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キスラー Archive

ピノ・ノワール ルシアン・リヴァー・ヴァレー '08 [キスラー]

試行錯誤中のブルゴーニュのドメーヌが、非常に厳しい年に頑張って1erや村名で造ったような味わい。人の力で何とか良いものに仕上げようという努力は見えるが、これはちょっと遠慮したい。同じ金額を出すなら、シャルドネのノワゼッティエールを買うべきだ。

しっかりとした色付きだが透明度は高い。エッジは水っぽいピンク。中心部はアメリカでよく売っている毒々しいキャンディの色。

強いバラの芳香、それにカシス、酸、女性用の化粧品、梅ジャムなど。ミネラル感もある。

飲み始めは味わいのインパクトが弱く面白くない。何口か飲むうちに、甘苦いピノ・ノワールの味が段々と現れる。新しい果実の甘さ、それに被さるように現れる、抽出し過ぎて出たような苦み。ミネラル感が不自然に強い。少し放置すると、アフターが改善し、ほのかな甘さ、酸っぱさ、苦みがそれなりのバランスを持つようになる。

(記:2010.8.13)

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シャルドネ ソノマ・マウンテン レ・ノワゼッティエール '08 [キスラー]

キスラーらしい風味だが、各要素が過剰、一部にトゲがあり上品さに欠ける。入門編にはなるが、これだけを飲んで典型的なキスラーを想像すると錯誤を生じると思う。

濃い黄色。しっかりとした色付き。

香りは完熟したパイナップル。そしてその缶詰。始めはこれらの香りが要素の8割~9割。それに蜜、鉱物、白い花など。弾けるような甘い香り。空気と馴染んでくると落ち着きが出て、蜂蜜をかけたケーキ、ソーテルヌ系の風味などが感じられ、すごく良い状態に変化する。

味わいも始めはパインのような甘さが中心。中盤には甘さに抑え込まれた酸があり、後半からアフターではほろ苦さ、タンニンが出て、甘さと混じり合う。「甘苦い」感じ?アフターには塩気もある。馴染んでくると、中盤にじんわりとした旨味が感じられるようになり、アフターでは喉の奥に明確な樽香が残って鼻に抜ける。最終的にはキスラーの風味に落ち着き、くすぐるような果実系の酸が表面に現れる。

(記:2010.8.13)

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シャルドネ ルシアン・リヴァー・ヴァレー ヴァイン・ヒル・ヴィンヤード '07 [キスラー]

人工的に着色されたような濃い黄色。

香りは、甘い果実、ローストしたナッツ、少しのカビと腐敗臭。全体によく馴染んでいるように思え、適度な揮発香もある。

味わいは分かりやすく力強い。酸の出方も良いと思う。かなり長くバニラ香の余韻が続き、とても心地良い。

'06のヴァインヒルと比較して、明らかにこちらの方が良い。全体の纏まりや分かりやすさで、こちらに軍配が上がる。セールの機会があれば、Wineryからの直接購入ボトルとの兼ね合いを見ながら検討しようと思う。'06のヴァインヒルが好きな方ならば、きっと気に入ると思う。

(記:2010.8.6)

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シャルドネ ルシアン・リヴァー・ヴァレー ヴァイン・ヒル・ヴィンヤード '06 [キスラー]

全然ブログに書いていないのだが、このワインを飲むのはこれで5回目か6回目になる。

少しオレンジを含んだ濃い黄色。

香りは、オレンジジュース、腐敗臭、バニラ、フルーツミックスジュースなど。纏まりに欠け、ちょっとアンバランスな感じがするが、ガチャガチャした匂いを楽しんでみても面白い。しばらく置くと変化し、むんむんとしたトロピカル感が支配的になる。

口に含んでまず感じられるのは、樽(バニラ)、ほろ苦さ、そしてミネラル。強めの苦みが柑橘感と混じりながら力強く展開する。味わいのインパクトが非常に強いので、強い味わいの料理にも対抗できそう。後半からアフターでは、グレープフルーツの外皮のような苦みとミネラル感がやや過剰なほどに感じられる。

まだ要素が馴染んでいない。以前飲んだ'95年から推測すると、10年~15年寝かせると果実味一杯のまま要素が馴染んで纏まりが出てくると思う。その後、更に熟成する可能性も高い。

現段階で飲むならば、数時間前に抜栓して、ある程度(軽く1杯分程度)のヘッドスペースを空けておくのがお勧め。酸化によってバラバラの要素が馴染み、纏まりのある状態で飲み始めることが出来る。

(記:2010.4.10)

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シャルドネ ハドソン・ヴィンヤード '06 [キスラー]

かなり人工的なオロナミンC系の黄色。

香りは、焦げ臭中心(樽の内側チャー多め)。硫黄、汗などの要素もある。外向的で濃厚で、すごく良い香りだ。

口に含むと、ほのかな甘さを感じる。その後、苦み、バニラ感が次々に立ち上がる。やはり樽焦がし過ぎで、その分バニラ感が他の畑と比べると弱めに思えた。アフターの苦みがキスラーにしては、ちょっと粗い。飲み進むと、口に馴染んできて美味しくなり、キスラーっぽいナッツ系の戻り香が楽しめ、心地良い。

十分にキスラーらしさが楽しめるワインだが、少し前に飲んだ同年のヴァインヒルの方が上だと思う。

(記:2009.10.17)

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シャルドネ ルシアン・リヴァー・ヴァレー ヴァイン・ヒル・ヴィンヤード '06 [キスラー]

輝きのある、やや淡めの黄色。しっかりとした色付き。

香りは、バターと果実(レモン)。ちょっとバランスが悪い部類か?果実感が勝っている。

味わいは、甘い果実に濃厚な樽の風味が被さる。果実感が勝っているが、確かなほろ苦さ、少し弱めの樽香は果実の甘さと混じって長く口内に残る。ただアフターにグレープフルーツの渋皮感があり、ほんの少しバランスを崩す。

'06のキスラー シャルドネとしては下位の存在かもしれないが、キスラーらしさ、ヴァインヒルらしさがある、十分満足できる味わい。

(記:2009.10.11)

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シャルドネ ヴァインヒル・ヴィンヤード ルシアンリヴァー・ヴァレー '95 [キスラー]

年末にサイレント・カーヴを整理したところ、最下段で発見した。90年代後半に両親が学会のため加州に旅行した際のおみやげだ。昔、一家で住んでいたSan Joseにあるワインショップで、「香奈さん」という日本人の店員さんに相談して購入したそうだ。ボトル運搬用の発泡スチロール内臓ダンボールに梱包してくれたおかげで、ワインに無知な両親でも無事に1ケース余りのボトルを持ち帰ることができた。うーん、久々のキスラー!

熟成が進み非常に濃い、人工的とも思えるような黄色をしている。

香りは初め弱めだが、温度が上がるにしたがい香ってくる。口に含む前に単純に香りだけ嗅ぐと、レモンの皮、バター、ミネラル、野に咲く小さな花など。少しつまらない。

しかし口に含むとキスラーらしさがすぐに感じられる。完熟した果実の味わいと、バタール・モンラッシェを連想させる上品で重層的なフレンチ・オークの風味が素晴らしい。ごく少量を口に含んだだけで、味わいの要素が口内にどんどん膨らみ十分な満足感を提供してくれる。余韻には当然ナッツの風味とほろ苦さ、たまらないくらい気持ちいい樽香が喉の奥から鼻腔にかけて抜けてゆく。長く続く余韻は、いつまでも幸せな気分にさせてくれる。

実にキスラーらしい味わいで、12年を経過しているにもかかわらず未だ強力なインパクトを持っている。5年は確実に保つだろうし、10年後に飲んでも面白いと思う。以前にテイスティングした、モレ・ブランのモンラッシェ(90年!)などを連想してしまった。敬意を表してリーデル・ソムリエシリーズのモンラッシェ・グラスで飲んでみたが、それに相応しい傑出した白ワインだった。

※何故かコルクには、「キスラー・ヴィンヤーズ」の字が印刷されていた。

(記:2008.1.7)

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シャルドネ ソノマ・コースト レ・ノワゼッティエール '03 [キスラー]

(R)Kistler-Chardonnay Sonoma Coast Les Noisetiers 03.jpg

4月初めに飲んでとてもよかったキスラーのノワゼッティエール。'03年のリリースと同時に後先考えずに4本も買っちゃいました。熟成に値するシャルドネなのか確認のため、とりあえず1本を抜栓。ゴールデン・ウイークで一番楽しみにしていたイベントです!。リーデル ソムリエシリーズのモンラッシェグラスを使用。

オレンジ色を含んだ非常にしっかりと色付いた黄色。同時に若さを感じさせる緑色が混じっている。

香りの強度は中程度で大人しめ。レモンやグレープフルーツの皮が主体で、他に腐敗臭に近いコート・ド・ボーヌの白によく見られる匂い、樽からのバニラ香などが感じられる。華やかな香りではないが、期待を大きく掻き立てられる香りだ。

味わいは素晴らしい。現段階では、あふれんばかりの甘い果実味がやや浮ついているが、抜栓後の時間経過に伴い、後半の味わいがじわじわと強まってゆく。焦がしたナッツ、バニラのような樽の風味、そして苦味が混じり合い、いつまでも口内に痺れるような余韻を残す。

まだ甘さと樽の風味が浮ついた印象を与えるが、今後の熟成によって向上する可能性が極めて高いと見た。5年後や10年後にまた飲んでみようと思う。(評価は将来性を加味している)

(記:2005.5.1)

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シャルドネ ソノマ・コースト レ・ノワゼッティエール '02 [キスラー]

(R)Kistler-Sonoma Coast Les Noisetiers 02.jpg

最近、会社から自宅までの徒歩での距離が意外に近いことを発見し、健康のためにも時間に余裕のある時は歩いて帰ることにしている(ちなみに徒歩で帰ると所用時間50分。電車では35分)。その途中、住宅街の酒屋に立ち寄ったところ僕の好みとピタリと一致するワイン達が陳列されている。だけど店内温度が高い!一度は躊躇したが虎穴に入らずんば虎子を得ず。試しにこのキスラーを買ってみた。入荷1年程度とのこと。夏場は24時間クーラーを付けているそうだ。

おそるおそる抜栓。コルク等に異常は無い。色合いを見るとオロナミンCやデカビタC並に黄色い。こんな黄色は10年以上を経過した白ワインと夏場常温でほうっておいたワインでしか見たことが無い。それになんだか濁っているように見える。ヤバイか?!

1日目は、完熟果実のトロピカルな味わいがやけに浮いているようで、全体の要素が閉じ気味だったため半分程度飲んだ段階で中止。2日目に持ち越した。

2日目に真価を発揮。柑橘類の葉の香り、そして5年以上の熟成を経た、ややもすると腐敗臭とも取れるブルゴーニュ コート・ド・ボーヌ系白ワインの香り。ただし香りだけを取り上げると、爆発的な高級さや魅力がある訳ではない。素晴らしいのは味わい。口に含むとふくらみのある旨味感が広がる。温度が上がるに従い、どんどんどんどん旨味感が増してゆく。そして特筆すべきアフター。焦がしたナッツのような味わいがタンニンの渋みと苦味を連れて訪れ、いつまでの余韻を残す。過去の経験と照らし合わせると、間違いなく「モンラッシェ」「シュバリエ・モンラッシェ」の良昨年をイメージさせる味わいだ。ブラインドで出されたら、間違い無くブルゴーニュの傑出した白と答えるだろう。

真価を発揮するまでの時間と、香りの部分でやや減点だが、間違い無くモンラッシェ・スタイルの優れたワインだ。この価格でまた買えるならば、絶対にストックしたい1本だ。

(記:2005.4.10)

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シャルドネ ソノマ・コースト '99 [キスラー]

200203-08.jpgようやくDallasから船便が到着した。パッキングから到着まではおよそ2ヶ月間。やはり加州と違ってワイン輸送に関しては恵まれた環境ではない。低温コンテナも利用できず、ともかく心配なので、まずはシャルドネから抜栓してみた(次はピノ・ノアールの予定)。

 オレンジを強く含んだ濃い黄色。僅かな濁りも見て取れる。香りは強く、マンゴー、グレープフルーツの皮、バニラ、コーヒーなど。味わいは始め閉じており、後味の甘いオーク風味ばかりが目立っていたが、数時間を経て柑橘系の果実味が強まり、厚みが出てきて楽しめるようになった。アフターが非常に長く、強く、濃厚で、バニラ風味とやや強めの渋み、香ばしい胡桃のような苦味が交じり合い複雑さを醸し出している。まるでブルゴーニュのgrand cruのような重さと風格だ。時期的な問題から、ややバランスを欠いている部分があり評価は割り引いたが、今後の熟成により後味が親しみやすくなれば、かなりの向上が見込まれる。ただし重くナッティな白や樽香が苦手な人には向かないだろう。
(記:2002.3.16)

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ソノマ シャルドネ'97 [キスラー]

海外研修から帰ってきた同期に久々に会う。新宿で適当にワインバーに入ったのだが、リストに載っているワインは高価なものばかり・・・。平静を装いつつ検討してみると、下から4番目くらいにキスラーのシャルドネを発見した!入手が比較的困難な部類に入るし、コスト的にも納得できるので、ちょいと高いけど選択することにした。

 オレンジを含むやや強い黄色をしている(店内は暗かったので、ちょっと自信なし)。抜栓直後温度は10度以上あったようだが、香りはあまりしなかった。30分ほど経つと、蜜系の香り、オークのほのかなバニラ風味と甘みが感じられ、強くはないが上品で楽しめる香りに変化した。味わいも最初はフラットで物足りないが、香りが開くと同時にうまみ感が増し、杯を重ねるごとにアフターの心地良い苦みが蓄積して満足感が増す。全般的に大きく突出する特徴や力強さは無いが、バランスが取れており上品なワイン。素人から玄人まで万人に受けるタイプで、僕の好みにも合ったのでベロベロになるまで飲んだ。

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