha程度)、ラ・モンドットと同じ醸造責任者がワイン造りにあたっている。セパージュは通常メルロー80%、カベルネ20%だが、97年はメルロー100%とのこと。生産数は、1,000~1,500ケースと少なめ。

 昨年の年末にインターネットショピングで神戸の酒屋「松屋」から購入した。その後サイレントカーヴの奥のほうに入ってしまったため、取り出せない状態になっていたが、セラーの掃除に伴い発掘。状態は却って良いかもしれない。

 しっかりしているが、どす黒いというほどでもなく透明感があるほどほどの色合い。抜栓直後は果実香、花粉系の強い香りが一面に広がるが、やがて弱まって胡椒、牛乳、塗料、バニラ等が入り混じった香りに落ち着く。味わいはふくらみがあり、一瞬甘さも感じられる。メルローのいい面が出ており、ほとんどメルローを飲まない僕でも好感を持てた。やがて苦味を主体にハーブの風味を伴った後味が比較的長く続く。タンニンは弱めで飲みやすい。やや控えめで、非常に調和の取れたワイン。個人的に好みの味わい。最近は¥3,000台でも販売されているところを見たことがあるので、価格面に関しても間違いなくお奨めだ。

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