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加州 Archive

ドミナス '07 [ドミナス]

可愛らしさ、柔らかさ、風格を備えたワイン。ムエックらしいワイン。後半少しザラつきが見られるが、熟成と共に解消すると思う。ドミナスは2000年代前半に品質が向上した割には、価格が上がっていない。狙い目のワインだと思う。

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透明感ある黒みの強い赤黒色。澱を含んでいるかのようだ。(と思ったところでボトルをチェックしたら本当に底のほうだった。下記印象については若干の補正が必要かもしれない)

明確な香り。汗、熟成感、ミントの葉、強めの揮発感など。始めは澱の部分によくある香りだったが、グラスを念入りに廻すと、揮発感が強くなり、ジリっとした旨味ある香りが感じられるようになった。

味わいは柔らかく、明確な旨味、強いミネラル感、濃さ/強さを感じさせる凝縮感がある。飲み進むと、やや過剰な苦味が目立ってくる。

(記:2013.6.29)

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オーパース・ワン '09 [オーパース・ワン]

相変わらず安定した高品質。厚みのある旨味感、果実感に加えて、トニックのような風味もある。ほんの少し樽の風味が突出していたが、その他のバランスが非情に良く、収斂味も十分で将来性は抜群だと思う。

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ギリギリ向こうが見えない程度の赤黒色。エッジは透明感ある赤色。

よく練られた香りで、ひと嗅ぎするだけでその魅力にハッとさせられる。美味しいスープの旨味感、イヤミにならない程度のゴム、白木、バニラなど。樽由来の香りを中心に、(ほんの少しだけヒネた印象を含むが)、個性溢れる素晴らしい香りだ。

味わいは文句なく旨い。滑らかでバランスが良い。全体の要素が巧く纏められており、高いレベルでバランスを取っている。そのため変に突出した部分がない。中盤からミネラル感が現れ、それが凄くよく伸びる。

(記:2013.6.29)

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ピノ・ノワール ルシアン・リヴァー・ヴァレー '08 [キスラー]

試行錯誤中のブルゴーニュのドメーヌが、非常に厳しい年に頑張って1erや村名で造ったような味わい。人の力で何とか良いものに仕上げようという努力は見えるが、これはちょっと遠慮したい。同じ金額を出すなら、シャルドネのノワゼッティエールを買うべきだ。

しっかりとした色付きだが透明度は高い。エッジは水っぽいピンク。中心部はアメリカでよく売っている毒々しいキャンディの色。

強いバラの芳香、それにカシス、酸、女性用の化粧品、梅ジャムなど。ミネラル感もある。

飲み始めは味わいのインパクトが弱く面白くない。何口か飲むうちに、甘苦いピノ・ノワールの味が段々と現れる。新しい果実の甘さ、それに被さるように現れる、抽出し過ぎて出たような苦み。ミネラル感が不自然に強い。少し放置すると、アフターが改善し、ほのかな甘さ、酸っぱさ、苦みがそれなりのバランスを持つようになる。

(記:2010.8.13)

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シャルドネ ソノマ・マウンテン レ・ノワゼッティエール '08 [キスラー]

キスラーらしい風味だが、各要素が過剰、一部にトゲがあり上品さに欠ける。入門編にはなるが、これだけを飲んで典型的なキスラーを想像すると錯誤を生じると思う。

濃い黄色。しっかりとした色付き。

香りは完熟したパイナップル。そしてその缶詰。始めはこれらの香りが要素の8割~9割。それに蜜、鉱物、白い花など。弾けるような甘い香り。空気と馴染んでくると落ち着きが出て、蜂蜜をかけたケーキ、ソーテルヌ系の風味などが感じられ、すごく良い状態に変化する。

味わいも始めはパインのような甘さが中心。中盤には甘さに抑え込まれた酸があり、後半からアフターではほろ苦さ、タンニンが出て、甘さと混じり合う。「甘苦い」感じ?アフターには塩気もある。馴染んでくると、中盤にじんわりとした旨味が感じられるようになり、アフターでは喉の奥に明確な樽香が残って鼻に抜ける。最終的にはキスラーの風味に落ち着き、くすぐるような果実系の酸が表面に現れる。

(記:2010.8.13)

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シャルドネ ルシアン・リヴァー・ヴァレー ヴァイン・ヒル・ヴィンヤード '07 [キスラー]

人工的に着色されたような濃い黄色。

香りは、甘い果実、ローストしたナッツ、少しのカビと腐敗臭。全体によく馴染んでいるように思え、適度な揮発香もある。

味わいは分かりやすく力強い。酸の出方も良いと思う。かなり長くバニラ香の余韻が続き、とても心地良い。

'06のヴァインヒルと比較して、明らかにこちらの方が良い。全体の纏まりや分かりやすさで、こちらに軍配が上がる。セールの機会があれば、Wineryからの直接購入ボトルとの兼ね合いを見ながら検討しようと思う。'06のヴァインヒルが好きな方ならば、きっと気に入ると思う。

(記:2010.8.6)

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シャルドネ ルシアン・リヴァー・ヴァレー ヴァイン・ヒル・ヴィンヤード '06 [キスラー]

全然ブログに書いていないのだが、このワインを飲むのはこれで5回目か6回目になる。

少しオレンジを含んだ濃い黄色。

香りは、オレンジジュース、腐敗臭、バニラ、フルーツミックスジュースなど。纏まりに欠け、ちょっとアンバランスな感じがするが、ガチャガチャした匂いを楽しんでみても面白い。しばらく置くと変化し、むんむんとしたトロピカル感が支配的になる。

口に含んでまず感じられるのは、樽(バニラ)、ほろ苦さ、そしてミネラル。強めの苦みが柑橘感と混じりながら力強く展開する。味わいのインパクトが非常に強いので、強い味わいの料理にも対抗できそう。後半からアフターでは、グレープフルーツの外皮のような苦みとミネラル感がやや過剰なほどに感じられる。

まだ要素が馴染んでいない。以前飲んだ'95年から推測すると、10年~15年寝かせると果実味一杯のまま要素が馴染んで纏まりが出てくると思う。その後、更に熟成する可能性も高い。

現段階で飲むならば、数時間前に抜栓して、ある程度(軽く1杯分程度)のヘッドスペースを空けておくのがお勧め。酸化によってバラバラの要素が馴染み、纏まりのある状態で飲み始めることが出来る。

(記:2010.4.10)

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オテロ・テイスティング

11月8日(日) ENOTECA広尾本店にて、新作オテロのお披露目テイスティングに参加した。本テイスティングの成果は、

・オテロは、まだ購入したいと思う水準に達していない。

・CH. オザンナ'01は、熟成が進み過去のネガティヴなイメージからかなり好転した。

・最近安く出ているドミナス'04は、03に続いて意外に品質が高い。

といったところ。詳細は下記を参照。

オテロ '05 [オテロ・ワイン・セラーズ]

日本市場向けに造られたワインで、ドミナス・エステート名義ではない。ボトルデザインは赤と白を基調とし、日の丸を意識したそうだ(たしかに昔の葉巻型F1カーをイメージさせる)。

透明感ある暗い赤色。しっかりとした色付き。

香りは外向的で、ハッキリとした果実香がある。カベルネの香りがクッキリしており、カシス、汗、リキュール漬けのチェリーなどアメリカ的。程良いアルコール感もあり、香りは好みのタイプだ。

口に含みまず感じられるのは滑らかな口当たり。明確な果実感。若干凝縮感に欠ける。中盤、ザラつきがあり後半に続く。荒々しくこなれていない状態で、渋みもストレート過ぎてトゲがある。

完成された状態ではない。苦く、纏まっておらず、購入したいと思う水準に達していない。

(記:2009.11.8)

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ナパヌック '05 [ドミナス]

透明感はあるが非常にしっかりとした色付きの暗い赤色。

香りは外向的でオテロよりずっと練られている。カシス、ダークチェリー、少し強めのアルコール香、ミント、メンソールなど。なかなか良いと思う。'90年代のナパヌックより確実に向上している。

味わいは滑らかでクリア。それでいて果実感、アルコール感にインパクトがある。リキュール的。複雑性や奥行きはそれほどでもないが、私は好きなタイプだ。後半では果実感、渋みが強くなり、アフターには少しのザラつきを伴う苦みがある。

濃厚一辺倒の'90年代と比べエレガントな造りになっている。ポムロー的な雰囲気と加州的な雰囲気を合わせ持ち面白いと思う。

(記:2009.11.8)

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ドミナス '04 [ドミナス]

透明感があり、ややくすんだ赤黒色。

ぐっと脳内に踏み込んでくるような良い香り。汗、焦げ臭、アルコール。揮発感が強く、頭の中を掻き廻されているよう。体臭、汗、ミカンの葉、甘さ、ハーブ、酸なども感じられる。あらゆる要素が結構強力に迫ってくる。

味わいは滑らかで洗練されている。一口飲んで素晴らしいと思え、スルスルと飲める。後半は酸が若干強くなり可愛らしい果実感がある。アフターには少しのザラつきが感じられ若さを見せる。

ネットショップの安売りで5本購入した(1本¥9,500程度)が、「買って良かった!」と思える味わい。特に香りを気に入った。1本は早い時期に楽しみたいと思う。

(記:2009.11.8)

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ドミナス '96 [ドミナス]

すごく枯れくすんだ色合い。濁りがありエッジがオレンジ色。'96年とは思えないくらいの変化だ。・・・と書いた後、よくよく考えてみると13年も経っていることに気付いた。年相応かもしれない。

醤油、腐葉土、酸、チーズなど熟成を強く感じさせる香り。ミカンの葉を軽く揉んだ感じやスープの匂いもあり、しばらく置くとチーズ感が強くなる。

味わいは少し凝縮感に欠ける。熟成したポムロー的で好きな味わいだ。果実感が健全で面白い。飲み始めはスッとしすぎているが、飲み進むに従い酸や渋みが蓄積して充実感が出てくる。心地良い渋み感だ。

'96年のファースト・リリース時からは想像できないような熟成感(当初は大人しい優等生的だった)。健全に熟成してしている。'96年、'97年とボトルをストックしているので飲むのが楽しみになった。

(記:2009.11.8)

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シャルドネ ハドソン・ヴィンヤード '06 [キスラー]

かなり人工的なオロナミンC系の黄色。

香りは、焦げ臭中心(樽の内側チャー多め)。硫黄、汗などの要素もある。外向的で濃厚で、すごく良い香りだ。

口に含むと、ほのかな甘さを感じる。その後、苦み、バニラ感が次々に立ち上がる。やはり樽焦がし過ぎで、その分バニラ感が他の畑と比べると弱めに思えた。アフターの苦みがキスラーにしては、ちょっと粗い。飲み進むと、口に馴染んできて美味しくなり、キスラーっぽいナッツ系の戻り香が楽しめ、心地良い。

十分にキスラーらしさが楽しめるワインだが、少し前に飲んだ同年のヴァインヒルの方が上だと思う。

(記:2009.10.17)

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シャルドネ ルシアン・リヴァー・ヴァレー ヴァイン・ヒル・ヴィンヤード '06 [キスラー]

輝きのある、やや淡めの黄色。しっかりとした色付き。

香りは、バターと果実(レモン)。ちょっとバランスが悪い部類か?果実感が勝っている。

味わいは、甘い果実に濃厚な樽の風味が被さる。果実感が勝っているが、確かなほろ苦さ、少し弱めの樽香は果実の甘さと混じって長く口内に残る。ただアフターにグレープフルーツの渋皮感があり、ほんの少しバランスを崩す。

'06のキスラー シャルドネとしては下位の存在かもしれないが、キスラーらしさ、ヴァインヒルらしさがある、十分満足できる味わい。

(記:2009.10.11)

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オーパース・ワン '05 [オーパース・ワン]

赤黒く、向こうが見えないくらいしっかりとした色付き。エッジは、しっかりとした赤色で透明。

香りは輪ゴム。廻してやると、ミント、杉林、クールでシャープな果実感、高級なケーキのような甘さもある。嗅ぐほどに素晴らしさを増す。

味わいは完全にこなれている。そして少し閉じているようにも思える。口に含んだ瞬間、滑らかに口に入り、まず過剰にならない果実感、一拍置いて上品な収斂味。閉じてはいるが今飲んでも十分に美味しい。しばらく置いて開いてくると、ふくらみのある、ふくよかな味わいに発展する。

オーパース・ワンの中でも秀逸なVintageだと思う。価格も落ち着いてきたので、15%offのチケットやセット販売を利用して3本購入した。

(記:2009.9.21)

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カスク・カベルネ・ソーヴィニオン '05 [ルビコン]

カスク・カベルネ・ソーヴィニオンは、このワイナリーのフラッグシップ「ルビコン」とは違い、当地で過去に造られていた最高のカリフォルニアワイン「イングルヌック」を目指したワイン。

少しくすんだ赤黒色。エッジのみ透明で赤色から透明。

香りは、甘く可愛らしい果実(チェリーやカシス)、少し強めの揮発香、甘いケーキを連想させる香りなど。とても上品だ。

滑らかで何も引っかかるところのない口当たり。一拍置いて現れる甘さが何とも言えない。果実の要素が実に可愛らしく振舞っている。

実によく出来た加州の高級カベルネ。オーパースワンなど最上級のワインに並ぶ味わいだと思う。その後、色々とセールがあり、結局5本も購入した。また未試飲のルビコンにも期待を持ったので、そちらも購入した。

(記:2009.9.21)

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カルテット・アンダーソンヴァレー・ブリュット [ロデレール]

オレンジを僅かに含んだ中程度の輝きのある黄色。細かい泡が少し多めに立ち上がる。

香りは固く閉じている。僅かにレモン、白い花の要素。

味わいは、しっかりとインパクトがある一方で、全体の要素のバランスが取れており、元気な優等生的なスパークリング。中盤でふわりと広がる甘みと旨味感があり、アフターは少し短め。

中盤の味わいが強いため、ボトル半分飲むとなると辛いと思うが、グラスで飲むには適したワインだと思う。全体に少し荒い/粗い印象もあるが、いいスパークリングだと思う。

(記:2009.9.20)

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オーパース・ワン '05 [オーパース・ワン]

不透明な少しくすんだ赤黒色。エッジの部分のみ透明。

香りは閉じている。消し炭、ゴムなど。

味わいは文句なく素晴らしい。何の理屈もなしに素直に飲んで美味しいと思える味。誰が飲んでも美味しいと言うだろう。毎年のことだが、他に比べてボトル・コンディションが非常に良い。相変わらず、ストレートな旨さがケタ違いに良く感じられる。

2万円を切るならば買いだと思う。

(記:2008.11.30)

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サンタ・マリア・ヴァレー ピノ・ノアール '05 (ミッション・ラベル) [オー・ボン・クリマ]

10年くらい前から継続的に買っているワインだが、05年、06年が納得できる価格で販売されたので久しぶりに数本買ってみた。品質確認の意味を込めて、内1本を抜栓。

しっかりと色付いた赤黒色で透明感がある。まるでブルゴーニュの高級ドメーヌのピノのようだ。

香りはやや強めで複雑。自然な感じの甘く可愛らしい果実香、ミント、アルコール、レザー、獣香、汗など。特に皮の雰囲気が秀逸で、獣っぽさがムンムン来る。若い果実感と、熟成感を伴う獣香が混じり合い、何とも言えない魅力的な香りを提供してくれる。

口に含むと、まずキレイな果実感。次いでとても強いミネラル、塩辛さが感じられる。中盤に水っぽさ、希薄さがあるが、後半は十分なタンニンが口内を引き締める。最後に苦味が出てくるが、これは未だこなれておらず、やや荒っぽい。

このワイナリーの最も格が下のワインであるが、価格を大きく超越した複雑味を備えている。薄いながらも熟成の可能性を秘めており、10年後でも十分に楽しめると思う。残りは長く熟成させてから飲もうと思う。

(記:2008.2.6)

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シャルドネ セントラルコースト '02 [カレラ]

最近、ネットで最新Vintage(2006年)を安売りしているので、近くの「やまや」で品質確認のため購入した。冷蔵庫に陳列してあるボトルを何気なく買ったのだが、意外にもBack Vintageのボトルだった。

オレンジと緑を含んだ濃いめの黄色。

香りは強く、よく熟れた果実、バニラ、バターなど。押し出しが強く、バターをふんだんに使ったソテーのような印象がある。

味わいも同様で、インパクトある果実味が最初に現れ、途切れることなく続いてやや強めの苦味とタンニンが口内をほろ苦くする。その後は、ほろ苦さにバニラの風味が混じり、長く口内に余韻を残した。

果実感や苦味の要素があからさま過ぎて上品さには欠けるが、こだわりなくストレートに濃い味わいを求める際には良いと思う。始めから開いているので、皆で飲むのにいい。また、Mt.ハーランのシャルドネ同様、熟成させることで「まるみ」が出て、全体のバランスが向上する可能性が高く、もしセラーに余裕があるならば8年くらい放置して飲んでも面白い。

(記:2008.2.3)

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ナパヌック '04 [ドミナス]

真っ黒&不透明を想像していたが、意外なことに透明感の高い赤黒色。

香りはコンポートにしたイチジク、鶏小屋、焦げ臭など。少しすえたような香り。

これまで私が飲んできた90年代後半のナパヌックと違い、エレガントでボルドー系のスタイル。タンニンの質が非常に良く、熟成させると美味しそう。

ドカンとした果実感ではなく、良質のタンニンとミネラル感を重視している。これまでの初心者受けするスタイルから2皮くらい剥けて、玄人受けもする、とても高い品質に脱皮している。

(記:2008.1.27)

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ドミナス '03 [ドミナス]

透明感あるややくすんだ赤黒色。

香りは強く、果実のインパクトがある。チェリー系のとても強い香り、イチジクの果肉の香りなど。少しわざとらしい感じもあるが、個人的にとても好みの香りだ。

味わいはペトリュースを飲んだ直後にも関わらず美味しく感じる。果実の甘さ、タンニンがよくバランスしており、全体の丸さが心地良い。

これもひと皮剥けたような品質で、これまで飲んできたドミナスの中でも、飛び抜けて良い品質に思えた。既に1本購入しているが、安売りの機会があれば随時買い足したい(¥15,000くらいが目安か?)。買っておくべきボトルだ。

(記:2008.1.27)

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シャルドネ ヴァインヒル・ヴィンヤード ルシアンリヴァー・ヴァレー '95 [キスラー]

年末にサイレント・カーヴを整理したところ、最下段で発見した。90年代後半に両親が学会のため加州に旅行した際のおみやげだ。昔、一家で住んでいたSan Joseにあるワインショップで、「香奈さん」という日本人の店員さんに相談して購入したそうだ。ボトル運搬用の発泡スチロール内臓ダンボールに梱包してくれたおかげで、ワインに無知な両親でも無事に1ケース余りのボトルを持ち帰ることができた。うーん、久々のキスラー!

熟成が進み非常に濃い、人工的とも思えるような黄色をしている。

香りは初め弱めだが、温度が上がるにしたがい香ってくる。口に含む前に単純に香りだけ嗅ぐと、レモンの皮、バター、ミネラル、野に咲く小さな花など。少しつまらない。

しかし口に含むとキスラーらしさがすぐに感じられる。完熟した果実の味わいと、バタール・モンラッシェを連想させる上品で重層的なフレンチ・オークの風味が素晴らしい。ごく少量を口に含んだだけで、味わいの要素が口内にどんどん膨らみ十分な満足感を提供してくれる。余韻には当然ナッツの風味とほろ苦さ、たまらないくらい気持ちいい樽香が喉の奥から鼻腔にかけて抜けてゆく。長く続く余韻は、いつまでも幸せな気分にさせてくれる。

実にキスラーらしい味わいで、12年を経過しているにもかかわらず未だ強力なインパクトを持っている。5年は確実に保つだろうし、10年後に飲んでも面白いと思う。以前にテイスティングした、モレ・ブランのモンラッシェ(90年!)などを連想してしまった。敬意を表してリーデル・ソムリエシリーズのモンラッシェ・グラスで飲んでみたが、それに相応しい傑出した白ワインだった。

※何故かコルクには、「キスラー・ヴィンヤーズ」の字が印刷されていた。

(記:2008.1.7)

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Mt.ハーラン ピノ・ノアール ジェンンセン '98 [カレラ]

最近またマスコミなどで取り上げられ始めたカレラのジェンセン。会社の後輩に飲ませてみようと思い、寺田倉庫のセラーから出庫してきた。ファースト・リリースで購入後、サイレント・カーヴで保管し、後に寺田倉庫に移したボトルだ。状態は極めて良好で、キレイな熟成の途上にあった。

全体的な色調はファースト・リリース時と同様に透明感ある桜色を濃くしたような感じだが、エッジの部分に褐色が混じり、程よい熟成感が見て取れる。

香りはやや強めで素晴らしい。果実香、アルコール香に熟成香がムンムンと香り、古い高級ブルゴーニュを嗅いでいるようだ。獣香、皮革、少し置いた巨峰の皮など。最初は、還元に由来するドブのような臭いも混じるが、時間経過と共に、どんどん良い方向に変化する。ピノ・ノワールがヤメられなくなるような香りだ。

味わいにも程よく熟成が入っている(そして、まだまだ熟成の余地がある)。エレガントな果実感に加え、熟成による旨味が加わって、非常に心地良い。後半のタンニンや苦味が十分に生きているため、必要な収斂味も確保されている。苦味が少し荒い点にマイナス要因があるが、今後の熟成により解消しそうだ。全般的に非常に良いバランスで、飲み頃に入っていると思う。

熟成に関して大いに疑問を持ちつつも、保管したままここまで引っ張ってしまった98年のカレラのボトルだが、結果は本当に良好で、キレイに熟成してくれた。リリース当初は、純粋にカリフォルニアのピノ・ノワール的な味わいだったが、熟成により確かにDRC的な要素も生まれている。自信を持って、人に奨められる内容だ。(セレックやリードを飲むのも楽しみだ)

※飲む際は、少し高め[20度を少し超えるくらい]が良い。

追記:98年のマウント・ハーラン単一畑の平均収量は、9ヘクト・リットル/エーカー。90年代で特に低収量。

(記:2007.12.23)

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Mt.ハーラン シャルドネ '97 [カレラ]

ファースト・リリース時に購入以来、ほとんどの期間(少なくとも6年以上)を冷蔵庫の野菜室で保管したボトル。半分忘れられた存在だった。

ボトル外観が野菜や食品の汁であまりにも汚れていたので恐る恐る抜栓すると、劣化は全く見られず、健全に熟成していた(ただし熟成の度合いはセラー保管と比較して進んでいないように思えた)。

ほんの僅かにオレンジを含んだ濃い黄色。熟成により黄色くなっているが、「まっ黄色」というほどではない。底には結構な量の酒石酸化合物の結晶が出来ている。

香りは、ハッキリ、クッキリしており面白い。低温時は、バター、バニラ、蜂蜜、鉱物、白い花など。少しすえたような古い白ワイン独特の臭いもある。温度が上がってくると焦げた雰囲気やナッツの風味が主体になり、ピュリニー・モンラッシェの上級の1er Cruのような感じに変化する。

リリース当初、インパクトが強過ぎて飲みずらかった味わいは、強度が落ち、ぬるっとオイリーになって随分飲みやすい状態だ。相変わらずしっかりとした味わいだが、わざとらしさが取れて自然さが出たように思える。後半に雑味や古い白ワイン独特のクセがあるものの、バニラ、バターの風味をバックに展開される果実感とそれによく馴染んだ苦味、ジリっと残る余韻は、なかなか好印象だ。何かバターでソテーした美味しい料理を食べた後のような余韻が心地良い。オー・ボン・クリマの少し上級の畑のシャルドネに通じるところが見られた。

リリース当初のあまりの味わいの強さに長年放置したボトルだが、それで正解だったようだ。今の状態でも美味しく飲めるが、まだまだ10年程度の熟成は効くと思う(野菜室なら)。最新のVintageは、記念ボトルということで、何本かストック用に購入したが、収量が今日飲んだワインの1/3以下らしく期待大だ。また熟成させようと思う。(97年の生産本数:約21,000本) 

(2007.12.10)

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オーパース・ワン '79 (マグナム) [オーパース・ワン]

Opus Oneのファースト・ヴィンテージ。説明によると最初の年は非売品のマグナム・ボトルのみ瓶詰めされたそうだ。カベルネ・ソーヴィニオン 80%、カベルネ・フラン 16%、メルロー 4%。24ヶ月の樽熟成。

艶を失い枯れ始めた色合い。エッジはオレンジになっており、中心部は向こうが見えるか見えないかの境程度の透明感。経年の割にはしっかりした色だと思う。

香りはやや弱めで奥の方にある感じ。クールな揮発性ある要素がまず目立ち、他の要素はそれほど強くない。森やミント、アルコールなど揮発性の風味の他、日本酒のような熟成香がある。

味わいは、完全にこなれて下り坂に入っている。酸がやや強いが、酸の強いワインが好きな人なら却ってプラスに感じるくらいの度合い。タンニンは溶け込んでいてとても飲みやすい。一方でアフターの強度が少し物足りない。

したがって次の1杯が欲しくなるような味わい。酸の強さは食欲をそそる。香り、味わい共に、あと1歩が欲しいところ。

(記:2007.11.3)

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オーパース・ワン '86 (マグナム) [オーパース・ワン]

カベルネ・ソーヴィニオン 87%、カベルネ・フラン 9%、メルロー 4%。18ヶ月の樽熟成。

未だしっかりとした赤黒い色合い。'90年代のワインのようだ。

香りは中程度からやや強め。いい具合に枯れ、青臭さが丸くアクセントになった心地良い香り。ミントを始めとするクールな面、シャープな香り、ふんわりとした果実に由来する香りもある。

味わいは全体に中庸で美味しい。少し飲み頃を過ぎているような感じもするが、各要素はまだまだしっかりと生きている。果実感とこなれた渋みが好印象。特に渋美味しさが健在で、'79年を飲んだ後のせいかとても良く感じられた。

(記:2007.11.3)

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オーパース・ワン '87 (マグナム) [オーパース・ワン]

カベルネ・ソーヴィニオン 95%、カベルネ・フラン 3%、メルロー 2%。18ヶ月の樽熟成。

赤みが強く、'86年より薄い色合い。エッジには赤い粒子が見える。

香りはやや強めで明確な熟成香がある。熟成したCH.パルメにあるような、こなれた心地良い青臭さがある。また、甘いパウンドケーキのような香り、ホコリ、若干の酸、黒土を連想させる香りがある。

口に含むと、その瞬間にほのかな旨味感が広がる。こなれた味わいだが、各部分には個性がある。全体的に程よい渋みがあり、中盤が少し平板ながら、アフターにはほろ苦さが現われ構成を引き締める。

よくこなれた味わいだが、経年変化により当初あった要素を少し弱めているように思える。インパクトが不足しており、そのため若干の物足りなさがつきまとう。

(記:2007.11.3)

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オーパース・ワン '97 (マグナム) [オーパース・ワン]

しっかりと色付いた赤黒色。エッジのみ赤色で透明。(全体はほのかな透明感)

香りはやや強めで第一印象から良いと思える。濃厚で揮発性が高く、シャープな香りをベースに果実系の自然な甘み、酸が絡む素晴らしい内容。ハンバーガーのバンズのような匂いもする。

口当たりは滑らかで、果実由来のほのかな旨味感が口内に広がる。香りとは反対にやや大人しいタイプだが、よくバランスが取れていて美味しいと思う。アフターの苦味は尻上がりに強くなりジンとくるが悪くない印象。前半の大人しさを補完していると思う。

(記:2007.11.3)

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オーパース・ワン '01 [オーパース・ワン]

赤紫色に近い赤黒色。エッジは赤紫~ピンク色。

香りはやや強めで、焼いた樽に由来するカラメルのような香り、みかんの葉、少しグラスを廻してやると、酸やアルコール香も出てくる。非常にクセがある香りだ。

味わいは、リリース当初と比べて美味しくなっている。一時期のギシギシした感じが取れ、クリアでキレイ、それでいて甘い果実が可愛らしい。リキュール的な要素があり、エレガントで美味しい状態。

今飲んで十分に美味しい。(ただし抜栓直後は固かったようで、上記のテイスティング用ワインは「ダブル・デカンタ」したそうだ)。01年のオーパース・ワンは3本ほど買ったので、ちゃんと成長してくれていて本当に良かった!

(記:2007.11.3)

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オーパース・ワン '04 [オーパース・ワン]

すごい赤紫色。エッジはピンク色に近い。香りは強めで、かなりクセがある。強過ぎる焼いた樽の風味、甘く濃密な香り、ゴム、カラメル、ローストしたコーヒー、ぶどう果汁など。

口に含んでも、過剰な樽の風味、バニラの風味が中心。焼きプリンを食べているような妙な味わい。果実の要素が非常に強く、(その裏に隠れているのか)タンニンはあまり感じられない。完熟系のワイン?

まだ全然ワインになっていない。我慢してテイスティングした。現時点では、バーボン樽で仕上げたような味わい。もう少し待って、ワインとしての体裁が整った時点でテイスティングしないことには判断がつかない。結構な売れ行きに見えたが、購入した人は、ポテンシャルに賭けたのだろうか???

(記:2007.11.3)

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Mt.ハーラン ピノ・ノアール セレック '04 [カレラ]

やまやのカレラ&ABCリリース時に、リード、ジェンセンと共に赤坂店で試飲。3Glassセットで¥1,800(税込)。実は既に最低限の本数の単一畑&シャルドネを地元のやまやで朝イチで確保済みだったが、どうしても品質を確認したくて赤坂まで行ってしまった。(電車一本で行けると、こんな時に思い切れてしまう)。PP 96。

ややくすんだ黒みの強い色合い。透明感がある。

香りは、山椒、みかんの葉、アクリル樹脂、アルコール、トニックウォーターなど。全体に硬い感じがする。

味わいは濃厚で、各要素が落ち着きを持って溶け合い、良いバランスを保っている。一口飲んだ瞬間に、カレラのこれまでのVintageと一線を画すことが分かる。全体に果実に由来する甘さが強いが、若さゆえ渋みもやや強く、それが甘さと絡まって複雑な味わいを提供してくれる。また果実感に芯が残る印象がある。

今後の熟成により荒さが取れ、強いインパクトを持った要素が馴染んで更に向上すると思われる。セレックはほとんど、販売当日の午前中に売り切れたそうだが、追加購入のためあちこち探して、結局6本購入することが出来た。

(2007.10.27)

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Mt.ハーラン ピノ・ノアール リード '04 [カレラ]

ややくすんだ赤黒色で、エッジは桜色。Vintage以上に熟成しているように見える。

香りは中程度で甘い香りが主体。リキュールのような可愛らしさ、妖しさ、女性用の化粧品、山椒、深みのある果実感など、良い年のカレラらしい複雑な香りがする。

口に含むと非常に強い風味を感じ、インパクトを受ける。ジンとくるタンニンが果実味とうまく混じり、十分なアルコール感がそれらと調和してバランス良い仕上がりになっている。部分的に構造が薄い部分もある。アフターの強度は弱めだが、梅、ぶどうの皮、ミネラル、塩辛さなど、要素は複雑だ。飲み進んでゆくと渋みが蓄積して、渋美味しくなる。

同年のセレックと同程度の良い印象を持った。価格を考えると、買い得だと思う。(このボトルも買い足した)

(2007.10.27)

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Mt.ハーラン ピノ・ノアール ジェンセン '04 [カレラ]

P.P.94点。

やや黒みの強い赤黒色で透明感がある。

香りは中程度で、やや閉じ気味。湿った絵の具箱や雑巾のようなカビ臭さ、山椒、ミカンの葉、甘く妖しいリキュール風の香り、アルコール香など。

味わいは、濃く、甘く、華やか。バニラの風味があり、滑らかな口当たりだ。明確で分かりやすい果実味はすごく一般受けすると思う。個人的には渋みがもっとあってもいいように感じた(控えめで口内にあまり蓄積しないため)。余韻は長く、意外に思えるほど良質だった。

ボトル・コンディションのせいかもしれないが、最初に感じたカビ臭と、味わいの中で浮いてわざとらしかったバニラ風味の分を割引き、セレックやリードより少し低めの評価にした(2本のみで追加購入もしなかった)。ただ、04年のカレラは全般的に他のVintageと比較して、かけ離れて良いことを明確に感じた。このボトルも十分に熟成・向上すると思う。もうちょっとだけ安いといいんですけどね。

(2007.10.27)

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Mt.ハーラン ピノ・ノアール ミルズ '97(demi) [カレラ]

セラーの下の方ですっかり忘れていたハーフボトルを抜栓した。ファースト・リリースの際に購入して、比較的低めの温度(12℃くらいか)/ラベルが一部溶けるほどの高湿度で保管してきた。

97年のカレラは、リリース当初はなかなか素晴らしい印象だったが、やや薄い感じで、うまく熟成しているのかどうかが不安な内容だった。今回は実験的な意味合いで、一番風味の単調なミルズを試してみた。

しっかりとした色付きの典型的ピノ・ノアール色が、健全に褪色して褐色やオレンジを混ぜた色合いに変化している。

香りは最初閉じており、抜栓後1時間を経過する頃から段々と強くたくましい香りに変わってきた。熟成香が主体で、アメリカのショッピング・モールの雑貨屋で売られている香を練り込んだ線香、グリーン・ノート(米ドル札[インク?麻?])、長い時間空気に触れた巨峰の皮、火薬、アルコール香、木樽、コルクなど。アルコール香が強く感じられたのでラベルの裏を見ると、14.6%もアルコール度があるそうだ。甘い男性用の香水のような雰囲気もある。

味わいも最初は目覚めておらずやや単調。1時間半程度を経過した辺りから真価を発揮する。果実感に由来する甘みを残した飲み口は、続いてじんわりと広がる旨味感に移行する。やや単調な中盤を経た後に、まだこなれ切っていない渋みと苦味へと続く。渋美味しいワインだ。

ちょっと単調な部分もあるが、想像していた以上にうまく熟成しているように思えた(熟成失敗を予想していた)。ファースト・リリース時には、フレッシュな素晴らしさがあったが、熟成した現状も、これはこれで十分に楽しめる内容だった。(ただし、時間を十分に掛けて、空気と触れ合わせてはじめて真価を発揮する)

(2007.8.19)

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ピノ・ノワール ルシアンリヴァー・ヴァレー '04 [フリーマン]

くすんだ暗い赤黒色。くぐもった色。

香りは強めで、ゴム、スミレ、ブルーベリー、赤系のベリーなど。すごく明確な果実香だ。アメリカ系のガムやキャンディーの香りもあり、'03年のボルドー・ファーストリリース時を連想させる。

味わいは果実味と渋みが強い。樽の風味がやや過剰に感じられる。キャンディーのような人工的な甘い果実味が強くアメリカ的。ブルーベリーの風味が中心にある。

飲み続けると飽きが出そうな味。今の時点ではインパクトはあるが、あまり高い評価は出来ない。少し熟成させた方が面白いかもしれない。

(記:2006.8.12)

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CASA DALLA VALLE カベルネ・ソーヴィニオン '02 [ダラ・ヴァレ]

ワインの名称はタイトルで良いのか定かではないが、ともかくダラ・ヴァレのカベルネ・ソーヴィニオンの2nd的ワインであるらしい。(カベルネ・ソーヴィニオンは、今やなんと¥20,000オーバーとのこと・・・)

しっかりと色付いた濃い赤黒色。エッジのみ暗い赤色で透明感がある。

香りは中程度からやや強め。閉じ気味で奥にこもった感じだ。グラスをよくこねくり廻してみると、ホワっと甘い花の香りがした(スミレ系?)。自分でベランダで育てた鉢植えの小さな花の株を嗅いだときのような心地良い香りだ。

味わいは甘い甘いジュースかカクテルを飲んでいるよう。あまりにも甘すぎて「残糖度」がどのくらいなのか疑ってしまう。果実味は”爆発的”だが、一本調子ではなく複雑性を持っている。まだ全体に馴染んでいないが、樽の風味は個性的で悪いアクセントではない。後半ではしっかりとしたタンニンが感じられ(現段階では果実味に隠されている)、アフターでは圧倒的な甘味に渋みが芯を残しつつ加わり長く口内に印象を残す。

今は新し過ぎて真価を発揮していない。爆発的な果実感が落ち着いて、タンニンと樽の風味がうまく溶け込んだ頃に再び飲んでみたい。

(記:2006.4.16)

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オーパース・ワン '02 [オーパース・ワン]

濃い赤黒色で濁りがあり、透明感はない。

香りはやや強めで、絵の具、ローストした樽、バニラ、工業用塗料、鼻に染み入る花の香りなど。全体に閉じ気味に感じられたが、そんな状態でも要素は複雑で訴えるものがあった。

味わいはオーパース・ワンらしく、ストレートに美味しさが感じられ、滑らかで飲みやすく、インパクトがある。万人に受け入れられる味わいだ(非常に枯れた味わいを好む人は除く)。複雑さや深遠さが不足しているように思えたが、厚み感やバランスは素晴らしい。アフターのタンニンも、まだ若く引っ掛かるが良質で将来性がある。

いつも思うのだが本当にテイスティング受けの良いワインだ。じっくり飲める時間を作って、そのうちボトルを通しで飲んでみたい。また少し古めのものがどうなっているのかも確かめてみたい(96年、97年くらいを飲んでみようかな・・・)。

(記:2006.4.16)

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Mt.ハーラン ピノ・ノアール リード '01 [カレラ]

「やまや」赤坂店の3月セールにて試飲。

しっかりとした色付きだが、透明感が強くほんのりと枯れた色合い。

香りは中程度でやや閉じている。汗、酸、ストロベリー、カシス、アメリカ人の食べる人口的な菓子など。

味わいは若干凝縮感に欠け、閉じかけた状態のカレラのピノに共通する味わい。バニラやほんのりとした果実味が中心でアルコール感も高い。後半はジンとくる苦味と果実味が混じり非常に伸びがあるが、ある時点まで継続するとスッと大人しくなる。飲み進んでゆくとアフターの風味が若干厚みを増し、「渋」「苦」美味しさが際立ってくる。

全体に加州ピノらしい味わいでブルゴーニュ感は無い。¥5,000くらいまでの価値はある。

(記:2006.3.25)

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ピノ・ノアール '98 [エスタンシア]

  • Posted by: sei
  • 2006年1月 1日 16:39
  • 加州

(R)Pinot Noir-Estancia PINNACLES 98.jpg

5年以上前に購入し、以後野菜室に放置し続けたボトル。状態が不安な不良在庫なので、弟夫婦が訪れたのを機に抜栓してみた。状態の結果を述べると劣化は全く無し。熟成も「それなり」に(おそらく少し緩やかに)進んでいた。

透明感ある艶を失った赤黒色で、エッジの部分は褐色がかって枯れている。色合いで見ると年相応の枯れ方だ。

香りは中程度からやや強めで、甘ったるいドライフルーツ、キャンディ、カラメル、汗、スミレなど。甘いカリ・ピノの香りが前面にあり、それに熟成感が加わった感じだ。

味わいは滑らかで、少しくだけてはいるが強い個性を放つ甘い果実感が特徴。当初の甘い果実味に熟成による枯れた酸味などが加わり面白い。空気に馴染むまでは中盤から後半にかけて明らかに「厚み感」や「連続性」の不足を感じるが、アフターではじんわりと渋みと苦味が感じられてそれなりのワインになっている(ちょっとトゲがある)。

なかなか面白い感じに熟成したピノ・ノアール。ブルゴーニュのキレイに熟成したピノには全然かなわないが、たまにはこんなのを飲んでもいいかな、と思う。

(記:2006.1.1)

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Mt.ハーラン ピノ・ノアール メランジェ '97 [カレラ]

たぶん'01年頃に購入したボトルだ。(シングル・ヴィンヤードとして使われなかった)ミルズから72%、ジェンセンから22%、セレックから6%が混合され、'99年の2月にボトリングされた、と書いてある。
このボトルは、購入後の短期間はセラーで保管したが、その後ほとんどを冷蔵庫(普通室)で保管した。劣化は全く見られず、97年のワインとは思えない良い意味でのフレッシュな状態だった。

透明感のある澄んだルビー色。エッジの部分はややオレンジがかっている。

香りは中程度からやや強めで、甘いキャンディ、すももの果肉、ミント、杉林、強いアルコールの揮発感などが感じられる。カリ・ピノの甘い香りがベースだが、単に甘ったるい香りに留まらず、人を楽しませる複雑さや厚みを持っている。

味わいは、シングル・ヴィンヤードの良作年と比較すると若干薄さを感じるものの、複雑さやインパクトは標準以上で不作年のワインは確実にしのいでいる。なかなかの品質だと思った。中盤までストレートな果実味が口内にふくらみ、後半で杯を重ねることに蓄積する渋みと苦味、酸味がしっかりと全体を引き締めて飲み飽きしないワインにしている。

ちゃんとした温度、グラスで飲んでやれば、とても楽しめる。現時点でセカンド・ワインであることを忘れてしまう状態だ。冷蔵庫のどこかにもう1本くらい無かったかなあ・・・。

(記:2005.12.25)

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Mt.ハーラン ピノ・ノアール ミルズ '00 [カレラ]

8月末の「やまや」のセールで購入した。本当はジェンセン'01の追加購入を目論んだのだが、昼頃には売切れだったため代わりにセレック'01とこのミルズを厚めに買った。
赤坂、新宿各店で店長にヒアリングしたところ、カレラの次回入荷予定は「未定」とのこと。ただ何となくもう1度セールがありそうなニュアンスだったので今度は早起きしてジェンセンとリードを追加購入したいと思う。

透明感はあるが、ピノ・ノアールにしてはとても黒みの強い色合い。外観から濃厚さが見て取れる。

香りは注いだ直後は中程度だが、温度の上昇とともに強くなる。甘く揮発性の高いリキュールのような香りだ。構成要素は、アメリカ人の食べるキャンディ、ぶどう果皮、ゴム、ミント、アルコールなど。どれも強く主張している。

味わいの前半は甘い完熟した果実の風味が、じわっと口内に広がる。その後、若干の水っぽさを感じさせるが、後半は力強い苦味とタンニンが立ち上がる。非常に強い後味で満足感を与える反面、温度が低いうちはザラつき感が目立ち、このワインの飲み頃がもっと先であることを教えてくれる。

全体的には、加州の雰囲気を持ちながら、濃く、しっかりとした造りのブルゴーニュのような要素を併せ持つ好感の持てるワインに感じられた。

6月に飲んだジェンセン'01と比較すると、味わい中盤の充実感と後味の洗練度に幾分か劣る部分がある。ただしコストパフォーマンスを考えると満足できる内容で、入手の容易さやジェンセンとの価格比などを総合して考えると、購入しても後悔の無い内容だと思った。普段は1日に1/3程度の酒量だが、日曜にゆっくりと飲んだせいか、4/5を開けてしまった。

(記:2005.9.5)

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シャルドネ ナパ・ヴァレー '03 [フロッグス・リープ]

(R)FL-Chardonnay Napa Valley 03.jpg

オレンジを含んだしっかりとした色付き。

香りはやや強め。柑橘系果実の果肉や白い花を連想させる心地良い香りだ。

このワインの素晴らしさが現れているのは味わいで、抜栓直後から誰が飲んでも美味しいと感じる味を提供してくれる。非常にバランスの取れた、果実感満点のふくらみのある味わいで、ほんの僅かに舌を刺激する発泡感がある。口当たり、中盤、余韻のどれを取っても緩むところがなく、一貫した美味しさを提供してくれる。ストレートで自然な果実感は、飲み手を選ぶことなく、例え子供が飲んだとしても美味しいと感じるだろう。果実味に隠れがちだが、後半にはしっかりと樽の風味が存在し、厚み感を持たせ、ただの安いフレッシュなワインとは一線を画している。

極端な複雑さや、重さ、深さは無いが、この価格ならば間違い無く「買い」の優れたワインだと思う。用途が広く、オールラウンドに対応可能なワインだ。

(記:2005.8.16)

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ソーヴィニオン・ブラン ラザフォード ナパ・ヴァレー '03 [フロッグス・リープ]

(R)FL-Sauvignon Blanc Rutherford Napa Valley 03.jpg

ここ数年、毎年1本はこのワイナリーのシャルドネorソーヴィニオン・ブランのどちらか1本を飲んでいる。品質と入手のしやすさの割には価格が上がらない好印象の私の定番ワイナリーだ(全く同じ理由で、NZのクラウディ・ベイも重宝している)。

しっかりと色付いた中程度の黄色(飴色)。ごく僅かにオレンジを含んでいるようにも見える。

香りは中程度で、白い花、柑橘系果実の果肉、鉱物、マロン、ミルクなど。

味わいは爽やかかつ濃厚。実にソーヴィニオン・ブランらしい柑橘系の爽やかさが中盤以降グッと力強くなる。濃厚な味わいのグレープフルーツをほうばって、余韻の酸味と苦味を存分に楽しんでいるような状態だ。とてもストレートで満足感の高いワイン。

今回も期待通りの味わいを提供してくれた。複雑味がほどほどで感動を与えるほどではないが、確実に価格以上の味わいを提供してくれる。私は今後もこのワインを飲み続けると思う。(なお風味が強いため冷蔵庫で保存すれば3~4日は余裕で楽しめる)

(記:2005.8.2)

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エステート・ブリュット [ロデレール]

6月11日、ENOTECA広尾本店で「LOUIS ROEDERER」テイスティングに参加した。以下7Glassで¥7,000と少し高めだが、最後の1杯が効いているそうだ。シャンパンのテイスティングは初めてだが、こういう企画もなかなか面白いと思う。酔いが早く回るのが難点だが・・・。

1本目は、加州で造られるスパークリングワイン(そう言われるまで全く気が付かなかった)。

黄みが非常に薄い。透明に近く、泡は細かく上品だ。

香りは中程度で、それなりの膨らみがある。柑橘系の皮の香りを中心に、強過ぎず、ほのかで上品な香り。

味わいは結構インパクトがある。中盤のグレープフルーツのような味わいが目立つ。後半は果実感と苦味がうまく混じっており、なかなか好印象。

それなりの厚みと満足感があり悪くない。何も言われなければ「シャンパーニュ」と思うだろう。ただちょっと一本調子でストレート。玄人筋にはやや物足りない味わいだ。

(記:2005.8.8)

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Mt.ハーラン ピノ・ノアール ジェンセン '01 [カレラ]

(R)Calera-Mt. Harlan Pinot Noir Jensen Vineyard 01.jpg

World Cap 北朝鮮戦を見ながら先日「やまや」で購入したカレラのジェンセンを飲んだ。初めはやや水っぽくバニラの風味が浮ついた印象だったが、1時間半を経過した時点で中盤の構成がググッと立ち上がり、02年のブルゴーニュ(それも有名な造り手のボトル)に匹敵する味わいに変身した。

ルビー色を黒く濃くしたような、それでいて透明感を維持しているとてもキレイな色合い。上品な感じがする。

香りは強く、複雑、シャープ、そして妖しく力強い。甘い果実香、キャンディ、揮発性のペンキ、革、獣香、ゴム、アルコールなど。革や獣香のニュアンスは、1時間以上経過した後に現れる。時間が経てば経つほど複雑さが増し引き込まれるような魅力を発揮した。

味わいは大きく2部構成に分かれる。前半は果実の旨味感。当初は中盤が水っぽく不満足な印象であったが、空気に触れるに従ってだんだんと味わいが立ち上がって、充分以上の強度の味わいに変化した。中盤以降は、それに連続するように若い渋みと苦味が口内を引き締める。まだザラつきのある収斂味だが、前半から中盤の果実の印象がとても強いため、現時点でよくバランスが取れている。非常にパワフルだ。アフターの若く痺れる味わいは、樽香を伴いながら長く口内に留まり、次の1杯あるいは食欲を誘う。

香り、味わい共に、ファーストリリースのワインらしい良い部分がハッキリと現れていた。現時点で最初の飲み頃と言っても良い状態だ。数ヶ月経過すると閉じてバランスを崩す可能性が高いが、5年、10年後にまた飲むのが楽しみなワインだ。全部で5本購入したが、余裕があればまだ買い足しても良いと思った。

(記:2005.6.10)

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シャルドネ セントラルコースト '00 [カレラ]

(R)Calera-Chardonnay Central Coast 00.jpg

先日飲んだピノと同時に購入したハーフボトル。こちらは1年古い2000年だ。

オレンジを含んだ濃い、しっかりと色付いた黄金色。

香りは強めで、白百合、男性用香水、大型柑橘類の皮、鉱物、ビニールなど。香りだけで考えると、とても硬質な感じがする。

味わいは抜栓直後から非常に強いインパクトがある。果糖が残っているかのような爆発的な果実感は、マンゴーを始めとする南方系のフルーツを連想させる。中盤以降は、パパイヤ、マンゴー、グレープフルーツの後味を混ぜたような印象や、マロンのような強い焼いた樽の風味が強力に押し寄せる。とても押しの強いワインだ。

分かり易く、もの凄いインパクトのワインなので、テイスティングや屋外での飲み会などに活躍するだろう。ただわざとらしい樽の風味が苦手な人には合わないと思う。

(記:2005.5.31)

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ピノ・ノアール セントラルコースト '01 [カレラ]

(R)Calera-Pinot Noir Central Coast 01.jpg

先週土曜の「やまや」のセール。新宿店で売り切れていた「ジェンセン」を探しに赤坂店に行った際、久しぶりに購入した。このワイン、初めて飲んだのは6年か7年くらい前だったと思う。

しっかりと色付いた真紅で透明感がある。濁りなくすごくキレイな色だと思う。

抜栓直後から香りは強くインパクトがある。米国風キャンディ、チェリー、ゴム、鼻に抜けるミント、アルコールなど。基本的には爆発力があり良い香りだが、少し行き過ぎて人工的な感じが出ている。

味わいの前半は甘い完熟した果実の風味が口内に溢れる。2、3口飲み続けると、渋みと苦味が出てきて前半の甘い果実味と混じり合う。ちょっとストレート過ぎる感じもするが、ずけずけとこちらに踏み込んでくる味わいで、誰でも楽しめる内容だ。

抜栓直後から2日目になっても強い風味を主張し、とても楽しませてくれた。基本的にカリ・ピノだが、良作年の良い造り手のブルゴーニュのような要素も見え隠れし、意外なほどに楽しめた。90年代後半の同ワインより品質が確実に向上しているように思えた。強い個性は非常なタフさを想像させるので、屋外やパーティなどでも活躍するワインだと思う。何より価格が安く気軽に入手できるのが素晴らしい。

(記:2005.5.26)

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オーパースワン・テイスティング

5月21日(土) ENOTECA広尾本店にてオーパースワン・テイスティングに参加した。

感想は短め、一部ワインは閉じていたが、全般に大きなポテンシャルを持つアイテムがほとんどだった。

オーパース・ワン '01 [オーパース・ワン]

明るい赤色に黒を混ぜていったような色合い。透明感が強い。

香りはやや強めで、ミント、干し肉、ビニール、汗、赤い果実、カシスなど。以前と比較すると少し閉じ気味。しばらく置くと、果実香が甘くなってゆく。少し甘み要素と樽の印象が強いが、私には丁度良い。

滑らかな口当たり。インパクト、凝縮感が不足しており、樽が少し浮ついた感じ。味わいは閉じている。後半のコロコロと芯のある味わいは面白いと思う。

ポテンシャルはあるので、再び開く時期を待って手持ちのボトルを飲んでみたい。

(記:2005.5.21)

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オーパース・ワン '00 [オーパース・ワン]

ややくすんだ色合い。透明感のある暗い赤色。

香りは強めで、くっきりしたシャープな香り。赤い果実、ミント、アルコール、ハーブ、僅かに干し肉。楽しめる香りだと思う。

滑らかな味わい。樽の印象が強い。やや凝縮感に欠けるか。

(記:2005.5.21)

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オーパース・ワン '99 [オーパース・ワン]

くすみ、やや枯れた色合い。色付きはかなりしっかりしている。

香りは中程度。よく要素が溶け合い、馴染んだ香りになっており心地良い。甘く、果実とアルコールがいい具合に混じり合った、惹き込まれるような香り。

旨味感とファーストインパクトが特徴的な美味しいワイン。凝縮感には若干不足を感じる。後半にじわじわ蓄積するタンニンの渋みと酸味が渋美味しさを表現している。

(記:2005.5.21)

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オーパース・ワン '98 [オーパース・ワン]

熟成により透明感が増し、枯れた褐色が強い。

香りは中程度だが、やや引っ込んだ感じがする。甘い香り、ミント、汗など。複雑で心地良い。しばらく置くと、ロースト香とビニールなども出てくる。

インパクトのある旨味感があり。バランス良く、特に中盤の旨味感にメリハリがあり面白い。後半からアフターに欠けての伸びが少し足りないように思える。

美味しいと思う。しかし尾を引く余韻、立体感は乏しいタイプ。

(記:2005.5.21)

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オーパース・ワン '97 [オーパース・ワン]

熟成により透明感が増し、枯れた褐色が強い。'98年よりはしっかりとした色合い。

香りはやや強めで、時間が経つにつれ甘さが増してゆく。パウンドケーキ系の匂い。他にミントなど多くの要素があり、複雑で心地良い。

インパクトのある甘さを伴う旨味感があり、全体によくこなれている。ストレートな美味しさが中心で、後味の持続時間は長いが、複雑性はそれほどなくさっぱりとした印象。

素直に美味しいと思え優れた状態だが、あくまで加州的なワインで熟成したボルドー系の感動はない。

(記:2005.5.21)

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カベルネ・ソーヴィニオン '01 [ダラ・ヴァレ]

R.P. 88 [W.A. Issue 157]。

濃い黒に近い色合い。エッジは暗い赤色で透明感がある。

香りは中程度。肉っぽい香り、典型的なカベルネのぶどうの香り、ミントを始めとするクールな香り。念入りに嗅ぐと香水のような魅力ある甘い香りも感じられる。

味わいは滑らか、上品で旨味感が強い。変に引っ掛かるところがなく、非常にうまく纏まっていると思う。上品でありながら素直に良さが伝わってくる素人から玄人まで万人が楽しめるワインだ。アフターの渋み感も心地良い。

この日一番のグラスで、R.P.88は過小評価だと感じた(92点くらいの品質か?)。

(記:2005.5.21)

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シャルドネ ソノマ・コースト レ・ノワゼッティエール '03 [キスラー]

(R)Kistler-Chardonnay Sonoma Coast Les Noisetiers 03.jpg

4月初めに飲んでとてもよかったキスラーのノワゼッティエール。'03年のリリースと同時に後先考えずに4本も買っちゃいました。熟成に値するシャルドネなのか確認のため、とりあえず1本を抜栓。ゴールデン・ウイークで一番楽しみにしていたイベントです!。リーデル ソムリエシリーズのモンラッシェグラスを使用。

オレンジ色を含んだ非常にしっかりと色付いた黄色。同時に若さを感じさせる緑色が混じっている。

香りの強度は中程度で大人しめ。レモンやグレープフルーツの皮が主体で、他に腐敗臭に近いコート・ド・ボーヌの白によく見られる匂い、樽からのバニラ香などが感じられる。華やかな香りではないが、期待を大きく掻き立てられる香りだ。

味わいは素晴らしい。現段階では、あふれんばかりの甘い果実味がやや浮ついているが、抜栓後の時間経過に伴い、後半の味わいがじわじわと強まってゆく。焦がしたナッツ、バニラのような樽の風味、そして苦味が混じり合い、いつまでも口内に痺れるような余韻を残す。

まだ甘さと樽の風味が浮ついた印象を与えるが、今後の熟成によって向上する可能性が極めて高いと見た。5年後や10年後にまた飲んでみようと思う。(評価は将来性を加味している)

(記:2005.5.1)

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シャルドネ ソノマ・コースト レ・ノワゼッティエール '02 [キスラー]

(R)Kistler-Sonoma Coast Les Noisetiers 02.jpg

最近、会社から自宅までの徒歩での距離が意外に近いことを発見し、健康のためにも時間に余裕のある時は歩いて帰ることにしている(ちなみに徒歩で帰ると所用時間50分。電車では35分)。その途中、住宅街の酒屋に立ち寄ったところ僕の好みとピタリと一致するワイン達が陳列されている。だけど店内温度が高い!一度は躊躇したが虎穴に入らずんば虎子を得ず。試しにこのキスラーを買ってみた。入荷1年程度とのこと。夏場は24時間クーラーを付けているそうだ。

おそるおそる抜栓。コルク等に異常は無い。色合いを見るとオロナミンCやデカビタC並に黄色い。こんな黄色は10年以上を経過した白ワインと夏場常温でほうっておいたワインでしか見たことが無い。それになんだか濁っているように見える。ヤバイか?!

1日目は、完熟果実のトロピカルな味わいがやけに浮いているようで、全体の要素が閉じ気味だったため半分程度飲んだ段階で中止。2日目に持ち越した。

2日目に真価を発揮。柑橘類の葉の香り、そして5年以上の熟成を経た、ややもすると腐敗臭とも取れるブルゴーニュ コート・ド・ボーヌ系白ワインの香り。ただし香りだけを取り上げると、爆発的な高級さや魅力がある訳ではない。素晴らしいのは味わい。口に含むとふくらみのある旨味感が広がる。温度が上がるに従い、どんどんどんどん旨味感が増してゆく。そして特筆すべきアフター。焦がしたナッツのような味わいがタンニンの渋みと苦味を連れて訪れ、いつまでの余韻を残す。過去の経験と照らし合わせると、間違いなく「モンラッシェ」「シュバリエ・モンラッシェ」の良昨年をイメージさせる味わいだ。ブラインドで出されたら、間違い無くブルゴーニュの傑出した白と答えるだろう。

真価を発揮するまでの時間と、香りの部分でやや減点だが、間違い無くモンラッシェ・スタイルの優れたワインだ。この価格でまた買えるならば、絶対にストックしたい1本だ。

(記:2005.4.10)

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サンタ・マリア・ヴァレー ピノ・ノアール '02 [オー・ボン・クリマ]

(R)Au Bon Climat-Santa Maria Valley Pinot Noir 02.jpg

96、97年くらいから毎年2・3本購入しているワイン。ブルゴーニュの1er cru以上の味わいを提供してくれる一方で、価格が¥2,000~¥3,000程度なのが嬉しい。確実なコストパフォーマンスを見せつけてくれるワインだ。

かなり濃厚な赤黒い色合いで、全体にくすんだような枯れたような色。

香りは強めで複雑。イチジク、甘く漬けた梅干、インク、ブランディ・ケーキ、醤油、ミント、アルコール。カリフォルニア的なニュアンスと、ブルゴーニュのデュジャック香のようなニュアンスが混じり合って、かなり良い感じだ。

味わいにおいても同様で、カリ・ピノの果実感とブルゴーニュ的な滑らかさや後半のタンニンの心地良さが同居している。後半の味わいはやや強めで、前半の甘い旨味感を、ほろ苦さと渋おいしいアフターで引き締めてくれる。

とても良いバランスで高級感、エレガンスさを持って造られている。毎年飲んでいるが、とてもよく出来ている年だと思う。この価格ならば複数本購入しても後悔はしないだろう。(初心者よりは、少し分かってきた人向けか?)

(記:2005.2.5)

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シャルドネ ソノマ・コースト '00 [フラワーズ]

強めの黄色。香りは強めで、腐敗臭、樽香、ジャコウ(?)、酸化したリンゴなど独特でクセのある香り。やや閉じ気味だが、一昨年Dallasで飲んだ同ワイナリーのシャルドネとは全く別の味わいで、後からジワジワと旨みが広がってゆく。リンゴのような風味を持ち、しっかりとした芯を持っているいかにも高そうなシャルドネだ。後味はまだ硬く、苦いが、長く持続し高い潜在能力が感じられる。
(記:2003.1.3)

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シャルドネ サンタ・マリアヴァレー Le Bouge D'a cote '97[オー・ボン・クリマ]

200212-08.jpgいつどうやって買ったかも分からないABC。保管履歴はあまり誉められた内容ではなく、冷蔵庫とセラーを行ったり来たりという感じだ。そのせいか、コルクが瓶口から2~3mmも陥没していた。

 熟成を感じさせるかなり強い黄色に緑のニュアンスが残る。グラスの側面を見ると、ネットリとした脚が発生している。香りは強めで、白い花、鉱物、ミネラル、オレンジの皮など。味わいはリリース当初に見られがちな過剰さ、わざとらしさこそ和らいでいるが、まだまだ強く残っており、今丁度いい時期が始まっているように思えた。口に含むとまず加州のシャルドネらしいふくらみのある甘みが感じられ、熟したパインや柑橘類の風味が広がる。中盤から後半にかけて、焦がしたバニラやナッツのような樽香が強くなり、終盤の苦味と共に長く持続する。未だに樽の厚化粧的な部分も多々感じられるが、熟成感が現れ、各要素が溶け込み始めているので、全体的にはいい印象を持った。今後ますます熟成度合いを深め品質が向上するだろう。この価格の白ワインで長期間に渡り保管して熟成を楽しむのは、なかなか難しいことであるが、是非1度試してみると良いと思う。このくらいの価格であるならば、お買い得の1本だ。 (2日目は樽の風味とエグみがキツくなった。保管状態のせい?)
(記:2002.12.2)

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ナパヌック [ドミナス]

200208-03.jpgドミナスの造るセカンドワイン「ナパヌック」は、米国で買うより日本で買った方が何故か割安だ(米国価格は$30~40)。今回抜栓のボトルは、約1年前に購入したもの。以後、冷蔵庫の中で保存した。だからさほど熟成効果は期待できない。

 中心部は濃く、不透明な色合い。エッジの部分は明るく鮮やかな赤色で98年の加州ワインらしい。香りは強く、抜栓直後はカシス、ダークチェリー、インクの強烈な香りが立ちこめる。その後も香りの強さは衰えず、獣香、もぎたてのミントの葉、森林などの風味が加わる。また若干の安カベルネ臭もあり。味わいはなめらかでドミナスとの共通点を持つが、複雑味が不足して少し平板な感じがする。冷蔵庫保管のせいか、後味がこなれておらず強めの渋みと苦味、酸味が長く口内に留まる。後味全体は、やや纏まりを欠く若い感じだ。後味には酵母の風味を伴う、安カベルネのようなニュアンスもある。大きく外れることのない、ドミナスの雰囲気を味わうことのできるそれなりの価格のワインであるが、優れたボルドーや素晴らしい加州カベルネを飲み慣れた方には、やや物足りない印象を持たれるだろう。(98年という年の特徴を反映しているせいかもしれない)

(記:2002.8.17)

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シャルドネ Hyde Vineyard [パッツ&ホール]

200208-01.jpgPatz&Hall Spring Offerにて今年春に購入したボトル。上記の他、輸送料が1本あたり$10.00、簡易課税が\100弱かかっている。米国での小売価格は、$30.00~$40.00程度。WineryのOfferはいつも少し高めであるが、最新vintage/vineyardが確実に手に入る点を考慮すれば、こんな価格でも妥当なところだろう。WineryのOfferで先取りして試し、その後日本のショップで安売りしていれば追加購入すれば良い。このワインは6月頃までは常温で、その後は冷蔵庫の野菜室で保管した。

 緑がかった強い黄色。ねっとりとした脚をグラス面に残す。香りは中庸で少し硬め。グレープフルーツ・レモンの皮、ミントの葉、新しい畳表、朽木、白い花、蜜、ミネラルなど。香り全体は複雑で期待感をかき立てる。冷涼なvineyardで作られたワインのようにも思える。味わいはブルゴーニュのgrand cruの愛嬌を良くしたような性質で、口に含んでから短時間は甘みを伴う柑橘系のふくらみある風味が口内に広がる。その後、ナッツの味わいを伴う苦味感が長く余韻を残し全体を引き締める。重さは白の重いワインを飲み慣れた人には「ほどほど」、初心者には「やや重い」程度に感じられるだろう。樽の風味が明確に感じられるが、他の個性とうまく調和していて過剰な印象は無い。価格は少し高いが満足できる味わい。Alder Springsに次ぐ本WineryシャルドネNo.2にふさわしいvineyardだ。今後も毎年購入を継続する予定。

<関連データ>
・100%樽・マロラクティック発酵
・75%ブルゴーニュ・フレンチ・オーク使用
・フィルター不使用
・生産量1,350ケース 

(記:2002.9.1)

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シャルドネ アルダースプリングス '98 [パッツ&ホール]

200207-04.jpgDallasからの持ち帰りワイン。Patz&Hallのお奨めシャルドネを聞くと、全員が異口同音にこのvineyardを奨める。またワインナリーのホームページやmailを見ると、生産者自身もこのワインに賭けているのが分かる。現地(Dallas)で飲んだ際は、店(Sigel's #5)の保管が悪かったせいか、運が悪かったせいか「ブショネ」。帰国してからの保管も良くないので、若干の不安感があり、あまり期待せずに抜栓した。

 ここ数年見たことがないほど極端に濃い黄色及びオレンジ。数十年の熟成を経たgrand cruのブルゴーニュのような色合い。香りは強めで、西洋梨、ピーチ、マンゴー、白い花、ミネラル、バニラ、焦げた樽など。グラスを廻す度に異なる複雑な香りを発する。味わいはインパクトが強く、トロピカルフルーツや蜜のような甘み、果実味がある。一方でブルゴーニュのgrand cru並みのタンニンの重さがアフターに現れ、過剰なまでにナッティな樽の風味を長く口内に留める。この余韻は大きなポテンシャルを感じさせるが、まだ苦く、前半の果実味とも現時点では融合していないように思えた。本ワイナリーのフラッグシップ的ワインだと感心させる風格と潜在能力があるが、もう4~5年経ってから飲むともっとおいしいバランスになると思う。

※このvineyardに限り、なんとなくKistlerのシャルドネに似ているような印象を持った。そう考えると割安だろうか。そういえば、今度のSept2002のofferでは、Durell VineyardのPremier Releaseがあるそうだ。少量生産の自信作らしく、ちょっと楽しみ。

(記:2002.7.9)

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Mt.ハーラン シャルドネ '96 [カレラ]

200207-03.jpg冷蔵庫内の整理に伴い野菜室から出てきたボトル。いつ頃買ったボトルなのかは定かではないが、おそらく96年のカレラ単一畑がリリースされた当時、或いはその少し前に購入したのだと思う(98年~99年頃?)。以後、ホームセラーに入ったり、常温で保存されたり、サイレントカーヴに入ったり、野菜室に入ったりと、保管に関しては決して誉められた過程を辿っていない。

 僅かに緑色を残すが、熟成によりかなり黄みが強くなりつつある状態。ボトルの底にはごっそりと風呂釜から出てきた水垢のような澱が溜まっている。別の言い方をすれば、耳垢のようにも見える。香りは強めで硫黄臭を伴うモワッとした樽香、レモン、金柑の皮など。味わいは、まだまだ樽香が強いものの、まるみを帯び全体に溶け込み始めていて、かなり取っ付き易いワインに変化している。更に3~4年、或いはもっと寝かせると素晴らしい味わいに変化する可能性が高い。後味は苦味が強いが、他に酸味や樽の余韻があり複雑。長く持続する。全体に期待以上の味わいで、買ったばかりの同シャルドネとは全く違う表情を見せてくれた。97年以降のボトルもある程度の熟成後に飲んでみようと思う。

 またこのワインで特筆すべきは、2日目以降風味があまり落ちずに持続すること。勿論1日目から2日目にかけては味わいに多少の変化は感じられるが、許容範囲内で、その後は窒素充填なしでも余裕で4~5日間風味が保たれる。レストランなどでのグラスワイン用に適しているのかもしれない。

(記:2002.7.18)

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サンタマリア・ヴァレー ピノ・ノアール/モンデュース '99 [オー・ボン・クリマ]

200207-01.jpg他のオー・ボン・クリマのワインを購入した際に、「ついで」に購入した1本と記憶している。冷蔵庫での保管期間が長く、品質についてはやや疑問あり。コルクの裏や瓶口部分にはポツポツと酒石酸の小さな固まりが付着していた。

 通常のピノ・ノアールと比較すると紫と黒の色合いが強い。濁っている訳ではないが、色合いの濃さ・黒さから透明度はそれほど高くない。抜栓直後の香りは強いが、時間の経過と共に中程度からやや弱めに落ち着いてゆく。胡椒他スパイス、ミント、アルコール揮発臭、腐葉土など、南仏の安めのワイン風。口に含むとはじめ果実感が強く、後半になると渋みがじわりと口内に広がり長く持続する。また全体にガメイを混ぜたワインのような独特の風味、南仏のワインのようなスパイシーさが強く感じられる。ある程度のボリューム感と複雑さがあるが、なんとなく良く出来た「ブルゴーニュ パストゥグラン」のような味わい。 土・日の昼ご飯にパスタと一緒に気軽に飲むのに適したワインだと思う。

(記:2002.7.31)

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シャルドネ ニュイ・ブランシェ '98 [オー・ボン・クリマ]

ABCがワインジャーナリズムの嗜好に迎合して作ったと言われるシャルドネ。2年ほど前に購入したが、なんとなく飲む機会がないままここまで引っ張ってしまった。最近暑い日が続くので、ラベルに惹かれて抜栓してみた。

 非常に濃厚で僅かにオレンジがかった黄色をしている。香りはやや弱く硬めで、白い花、鉱物など。口に含んだ瞬間、これまで貴腐を除く白ワインでは経験したことがないほどの甘い果実味が感じられる。グレープフルーツ、レモンの皮、蜂蜜などの風味がジュースのようにギュッと詰まっている。その後は息つく暇なく焼酎の後味のような苦味、樽に由来するトースティな余韻が押し寄せる。不味くはないが、何か僕がABCのワインに求めるものとは違う。なんとなくウェルチにこのブドウジュースを売った方がいいような気がする。また先日の飲み会で最後に飲んだ「グレープフルーツサワー」に全体が似ている気もする。少しだけ、デザートワインとして飲むと、おいしく頂けると思う。

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シャルドネ Woolsey Road Vineyard '00 [パッツ&ホール]

200204-04.jpgDallasから船便送付のワイン。99年は素晴らしいボトルだったが、00年は少し違う雰囲気の味わいだという。果たして出来はどうなのだろうか?全部で3本ほどを持ち帰っている。

 白味を帯びた濃い黄色。やや濁りを感じる。香りは強めで蜜を中心に白い花、甘い樽の風味など。加州のシャルドネらしい香り。味わいは濃厚で、甘みを帯びた豊かな果実の味わいを感じる一方で、後半に現れる樽の風味にやや「ひねた」印象がある。それに連動して後味の苦味も少し過剰。普通のシャルドネと比べると良くできているが、同ワインの前年のものと比較すると、どうしても1ランク落ちる印象が拭えない。
(記:2002.4.6)

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シャルドネ ソノマ・コースト '99 [キスラー]

200203-08.jpgようやくDallasから船便が到着した。パッキングから到着まではおよそ2ヶ月間。やはり加州と違ってワイン輸送に関しては恵まれた環境ではない。低温コンテナも利用できず、ともかく心配なので、まずはシャルドネから抜栓してみた(次はピノ・ノアールの予定)。

 オレンジを強く含んだ濃い黄色。僅かな濁りも見て取れる。香りは強く、マンゴー、グレープフルーツの皮、バニラ、コーヒーなど。味わいは始め閉じており、後味の甘いオーク風味ばかりが目立っていたが、数時間を経て柑橘系の果実味が強まり、厚みが出てきて楽しめるようになった。アフターが非常に長く、強く、濃厚で、バニラ風味とやや強めの渋み、香ばしい胡桃のような苦味が交じり合い複雑さを醸し出している。まるでブルゴーニュのgrand cruのような重さと風格だ。時期的な問題から、ややバランスを欠いている部分があり評価は割り引いたが、今後の熟成により後味が親しみやすくなれば、かなりの向上が見込まれる。ただし重くナッティな白や樽香が苦手な人には向かないだろう。
(記:2002.3.16)

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ピノ・ノアール アルダー・スプリングス '99 [パッツ&ホール]

200203-07.jpgDallasでは'01年の年末セールでリリースされたピノ・ノアール。日本では見かけたことがないので、リリースされていないのだろうか?これも船便-常温で輸送されたボトルだ。

 桜色を濃くしていったようなキレイな色合い。外見上はブルゴーニュのピノ・ノアールのようだ。グラスを廻すと多めの脚を残す(ただし、飲んだ印象はサラっとしている)。香りは強く、チェリー系リキュールの甘い香り、ゴム、汗、アルコール、ミカンの木など。味わいは前半から中盤にかけてクリアで、甘さを伴った果実味が中心。抜栓直後にはガメイのような風味も感じられた。後味には、やや強めの渋みやカドを残した苦味が感じられる。若干の金気臭さも・・・。全般に99年のソノマ-ピノ・ノアールと似た印象を持った。加州の良く出来たピノ・ノアールらしいワインだが、この金額では少し高いような気がする。
(記:2002.3.17)

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イサベラ '99 [オー・ボン・クリマ]

200202-03.jpg下記のオルネライア同様、冷凍倉庫より到着した1本。ただし本ボトルのみ完全凍結が起こっていなかった。尋常でないほど厚いガラスを持った超重量級ボトルのせいだ。瓶口の部分は通常のカプセルで覆われている。98年の封蝋は、やはり評判が良くなかったのだろう。

 濁りはないが、ピノ・ノアールとしては例外的に濃い暗赤色をしている。「黒ワイン」といった感じだ。香りは中庸から強めで、ミント、タイム、森林、アルコール、梅、ぶどう果汁など複雑で楽しめる。抜栓直後の味わいは、渋みと酸味、タンニンが安定せず首をかしげるものであったが、40分程度を経過した時点で纏まりが現れ、オー・ボン・クリマに共通するおいしいワイン(果実味と旨み感、複雑さが調和した素晴らしいワイン)へと変身を遂げた。ただし後味に残るタンニンは、まだやや過剰な感じがあり、飲み頃はまだ先のように思われた。以前に飲んだノックス同様、損はないが得もない、価格なりのワイン。ブルゴーニュが価格低下した場合、僕はなんとなくそちらに目が行ってしまう。
(記:2002.2.17)

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ピノ・ノアール ジェンセン '97 [カレラ]

200202-02.jpg「やまや」のセールで本ワインのハーフボトルを補充したので、1年半以上前に購入したボトルを熟成経過確認のため抜栓してみた。(初期に数ヶ月冷蔵庫で保管した後、サイレント・カーヴで1年以上保管)

 透明感は高いが黒味を強く帯びた赤色。購入当時の色合いと比較すると、エッジの部分に僅かながら水っぽさが増しているように思える。脚はやや多め。香りは中程度からやや強めで、抜栓当初は閉じ気味。抜栓後40分程度過ぎたあたりから真価を発揮しはじめた。要素としては、いちご、チェリーのリキュール、森の匂いなど。野菜のような雰囲気があるのは、冷蔵庫保管のせいだろうか?味わいもリキュール系で悪くはないが、やはり閉じ気味で現段階では後味の渋みや重み、渋みが目立ってしまっている。後味には、少ないながら確かに樽の風味も前面に出ている。97年は収量が多く、ジョシュ・ジェンセン自身が「六年の熟成を待たずに楽しめるワインです」(マルク・ドヴィリエ『ロマネ・コンティに挑む』TBSブリタニカ)と述べているように、実は早くに飲んでしまった方が楽しめるワインだったのかもしれない。ゆっくり開かせれば現時点でも楽しめるが、飲み頃ではないように思えた。今後の熟成可能性は「?」で、もしかしたら「薄いワイン」に変化してしまう可能性も拭えない。
(記:2002.2.24)

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ナパ・ヴァレー メルロー '98 [シェーファ]

200112-05.jpg実は10日ほど前に飲んだワインだが、記憶を辿って書いてみる。Shaferは、日本でも数本をストックしているが、実際に飲むのはこのワインが初めてである。

 非常にキレイで透明度の高い赤色。香りは中程度で少し閉じ気味ではあるが、ミントやアルコール、果実香が感じられる。口に含むと、甘味を感じさせるカシスやチェリーを思わせる果実香が口一杯に広がってゆく。メルローというより、果実味をたっぷりと詰め込んだカベルネ・ソーヴィニオンのような印象が強い。後味は若干の苦味を伴い若さを残すが、全体のバランスを崩すほどではない。この価格でも納得できる1本。クリスマス・プレゼント用にハーフを買い足しに行ったが、既に売切れていた。日本でも\5,000前後で発売されているので、引き続き付き合ってゆきたいワインだ。
(記:2001.12.16)

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ナパ・ヴァレー シャルドネ '00 [パッツ&ホール]

200112-04.jpgPatz&Hallの普及版シャルドネ。2000年のワインが新発売と共にSales Priceになったので、すかさず購入した。これ以前のvintageはDallasに来てから1本飲んでおり、価格に似合わないポテンシャルは確認済み。

 色合いは中庸からやや薄めの黄色。ブルゴーニュっぽい。香りは強めで、柑橘系の果実香、樽の風味など。樽の風味がやや全面に出ているように思われる。口に含むと蜜と熱帯系フルーツのボリューム感ある甘い味わいが一杯に広がる。かといって、そのままトロピカルなシャルドネで終わるのかというとそうではなく、後半にかけてはバランスよく纏まっていって、ブルゴーニュらしい面持ちも見せる。複雑味がやや足りない点と、現時点で樽の風味が強い点が気になるが、今後馴染んでゆくにしたがい徐々に良化してゆくだろう。初心者から玄人まで理屈抜きに低価格で楽しめる1本。お奨めだ!
(記:2001.12.25)

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シャルドネ Woolsey Road Vineyard '99 [パッツ&ホール]

200112-03.jpg下記のPatz&Halナパ・ヴァレーをちょっとだけ高価にしたもの。Patz&Hallシャルドネの通常価格は僕のいきつけのチェーンを見る限りでは下記のように構成されている。vintageによる価格差は無く、単一畑は大量入荷があった時を除けば、大体2~3週間以内に売り切れとなる。単一ものは、現地で注意深く観察していれば意外と入手は容易だが、旅行などで訪れた際に買うのは難しいかもしれない。
(1)ナパ・ヴァレー        $29.99
(2)ダットン・ランチ、Woolsey $31.99
(3)Hyde             $39.99
(4)Alder Springs        $42.99

 実は飲んでから相当経っているので、詳しいことはもう思い出せない。ナパ・ヴァレーとの比較を少々書いてみたいと思う。色合いは濃すぎない、綺麗な白みを帯びている黄色。香りは中程度で、ナパ・ヴァレーと比べるとやや控えめ。白い花やミネラルを思わせる要素が中心である。口に含むと、甘い蜜や完熟果実が確実に感じられ楽しめるが、やや控えめで、代わりに若干の堅さを伴うミネラル感がある。暖かい地域で造られたシャルドネと、寒い地域で造られたシャルドネの両方の特徴を持っているように感じられた。樽の風味も中庸でしつこくない。価格的にも、納得できる1本で、個人的に好みの味わい。ちょっとシャルドネにうるさい人なら、ナパ・ヴァレーよりこちらを選んだ方がいいかもしれない。

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カベルネ・ソーヴィニオン '98 [エチュード]

200112-02.jpg先月95年を飲んで好印象だったワイン。売り出しと同時にすかさず8本を購入した。

 透明度の高い、しっかりとした鮮やかな赤色だが、エッジの部分は透明で、95年と比較すると水っぽい。澱はあまり見られないが、95年のボトルでも澱が無いものがあったとの情報を得たので、ボトル差が激しいのかもしれない。香りは強めで、カシス、ミントの香りの他に干し肉、獣の体臭のような風味を感じた。味わいはほんのりと甘味を伴う果実の風味が中心でクリアな感じだが、95年と比較するとクリーミーさや渋みが足りなく、やや水っぽい気がする。vintageと時期(早すぎる?)のせいだろうか?余韻も少し短いような気がした。全体的に、よく出来た初心者から玄人まで楽しめるおいしいカベルネであるが、玄人筋の方からは多少難癖がつくかもしれない。今飲んでも十分おいしいが、多少時間を置いて2本目を飲んでみたい。(記:2002.1.4)

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アレクザンダーヴァレー カベルネ・ソーヴィニオン '95 [シルヴァー・オーク]

200112-01.jpg
未だ12月分の原稿を思い出しながら書いている。帰国に伴うバタバタで大変である。

 9月に飲んで好印象だったワインのback vintage。Etudeの95年などが良かっただけに期待大で、価格にもかかわらず5本を購入してしまった。船便輸送がほぼ決定したので、うまく届くかどうかが不安だが・・・。

 しっかりとしたカベルネらしい色合い。ただし濁りは無く、透明度は高い。脚はそれほど多量には感じられなかった。96年同様最初は、香り、味わい共に閉じ気味である(65F°程度の部屋で保存。少しだけ冷却)。杉、ミント、獣、アルコール、アクリル塗料など香りを構成する要素は、おおよそ96年と共通しているが、こちらの方が各要素が溶け合って調和している印象を持った。味わいも同様で、カベルネにしては果実と酸が感じられ親しみやすい点は同じだが、中盤から後半にかけて味わいが厚みを増してゆく傾向があり、より複雑さを感じられた。96年より確実に1枚上手のワイン。価格にもよるが個人的な意見では95年を推したいと思う。お奨め!
(記:2002.1.13)

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ヴィアデル '99 [ヴィアデル]

200111-06.jpg98年が好印象だったので99年はリリースと同時に4本購入した。ところが購入した次週からセールで$5引き。頭にきて3本買い増した。ちょっと早いかもしれないが、期待の1本なのでテストがてら飲んでみた。

 黒味を帯びたしっかりとした赤色で透明度が高い。グラスを廻すと多めの脚を残す。アルコール度数は14度。香りは強めで、花粉、インク、塗料、デパート1Fの女性用化粧品売り場、樽に由来する甘い香り、僅かな獣香など。 味わいは98年同様甘味を伴いまるみがあり、ふくらみが感じられるなかなかの出来だが、前年と比較するとやや固さとボリューム感の欠如、水っぽさが印象に残った。後味は長く旨み感が口内に留まるが、同時にちょっと気になる苦味も尾を引く。抜栓後数日に渡って飲んだにもかかわらず、2~3日目には却って状態が向上し、滑らかさやボリューム感が増した。おそらく時期的にまだ早いのだろう。確かにおいしく飲める状態ではあるが、今後最低1年くらい待った方が絶対にお得である。評価は98年より1段階落としたが、あくまで現時点を指してのもの。
(記:2001.11.10)

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シャルドネ ソノマ・コースト '99 [フラワーズ]

200111-05.jpg
シャルドネとピノ・ノアールで評判の良いワイナリー。裏のラベルを読むと、ぶどうの個性を尊重し、ブルゴーニュの古くからの技法を使ってワインを造る旨書いてある。

 中程度からやや濃い目の黄色にオレンジが混じる。香りは強めの腐敗臭、男性用香水、蜜、夏みかんの皮など。味わいは口当たりにグレープフルーツを始めとする大型柑橘類の風味がありグラマーな印象が強い一方で、中盤から後味にかけては苦味や重さが中心になり、また酸味もあって俄然ピュリニー・モンラッシェ系、1er cru以上の長熟型ワインのような雰囲気が強くなる。現在でも飲めることは飲めるが、もっと置いてから飲んだ方が滑らかな味わいになる。高級感はあるが現時点では価格なりか、それよりやや劣る程度のワインである。
(記:2001.11.18)

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シャルドネ ダットン・ランチ '98 [パッツ&ホール]

200111-04.jpg白みを帯びた黄金色。銀が錆びた結果現われた飴色のよう。香りは中程度からやや強めで、白い花、グレープフルーツの皮、たくあん、僅かな腐敗臭など。口当たりと後味に柑橘感がありそれなりのボリュームは感じさせる一方、後味の酸味と苦味は重く長く持続しブルゴーニュの重厚なgrand cruのような雰囲気がある。やや寒めの気候で作られたシャルドネの特徴を備えている。この価格で重厚さが味わえるのはいいが、初心者にはとっつきにくい味かもしれない。

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カベルネ・ソーヴィニオン '95 [エチュード]

200111-02.jpgEtudeは、トニー・ソーターによる評価の高いワイナリー。中でも今回のカベルネ・ソーヴィニオンは最も評判が良く、日本では非常に高価で入手困難なようだ。パーカーズ・ポイント94点(『Wine Buyer's Guide』)、ワインスペクテーター・ポイント92点(『Ultimate Guide to Buying Wine』)。

 透明度の高いしっかりとした赤色。エッジの部分は僅かに褪色してピンクが見えるが、まだまだ
若い赤色が美しくおいしそう。瓶の側面には、これまでに析出した澱がかなり貼り付いていた。また、かなりの量の脚をグラス面に残す。香りは強く、カシス、木材、バニラ、ミント、チェリーなどなど、甘みと果実香が豊か。口に含むとほどよい甘味が感じられ、赤い果実の風味が滑らかに口一杯に広がる。後半の苦味は中庸、渋みは心地良いが、まだやや強くこなれていない状態で、今後更に向上が見込める。複雑味が少し足りない点が気になるが、全体にまだ若く、今後数年を経てまるみが出ることによって、更に飲みやすい ワインへと変身してゆくだろう。噂にたがわぬ素晴らしいワインだ。この価格ならばお買い得と言える。ワインに馴染みのない人が飲んでも「おいしい」と言うだろう。入手困難な銘柄であるが、万人に受ける心地良いワイン。 (現時点で5本を購入した)

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シャルドネ '97 [ジャーヴィス]

200111-01.jpgジャーヴィスのカベルネはしばしば見かけるが、シャルドネは珍しいので試しに購入してみた。後日、封蝋の施された$49.99のReserveも発見し、追加購入している。
 裏面の説明ラベルを読むと、"hang-time"が非常に長いこと、ブルゴーニュの新樽を使用していること、お奨め飲用温度が68°Fであること、などが分かる。また抜栓するとコルクにJARVISの名と共に、Toll Freeの電話番号が書いてあった。アメリカ人らしい発想に関心させられる。

 透明感が高いが、しっかりとした黄金色。香りはやや強めで、蜜、洋梨、バニラ、白い花、機械油など。口に含んで最初に感じられるのは、蜜の味わい。その後に、柑橘類の皮のような苦味を伴った風味が現われる。更に新樽に由来すると思われる、非常に強い焼いたナッツ、バニラの味わいが、長く後味として口内に留まり続ける。やや焼いた風味が強いようにも思われるが、ボリューム感、余韻共に中庸を保っており、高級感あふれるシャルドネだと思う。気になる風味も空気と馴染むに従いまるみを帯びてきた。価格的に安くないが、まずまず妥当なところだと思う。しばらく寝かせてみてもおもしろいだろう。

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シャルドネ '96 [シャローン]

200110-05.jpg⑦『瞬のワイン』でピノ・ノアールが紹介されたワイナリー。元々は上質のシャルドネを作ることで有名で、独自のAVAを持つ。ロバート・パーカーは、このシャルドネに89点を付け(*1)、ワインスペクテーターは、91点を付けている(*2)。

 オレンジを帯びた濃い黄金色。香りは強めで、ほのかな甘さとナッツの風味を含む樽香が中心。僅かな甘味を冒頭に感じさせ、その後にアプリコット、パイナップル、焦がしたナッツ、バニなどの味わいが感じられる。非常にグラマーで完熟した印象が強く、そのかわり酸味があまり感じられない(ボトルの状態のせいかもしれないが)。後味はそれなりの苦味が持続し、若干イガっとくるしつこさもある。全体に良く構成された強いインパクトを持つワインで、この価格ならば納得できる。98年も購入しているので、ナッツ系完熟シャルドネが飲みたいときに、また抜栓しようと思う。

*1.「The medium-bodied, spicy, oaky 1996 Chardonnay reveals notes of buttery pears and honey in its moderately intense bouquet.The wine is well built, with good complexity, and a finesse-styled personality.It should drink well for 7-8 years.」(Robert M. Parker,Jr.『Parker's Wine Buyer's Guide』(Edition 5),Simon & Schuster,1999)
*2.「Elegant and complex; smooth, rich and flavorful, with a creamy texture and lots of ripe pear, apple, fig and melon notes. 91」 (James Laube,『Wine Spectator's California Wine』(Second Edition),Wine Spectator Press,1999)
(記:2001.10.11)

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ヴィアデル '98 [ヴィアデル]

200110-04.jpg一時期日本で97年ものが話題になっていたので、ちょっと高い(もしかしたら日本より高い)が3本ほど購入してみた。生産量は4,000ケース程度。ブドウはHowell Mountainの急で岩がちな斜面から作られ、98年ではカベルネ・ソーヴィニオン63%、カベルネ・フラン37%の割合でブレンドされている。98年の『ワイン・スペクテーター』の評価は90-94(*)。

 黒味を帯びたルビー色。透明度は高く、エッジの部分はやや水っぽい。色合いはしっかりしているが、カベルネブレンドとしてはそれほど濃い部類には入らない。グラスを廻すとかなりの脚を残す。香りは強く華やか。カシス、赤系ベリーなどから構成されるフレッシュな果実香、ハーブの香りなどが複雑に絡み合う。味わいも華やかで素晴らしく、ほのかな甘味を感じさせながら口内にフレッシュな果実の風味が一杯に広がる。またカベルネフランに由来する「まるみ」と「ふっくらさ」が全体を通して感じられる。よくボルドー右岸のスタイルに比較されるようだが、個人的には2級以上のよくできたメドックのワインに似ているように思える。後味は、しっかりとした渋みが長く持続し、ただの果実味だけのワインとは違ったものになっている。タンニンは十分で今後更に熟成・向上が望める。今でも楽しめる状態だが、勿体ないので残りの2本は日本に持って帰る予定。3本買って良かった。
(*)「Serves up a wide range of appealing, elegant flavors, with spicy currant, black cherry, blackberry and herbal notes. This represents only the Cabernet Sauvignon in Viader's Cabernet blend.」(『Wine Spectator's Ultimate Guide to Buying Wine』[Seventh Edition],M.Shanken Communications,Inc.,2000)
(記:2001.10.14)

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ノース・コースト シャルドネ '99 [スターリング・ヴィンヤード]

200110-03.jpgややオレンジを含んだ中程度の濃さの黄色。香りはやや強めで、樽に由来する不自然に甘くすえた匂いがする。他に酢、醤油、白い花の花粉など。口に含むとボリューム感があり、後味の苦味も長く持続するが、安ワインにありがちな少し不愉快な風味を伴う。何か科学的に合成された香味料をイメージさせる。その風味のせいで全体のバランスが崩れて、ちょっと味わいにくい状態になっている。今後熟成によって改善するかは不明だが、次回に飲むときにはもっと上位のワインを飲んでみようと思う。
(記:2001.10.19)

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カーネロス ピノ・ノアール '99 [エチュード]

200110-01.jpgエチュードの新vintage。それほど高額でもないので、時期的に早いと思いながらもテスト的に1本抜栓してみた。売り場には「パーカーズ・ポイント 90-92」の札が付いていたが本当だろうか?

 見事なまでに鮮やかで深い赤色をしている。グラスを廻した際の脚は多めで、アルコール度数は13.5%。香りは強く、カシス、赤系ベリー、ペパーミント、インク、皮革など。果実の風味と鼻にスーと抜ける揮発性の風味が同居している感じだ。味わいは、僅かな甘味、カシスリキュールのような果実味が強く感じられる一方で、若くまだ粗い苦味がそれらに覆い被さり、最期はやや強めの収斂味を残す。飲み終えた後は、何故かスコッチを飲んだ後のような印象が口内に感じられた。低い温度で飲むと渋みばかりが強調されてしまうので、やや高めの温度(20℃くらい)がお勧め。また収斂味が強いことから、飲み頃は5年後以降のように思える。全体にインパクトが強く、将来性を感じさせるワインで、やさしく熟成させてやれば楽しみなボトルである。
(記:2001.10.24)

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ソーヴィニオン・ブラン '98 [STAG'S LEAP WINE CELLARS]

200109-04.jpgここんとこ少し高価で日本で入手しずらいワインばかり飲んでいたので、ちょっと一息入れてソーヴィニオン・ブランを飲んでみた。ワイナリーは、今度こそあの有名なStag's Leap Wine Cellarsである。なおこのワイン、裏面ラベルのGOVERNMENT WARNINGの一段上に「Wine has enhanced the pleasures of food for thousands of years.」と網かけ付きで書いてある。素晴らしい!!

 ソーヴィニオン・ブランらしく透明度が高く薄い色合い。ソーヴィニオン・ブランのみで比較すると標準か、やや濃い黄色の部類に入る。香りは弱め。蜜、赤肉メロン、僅かな樽など。粘性が強く、口に含むと纏わりつくような印象がある。ボリューム感がじんわりと口内に広がり、後味の苦味がそれを受け継ぎ非常に長く持続する。また後味には樽に由来するバニラの風味も強く感じられる。1日目より2日目により味わいが強くなった。ちょっと強めのソーヴィニオン・ブランが飲みたいときに、気軽に選ぶとよい1本だ。この価格なら妥当だろう。
(記:2001.9.20)

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カーネロス ピノ・ノアール リザーヴ '97 [セインツベリー]

200109-03.jpg7月にhomestay先で飲んだワインがなかなか良かったため、1つ前のvintageを購入してみた。この年から前の年のラベルは写真の通り結構ゴージャスな感じだ。それにしても何故日本ではReserveやブラウン・ランチを見かけないのだろうか?マニアがいち早く買ってしまうため?

 透明度は高いが非常に赤黒くしっかりとした色合いをしている。98年と比較すると、こちらの方がエッジの部分がしっかりしているように見える。グラスを廻してみると大量の脚を残す。アルコール度を確認すると14.2%と書いてある。香りは強めでカシス、チェリー、海藻、カカオ、獣香、ミントなどが感じられ非常にインパクトがあり複雑で楽しめる。味わいも力強く、加州のピノらしい甘味を伴った果実味に溢れるボディを持っている一方で、こなれ始めたタンニンがやや強めの渋みと苦味を提供し長く持続する。現時点でも(渋みを好む人は)楽しめるが、あと1年から2年待つと、もっとこなれた後味になると思う。本日96年及び97年を追加購入した。お奨め!
(記:2001.9.23)

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アレクザンダー・ヴァレー カベルネ・ソーヴィニオン '96 [シルバー・オーク]

200109-01.jpg特徴あるラベルのワイン。何かの雑誌で見た記憶があって買ったのだが、なかなか有名なワイナリーのようだ。50,000ケースを生産しているにも関わらず、市場で見かけるのは難しいとのこと。実際、この隣のワインショップでは1週間ともたずに売切れとなった。
 このワイナリーは、カベルネ・ソーヴィニオンに焦点を絞って生産しており、アレクザンダー・ヴァレーは100%カベルネから造られる。また、すぐに飲める状態で出荷する方針を採っているという。96年の本ワインは、パーカーズ・ポイント92点。意外と高得点で驚いた・・・。

 カベルネにしては透明度が高く明るい色合い。グラスを廻すと、ただちに多量の脚を発生させる。アルコール度数は、・・・書いていない。大丈夫なのだろうか?香りはやや強めで、鼻に抜ける感じの杉・アルコール・ミント、女性の付けるファンデーション、獣の皮、アクリル塗料など幾つかの要素が絡み合い複雑でふくらみがある。口に含むと僅かな甘味と酸を伴った果実味が口内に広がる。口当たりは非常に親しみやすく、既に十分楽しめる状態であることがすぐに理解できる。後味のタンニンは適量で余韻も長いが、若干芯を残すような部分がある。あと2年くらい寝かせれば面白いかもしれない。抜栓初日は、やや固く、水っぽい側面を見せるが、空気と馴染むにしたがい解消する。2日目、3日目も衰えることなく変化を楽しめるワインだ。全部で4本購入したが、今後の向上も視野に入れると本数を買って良かったと思う(shinさんありがとう)。2本を日本に持ち帰る予定。
(記:2001.9.30)

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ナパヴァレー シャルドネ '99 [Stags' Leap]

200108-06.jpg私の滞在しているIrving市(郡?)は、小売店でアルコールを販売することを禁止しているそうだ。そのため、境界線を越えた途端に道の両側に酒屋が林立する地域が出現する。そのうちの一番近い店で購入したのがこのワインだ。

 「Stags' Leap」とラベルに書いてあるが、パリティスティングで有名な「STAG'S LEAP WINE CELLARS」とは別のワイナリー。それどころか商標をめぐって両者が訴訟沙汰になったこともあるという(情報提供;Andyさん)。アメリカらしい・・・。

 オレンジを強く含んだ飴色をしており、輝きが感じられる。香りは中程度からやや強め。大型柑橘類、トロピカルフルーツ、鉱物的な雰囲気など。口に含むと同時に、僅かな甘味が感じられ、続いて柑橘系のフレーバーが、それなりのボリュームで口内に広がる。後味は力強く、苦味を中心に焦げた風味、樽香が長く持続する。もっと複雑味があれば良いのだが、この価格のワインにそこまで要求するのは酷かもしれない。価格に比較して内容が詰まった印象で、気軽に良質のシャルドネが飲みたいときには、良い選択になるだろう。また、抜栓後も冷蔵庫に保管すれば長く風味を保持した。(この価格なら)お奨め。
(記:2001.8.19)
(訂:2001.8.25)

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ピノ・ノアール カーネロス '98 [エチュード]

200108-05.jpgDallas在住のワインラヴァー「ダラスカーボーイ」さんより紹介して頂いたSigel'sというワインショップで購入したピノ・ノアール。このお店、ピノ・ノアールの品揃えがなかなか面白く、他にパッツ&ホールのピノ・ノアール3種、メオ・カミュゼ、デュジャック、JJコンフュロン、ミッシェル・グロなどを購入した(ブルゴーニュは、91年や96年もの)。前にアメリカ人の書いたワイン関連の本に「地方都市のワインショップは狙い目」と書いてあったが、あるところにはあるものである。75年のスタッグス・リープ CASK23が$300台で売っていたりもした・・・。買おうかなあ・・・。

 透明度は高いが非常に鮮やかでしっかりとした赤色をしている。エッジ部分の色の薄まりもピノ・ノアールとしては極めて少ない方である。香りは強めで、僅かな甘みを感じさせるキャンディやイチゴ、カシスのような香り、すいかやぶどうの皮、鼻に抜けるアルコールや杉の香り、ほのかな樽のバニラ風味、ごく僅かな獣系の香りなど色々な風味が混じり合って、カリフォルニアのピノ・ノアールの良い部分が出ている。温度が低い(10℃台)うちは、タンニンがきつく渋くてとても飲めたワインではなかったが、20℃程度に温度が上がると途端に真価を発揮して素晴らしい味わいに変身した。口当たりはクリアで、イチゴ系の果実の味わいが口一杯に広がり、それに覆い被さるように強めのタンニンが現われる。渋めの後味は、苦味を伴いながら長く持続する。タンニンの印象は、まだ荒々しく、明らかに飲み頃は先のように思える。少なくとも2・3年寝かせると、軟らかさが出てきて素晴らしいワインになるように感じられた。現状では飲み頃ではないが、強い潜在能力を感じさせるピノ・ノアール。どうやって、日本に持って帰ろうか・・・。
(記:2001.8.21)

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カーネロス・シャルドネ リザーヴ '98 [セインツベリー]

200108-03.jpg日本からの出張者が同じホテルに滞在したため帰国前日にワインで飲み会。1人ワインに詳しい人がいて、日本ではあまり見かけないこのボトルを選択した。先月に飲んだピノ・ノアール リザーヴは非常に良好なワインで、ホームステイ先のおばさんも絶賛していたが、シャルドネはどうだろうか?

 ややオレンジを含んだしっかりした輝きのある黄金色。グラス面に残る脚も多く、ねっとり感も十分である。香りは強めでグラスを廻すとふくらみのある風味が立ち上がる。僅かな甘味を伴う口当たりが心地良く、ボディも果実味によってボリューム感に富むゴージャスな味わい。後味にはほどよい苦味が感じられて持続性も丁度良い。複雑味の点でやや欠ける部分があるかもしれないが、バランス良く、初心者から玄人まで説明無しに楽しめるシャルドネだと思う。お客さんと飲んだために細かい分析は出来なかったが、帰国までの間にもう1度飲んでみたいと思う。(ちなみにDallasで比較的安い価格でワインを売る「Sigel's」という店で聞いたところ「秋まで入ってこないよ」とのこと。他の店でもなかなか姿を見かけない・・・。生産量が少ないのか、売行きがいいのか、その両方の理由かのどれかだろう。)お奨め!
(記:2001.8.26)

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ナパ・ヴァレー シャルドネ '99 [パッツ&ホール]

200108-02.jpg日本の自宅セラーでvintageをずらして何本かをstockしているが、勿体無くてついに飲むことができなかったシャルドネ(実はピノ・ノアールも同様)。日本のセールとほぼ同じ価格だが、たまたまワイン屋めぐりをしている際に見かけたので購入してみることにした。それにしてもアメリカは(ダラスは?)なかなかシャルドネの層が厚くて嬉しくなる。ワイン店では白ワインが大きな面積を占めている。もともと白ワインが好きな米国気質が、赤ワインブームを経ても根強く生きているのだろう。

 オレンジを帯びたやや濃い目の黄色。グラスを廻すと多量の脚を残し、高い粘度を示す。香りはやや強め。ミネラル、柑橘類の皮、オークのバニラ香など。味わいは力強く、飲んだ途端に口内に果実味、タンニンがジワっと広がる。ブルゴーニュ ピュリニー・モンラッシェ村の白ワインに似た側面もあり、また加州の良質の白ワイン的な側面もある。個人的な印象からすると、前者の印象が強いように思える。後味は、明確なオーク樽の風味(バニラ、木、炒ったナッツ)と渋みが長く余韻を残す。また17年以上寝かせたブレンデッド・ウィスキーのような、人をうっとりさせる複雑な余韻を持つ。ワインをよく飲む人に評価されるタイプの白だと思う。飲み慣れない人には不向きな可能性もあり。

※なお本ボトルには多少のコルク臭が付いていた。状態の良いボトルであれば更に味わいが素晴らしい可能性が十分にある。

(記:2001.8.29)

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ソノマ・カウンティ ピノ・ノアール '99 [パッツ&ホール]

200108-01.jpg下記のシャルドネと違いピノ・ノアールは日本と比較してなかり安い価格で販売されている。その中でも今回抜栓した「ソノマ・カウンティ」のボトルは、最も早や飲みのタイプに造られている(と思う。販売されているvintage的に)。今後、時期を見て別の畑も抜栓してみる予定。

 透明度は高いが、エッジの部分に至るまで非常にしっかりとした濃い赤色をしている。グラス面に残る脚もやや多め。香りは強く果実香に溢れている。イチゴ、チェリー、キャンディのような甘い香り。揮発性のアルコールを感じる香りも強い。口に含むとフルーツリキュールを思わせる果実味に由来する甘い味わいが口内に広がる。僅かに時間をおいて強めの渋みと苦味が支配的となりアフターへと続く。余韻は苦味を中心に非常に長く残存する。またやや早や飲みに仕上げられた関係からか、ガメイのような余韻も感じられた。非常にカリフォルニアのピノ・ノアールらしい1本で、妖しさを伴う香り・味わいがユニークであり、ボリューム感も満点。この価格なら決して飲んで損はないし、数年後の姿も見てみたい気がする。ただこれが\5,000以上だったら、そうは言えないだろう。
(記:2001.8.31)

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ピノ・ノアール '99 [シャローン]

200107-04.jpg今日はホームステイ先のおばさんが結構大きなワインショップに連れて行ってくれた。店の感じはアメリカの普通の大型スーパのよう。全館強めの冷房が入っており、更に一角にはセラー形式の区画があってボルドーの1級シャトー他が収められていた。価格は外国ものは「やまや」等と比べるとやや高め。さすがにカリフォルニアは安いので、今回はカリフォルニアのレアと思われるワインをチョイスした(シャローンのピノ、セインツベリーのピノのリザーヴ、ベリンジャーのピノを選択。どれも$30台)。

 シャローンはモントレーの著名なワイナリーでボルドー1級シャトーの資本が投下されている。
色合いは透明感が強く、黒味を帯びたルビー色。エッジの部分は水っぽく、ピンク色も見える。香りは弱めで、あえて言えば汗やゴム、アルコールの香り。全体に閉じているように感じられ、コンディションがあまり良くなかったのかもしれない。味わいは最初単調だが、10分ほど経過するとふくらみが出てきた。前半は口当たりにほんの僅かな甘味を伴い典型的なカリフォルニアのピノ・ノアールを感じさせる。後味は長く、カドの取れていない苦味が少し目立つ。状態の良いボトルを熟成させたなら、もう少しの向上が期待できる。なかなかのワインで、この価格ならば納得だ。ただし現時点では若干飲み頃には早いように思われた。

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ピノ・ノアール リザーヴ '98 [セインツベリー]

200107-03.jpgセインツベリーのリザーヴは日本でボトルを見たことがなく、また値段的に安くなく、高くない中庸の設定なので試みに1本購入してみた。

 透明度の高い濃い赤色。エッジの部分はピンク色でやや水っぽい外見だ。香りはやや弱め。アルコールや海藻、赤いベリー系のフルーツの香りが混じりあう。味わいは力強く、甘味を伴う果実味がまず口内に広がる。やがてそれを打ち消すような苦味が広がり、長く余韻として留まる。全体的に複雑味は備えている。ただし苦味がやや過剰。あと2年寝かせてから飲むとかなり向上するように思える。今の時点では価格なりのワイン。決して悪いワインではない。
(記:2001.7.17)

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カベルネ・ソーヴィニオン '99 [コルベット・キャニオン]

  • Posted by: sei
  • 2001年7月31日 00:00
  • 加州

200107-02.jpgホームステイ先のおばさんが寝酒に飲んでいるカベルネを2杯ほど分けてもらった。激安の一品だ!色あいは薄く、ピノ・ノアールの良くできたワインよりやや薄いくらい。エッジの部分は完全にピンクで水っぽい。香りは弱く、若いカベルネにありがちなガメイを連想させる青臭さと果実味が同居した雰囲気を持つ。口当たりは細身でやせた感じだが、後味は強く、青臭さを伴う苦味とトーストのような風味が長く口に残る。価格なりのワイン。コスト的に悪くないが、飲むべきワインを多くかかえている人は敬遠すべきだろう。
(記:2001.7.21)

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スタンリー・ランチ ロス・カーネロス ナパ・ヴァレー ピノ・ノアール '97 [ベリンジャー]

200107-01.jpg何かやたらと名前の長いベリンジャーのピノが売っていたので買ってみた。アメリカの大型店には、日本で見たことの無いお手頃価格のワインが幾つか散見される。

 色は濃い赤色がベース。しっかりしていて、コルクの裏側と底には大量の酒石酸の結晶が見られる。アルコール度は14.1%とやたらと高いレートがラベルに書いてあったが、チープなグラスのせいか脚はそれほど発生しなかった。香りはやや強め、イチゴや赤い果実を連想させるフルーティな風味にゴムをはじめとする人工的な(醸造に由来する)香りが混じる。必ずしも心地良いものではない。口に含むと果実味を中心に強めのインパクトが口内に広がる。カリフォルニアの上質ピノ・ノアールに共通した甘さを伴ったある種のリキュールのような雰囲気があり。アフターは長く持続し、ステーキと一緒に飲んでいるときは心地良かったが、単独で飲むには少し苦く、しつこい感じがあった。このワインももう少し待った方がいいのかもしれない。総体的には合格点のワイン。
(記:2001.7.21)

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シャルドネ Le Bouge D'a cote '97 [オー・ボン・クリマ]

200106-03.jpgジム・クレンデネンの生産する代表的な白ワイン。ビエン・ナシド・ヴィンヤードのシャルドネより生産され、これを過熟させフレンチオーク新樽200%で仕上げると「ニュイ・ブランシュ」となる。

 オレンジがかった強めの黄色。香りは中程度からやや強めで、初日は果実味を中心に僅かに樽香が感じられる。2日目以降は落ち着いて香りが弱まり、グレープフルーツの皮やほんの少しニスのような揮発性の風味も出てきた。抜栓初日~2日目にかけては口当たりが強く、苦味や後味の樽の風味も強過ぎ、エグミが感じられるほどしつこかったが、3日目になって落ち着いた静かな良さが出てきたように思える。当初気になった後味の苦味みや樽の風味も全体に馴染んで味わい深いものになった。オー・ボン・クリマの白ワインの中では大人しめの部類に入ると思うが、僕が夏に飲むワインとしてはパンチが少しだけキツイように感じられた。しばらく寝かせて3年くらい後に飲むと案外いけるかもしれない。

(記:2001.6.23)

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ドミナス '97 [ドミナス]

200106-02.jpg鮫洲の陸運支局に国際免許を取りに行った。帰りのバスはWing高輪を通るので、ふらふらと吸いこまれるように途中下車してENOTECAに立ち寄った。カフェに入ると、昨日抜栓したというマグナムのドミナスが残っていたので、ちょっと一杯ひっかけて行くことにした。ちなみにドミナスは僕にとって「何本も所有するけどまだ飲んだことのないワイン」である。

 「1997ドミナスDominusは、カベルネ・ソーヴィニオン86.5%、カベルネ・フラン9%、メルロ4.5%というブレンドで、すばらしく良い姿をしており、アルコール度数は14.1%、phは新世界の多くのエノロジストを身震いさせるほどである(3.95ほど)。肉づきのよい、絹のような舌触りをした、豪勢なワインで、ゴージャスなノーズがローストしたハーブや、コーヒー、ジャムのようなブラックチェリーやプラムのような果実を連想させるほか、アジアのスパイスや、甘草、ブラックベリーやチェリーの趣きにタバコのスパイスが加わって、複雑な非常にもつれた、それでいてゴージャスなまでに均整のとれたドミナスとなっており、ミディアムボディからフルボディで、非常に凝縮感があり、絹のような舌触りをしている。今飲んでもゴージャスだが、たぶん10~15年はあっさり熟成するだろう」(Robert M.Paker,Jr『ザ・ワイン・アドヴォケート』(第132号)株式会社オフィス宮崎)。PP94点。

 上の引用文を書いていたら、結構長いのでちょっと疲れた。それにどうも言葉が少しおかしいようにも思える・・・(きっと原文がそうなのだろう)。ともかく自分が飲んだ感想を。

 注がれた瞬間、しっかりした黒味を帯びた色合いをしているのが分かる。エッジの部分を観察すると赤色、ピンク色が残っており、若さが表れている。香りは中程度で、喉に抜けるようなクールな香りがある。やや青臭い茎、杉林、ハーブのような複雑さなど。滑らかな口当たりをしており、ボディはミディアム。思っていたよりボリューム感はなく痩せた感じ。極端に凝縮している訳でもなく、個人的には中庸で親しみやすく思えた。一方後味はしっかりとした構成を持っており、長時間持続する。若干こなれていない青臭さがあるようにも思えたが、今飲んでも十分楽しめると思う。現在~5年後くらいまでが飲み頃か。パーカーの言うような長期の熟成には不向きのように思える。(抜栓2日目のマグナムという点が影響しているのだろうか?)

(記:2001.6.24)

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ピノ・ノアール セントラルコースト '98 [カレラ]

200106-01.jpgインターネットのオークションでセット購入したうちの1本。内容はセレック、セントラルコースト(赤、白)。「やまや」などでは、1本\2,480程度で売っているボトルである。リリース当初の98年セントラルコーストは、97年と比較すると、やや粗い印象があったが、時間の経過を経て、どのように変化しているだろうか。

 透明度が高く、明るい赤とピンクが強い色合い。香りは中程度からやや強めで、ゴムをはじめとする人工的な風味が強い。また汗、アルコールといった揮発性の香り、牛乳の香りも含む。口に含むと不自然な甘みを伴ったカリフォルニアのピノ・ノアールらしい味わいが口内に広がる。また、ぶどう以外の果実から造られたリキュールのような雰囲気もあり、この点で単一畑のピノ・ノアールと共通点を持っている。後味は苦味が強く、全体の味わいを若干損ねている。またトーストを焦がしたようなフレーバーが長く口内に留まる。
 2日目になると人工的な風味は和らぐが、やはりアフターの苦味が強く、ちょっとバランス感に欠ける。価格なりの味わい。熟成による向上は、今後もあまり望めない。

(記:2001.6.30)

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シャルドネ アロヨ・グランデ・ヴァレー リザーヴ・タレイ '97 [オー・ボン・クリマ]

やや濃い目のしっかりとした黄色をしている。樽香を纏った熟成感のある白ワインの香り。リンゴ酸、バナナ酸、そして若干の卵の腐ったようなひねた臭いを伴う。味わいは濃厚・重厚で、口当たりにマンゴーをはじめとする熱帯性フルーツの印象がある一方で、中盤以降苦みやタンニンの重みが口内に残り、長く留まっていつまでも消えることがない。僕にとっては強過ぎ、一気に大量摂取ができないワインだった。2000年7月に、同ワインの96年を飲んだ際もそうだったが、夏に爽やかさを求めて飲むには適さないワインのように思えた。ただし悪いワインではない。

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ホワイト・ジンファンデル '99 [ベリンジャー]

以前上記のワインショップから購入した際に配送日指定の連絡がうまくいかなかったお詫びとして無料で頂いた。前々から1度飲んでみたいと思っていたワインなだけに、ありがたく抜栓した。

 「ホワイト・ジンファンデル」という名前であるが、外見は桜色。やや強めのイチゴジャムのような香りがする。口に含むとカクテルのような甘みが口内に膨らみ、続いてイチゴシロップのような風味や僅かな苦味が感じられる。全体に甘み感が強く、ワインを飲んでいるというよりは甘い食前カクテルを飲んでいるかのよう。アルコール度数も10%しかなく、女性でもするすると飲めるタイプだ。デザートワインのような飲み方をしてもおもしろいかもしれない。甘みが強いため、数日間に渡って少しずつ飲んだが、劣化の度合いは少なかった。価格も安く1人暮らしの女性には最適なワインだと思う(辛党には合わないけど)。

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シャルドネ プライベート・リザーヴ '97 [ベリンジャー]

会社の課会(2年以上の研修に出ていた同僚の復帰歓迎会)にて中華料理と共に飲んだ。訪れた店のワインリストは、なかなか変わっていてカリフォルニアが中心。ABCやらベリンジャーやらセインツベリーやら、種類は少ないながらも通の好みそうな中価格帯のボトルを色々と取り揃えていた。ABCのシャルドネ、カレラのヴィオニエなどを候補に挙げたが、最終的に部長の判断でこのワインに決定した。

 香りはやや弱めで硬い感じがする。抜栓直後は、やや鼻につく樽香が中心で、それに鉱物的なニュアンスが加わる。時間の経過と共に蜜のような風味が強くなり、香りのボリューム感が増していった。味わいにおいても、最初の20分程度はバニラのような樽の風味ばかりが目立っていたが、時間の経過と温度の上昇によってアフターが非常に長く、重い味わいに変化していった。後味だけ見ればブルゴーニュのgrand cru的である。この価格なら妥当な線か。4人で飲んだので短時間でボトルがカラになってしまったが、もっと時間をかけて飲めば、別の面が見えてきたような気がする。

 なおこの店のワインの提供の仕方には大いに問題があった。グラスが廻せないほど「なみなみと」注いでくれたり、グラスがカラになる前に「おかわり」を注いでくれたり、クラーらしき入れ物には水も氷もなく機能を果たしていなかったり、グラス自体もワインの味わいを生かすものを揃えていないなど、細かい点を挙げていったらキリがない・・・。社員の教育で補える部分については努力して欲しいと思う。せっかく考えられたワインリストを準備しているのだから。

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ピノ・ノアール・ロゼ '97 [エチュード]

ロゼワインは、「今月のワイン」初登場になる。非常に有名なワイナリー「エチュード」のピノ・ノアールによるロゼなので、めずらしさも手伝って少々高価だが購入してみた。

 きれいな桜色。グラスを色々な角度に傾けると、ごく稀に褐色が見えることもある。香りの強さは中程度。ピノ・ノアールとシャルドネから造られた廉価版シャンパーニュによく似た香りがする。またオークに由来する甘い香りや青かびチーズの香りも混じる。総じて白ワイン系の香り。口に含むとごく僅かに発泡していることが分かる。意図的に仕組まれたほんの少しの発泡で、ちょっとしたアクセントになっている。ピノ・ノアール単独ながら、味わいもまたシャンパーニュに似ており、発泡性を獲得するまでのシャンパーニュはこんな味だったのでは?と思わされた。後味の酸味と苦味のバランスが良く、トーストのような印象もあり。余韻は非常に長い。20℃前後で飲みはじめたが、赤ワインと比べ若干低めの温度で楽しんだ方が良かったように思える。ちょっと変わっていて、なかなか楽しめるワイン。何杯飲んでも次の1杯が欲しくなる。(ワイン好きに限定して言えば、)ネームバリューもあり1度飲んでみても損はないと思う。マニア向けワイン会のしょっぱなに出すと面白い。

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ロシアン・リヴァー・ヴァレー ピノ・ノアール '97[Jワインカンパニー]

  • Posted by: sei
  • 2001年2月28日 00:00
  • 加州

Jワイン・カンパニーは、ジョーダンワイナリーの娘が91年から独立し経営しているワイナリー。大きく「J」の文字が入っているボトルが特徴である。

 透明感の高い、桜色と赤色が混じリ合った色合い。エッジは水っぽい桜色。僕が普段飲むピノ・ノアールの中では、かなり薄い部類に入る(普段濁り気味のブルゴーニュばかり飲んでいるもので・・・)。香りは中程度かそれよりやや弱め。さくらんぼ、桜餅、ドライフルーツ、バニラ、ゴム等。口に含むとキャンディのような風味を伴った、やや人工的な果実味と、すももの皮のような風味が広がり、やがて喉の奥に苦味を残すタンニンが収斂味をもたらして口に含んだ瞬間の甘みを洗い流してくれる。また酸味はほとんど感じられず、余韻もそれほど長くない。典型的な新世界のピノ・ノアールだが、それなりに纏まりを持っており飲みやすく、僕の好みのタイプ。この価格なら納得だし、こんなタイプのワインを飲みたいと思う日も確かにある。もう1本買い置きがあるが、次に飲む機会が楽しみだ。

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ピノ・ノアール ノックス・アレクザンダー '98 [オー・ボン・クリマ]

通好みのワインを安価で販売するネットショップ、ウメムラにて購入。愛知県の店らしいが、ネット上ではそんな立地に関係なく全国に販売を行うことができる。ここ数ヶ月僕が購入したワインショップを見ても、佐賀、新潟、栃木、大阪、神奈川、埼玉・・・と、あちこちだ。全国の実力のある店が頭角を現すことができる時代、裏返せばものすごく厳しい競争社会になったものだ。(消費者の立場で言えばありがたい)

 味や香りについて記述する前に、まずこのワインのボトルについて書かねばならない。イザベル、ノックス、ニュイ・ブランシュを同時に購入したのだが、どのボトルもマグナムかシャンパンを思わせるほど大きくて重い。更にコルクの上にキャップシールが無く、代わりにぼってりと青色の封蝋が施されている(コルクはかなり長い)。この封蝋を砕くのに、えらく苦労した。指先は真っ青、部屋中に砕いた蝋が散乱した。誰か正しい封蝋の除き方を教えてください!ラベルは旧イザベルのデザインのお下がりで、「A」「B」「C」の積み木を重ねたものである。

 色合いは濃いルビー色だが透明度は非常に高い。過去に飲んだ廉価版のABCは、濁りの感じられるものがほとんどだったが、このワインにそのような点は感じられない。香りはやや強めで、汗、体臭、森林、朽ちかけた木、ケモノ、バニラ、アルコール。口当たりが良く、一拍おいて自然でバランス感のある旨みが口の中にじわーと広がる。香り、味わい共に程度な強度で新世界的な過剰さは感じられず、ブルゴーニュの優れた生産者のワインに共通したものを感じる(低温浸漬の効果か?)。酸味は控えめで、むしろまだこなれていないタンニンの苦味と樽の風味が後味として口内に残る。余韻の長さは中庸。苦味の性質はブルゴーニュの新しいgrand cruを連想させる。3日に渡って飲んだが、酸味が控えめなため2日目以降も「ただの酸っぱいワイン」に変わらず助かった。
 価格がやや高めなのが気になるが、丁度価格程度の味わいを提供してくれる。1度飲んでみても損は無いと思う。現時点でも十分楽しめるが、もう少しタンニンがこなれた半年後~2年後くらいが飲み頃かもしれない。更に長期の熟成となると、ちょっと疑問に思う。そこまで濃く、しっかりした造りにはなっていない。

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Mt.ハーラン ピノ・ノアール メランジェ '97 [カレラ]


カレラのワインの裏側には「能書き」が付いている。現在、その能書きを読みながらワインを飲み、原稿を作成中。
このメランジェは、97年の自社産ピノ・ノアールのうち、単一畑として販売するのにふさわしくないロットをブレンドして造られている。比率は、ミルズ78%、ジャンセン22%、セレック6%。生産本数は、フルボトルで23,328本、ハーフボトルで2,340本。

色合いは透明度の高い濃いルビー色。他4種の単一畑の色とほぼ一緒だと思って良い。
香りは弱めで、砂糖漬けの梅、カシス、牛乳、若干の腐敗臭。総じてリキュール系の香りである。抜栓直後は何故だか先日飲んだサンタバーバラワイナリーのレイト・ハーヴェスト(貴腐ワイン)に共通した印象を感じた。

味わいもリキュール系でアルコール感が強く(13.9%)、基本的に単一畑と同じ風味を持つが、凝縮感が弱く物足りない。時間を経過するにしたがい収斂味が増し、トーストの風味を伴うアフターが長くなって好転するが、それでも単一畑と比較すると物足りなさは拭えない。

僕は並べて試飲しても97年のセレックとジャンセンとリードの違いは味わい分けられない人間だが(ミルズは少しだけ差がある)、これらとメランジェの間には歴然とした差があり、単一畑の味わいを期待すると大きな失望を味わうことになる。丁度、ミルズをきれいな水で薄めたような味だ。潜入感を持たずに飲めば結構よくできた加州のワイン。コストパフォーマンスは、ちょっと悪い。

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ピノ・ノアール モントレー'98 [エスタンシア]

  • Posted by: sei
  • 2001年1月31日 00:00
  • 加州

『ワイン王国』のピノ・ノアール特集で高得点を獲得したワイン。たまたま関西のネットショップが売り出したため、3本ほど購入してみた。飲んだのは到着の翌日で、厳密に言うと良い状態ではない。

 僅かに褐色を帯びた濃いルビー色。エッジの部分は桜色を呈する。香りは中程度で、最初はちょっと頂けない発酵臭が混じる。ラズベリー、梅、巨峰ジュース、針葉樹、ゴム等の香りが混じり合い、アルコールwハ甘い香り(度数13.5%)も手伝ってか、全体はリキュール系に纏まっている。2日目には醤油系の香りもしたが、これはタレてしまった結果だろう。味わいは凝縮感に乏しい一方で、果実の風味と甘み(これは樽のバニラ風味も影響している)が強く感じられる。特に甘みは際立っており、カクテルでも飲んでいるかのような錯覚を覚える。後味は苦味を伴うが、持続することなく比較的早めに消えて無くなる。以前飲んだトリアのモントレーに似た味わい。またリキュール感は先日飲んだカレラのメランジェにも似ている。モントレーのワインの共通点?すごくおいしいという訳ではないが、薄い感じがして飲みやすいため、いつもの1.5倍くらいの量を飲んでしまった。加州のピノらしい、おもしろい味のワインではある。

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ソノマ シャルドネ'97 [キスラー]

海外研修から帰ってきた同期に久々に会う。新宿で適当にワインバーに入ったのだが、リストに載っているワインは高価なものばかり・・・。平静を装いつつ検討してみると、下から4番目くらいにキスラーのシャルドネを発見した!入手が比較的困難な部類に入るし、コスト的にも納得できるので、ちょいと高いけど選択することにした。

 オレンジを含むやや強い黄色をしている(店内は暗かったので、ちょっと自信なし)。抜栓直後温度は10度以上あったようだが、香りはあまりしなかった。30分ほど経つと、蜜系の香り、オークのほのかなバニラ風味と甘みが感じられ、強くはないが上品で楽しめる香りに変化した。味わいも最初はフラットで物足りないが、香りが開くと同時にうまみ感が増し、杯を重ねるごとにアフターの心地良い苦みが蓄積して満足感が増す。全般的に大きく突出する特徴や力強さは無いが、バランスが取れており上品なワイン。素人から玄人まで万人に受けるタイプで、僕の好みにも合ったのでベロベロになるまで飲んだ。

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ピノ・ノアール サンタマリアヴァレー'98 [オー・ボン・クリマ]

このワインは、オー・ボン・クリマの中では最も多く輸入されており、一般的な店頭で入手可能である。\3,500は定価。つい最近同じものを\2,980で購入した。
 ピノ・ノアールとしては濃い目の色合い。エッジの部分はピンクだが、芯の部分は黒っぽく、若干の濁りが感じられる。酸味を連想させる汗のようなニュアンス、男性用のトニック系の香り、女性用の香水、鼻の奥に抜けるアルコール感が交じり合い、非常に心地良い。口に含むと果実っぽいうまみ感が広がりほっぺたが落ちそうになる。また僅かな甘味も感じさせる。シャンボール・ミュジニーのような複雑さがあり、アフターは若干の荒さがあるが深く、長く持続する。酸味とタンニンのバランスも良く、現時点でもう楽しめる状態である。ブルゴーニュタイプの上質のワインで、この価格で販売されているなら絶対のお奨め。96年、97年、98年と飲んできたが、どれも僕の好みにすっぽりとハマるワインである。

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カーネロス ピノ・ノアール'97[セインツベリー]

濃い色合い。抜栓当初は弱い木の香り。カリフォルニアらしい甘い飲み口と渋みの無さが特徴で、水っぽく物足りない。10分ほど経つと状況は一変し、渋みや重みが出てきてブルゴーニュに近くなる。香りは飛んでしまい、ほとんど感じられなくなった。それなりの厚みがあり、ほどほどに楽しめる。比較的高品質のワイン。ただハーフボトルで¥1,980というのは若干高いようにも思える。

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シャルドネ'97 [ベリンジャー]

昨年の秋に96年vintageを飲んでいる。若々しく、黄色に心持ち緑が差す色をしている。静止状態で香りを嗅ぐと蜜の香り、樽に由来するバニラの香りが強い。グラスを廻すと却ってその香りは拡散し弱くなった。口に含むと一瞬蜜の甘さがあり、その後ブルゴーニュの若めのgrand cruを飲んだ時のような深く重量感のある後味が樽の風味を帯びながら長く持続する。初日の印象としては「▲+~▲++」である。しかし、2日目以降になると蜜のような風味や複雑さが飛んでしまい、バランスが崩れて樽の風味ばらりが過剰になった。全体にまだ若く、あと1年くらい後に飲めばもっと楽しめると思う。

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ピノ・ノアール セントラルコースト'98[カレラ]

ごく薄い色合いで透明度が高い。97年は、甘い香り、花の香りが感じられたが、98年はむしろ熟成を開始したACブルゴーニュのようだった。酸味、渋み共にまだ元気過ぎ、カドが取れていない印象。甘味はあまり感じられない。瓶熟がまだ不充分であり、今後熟成が進めば違った印象が得られるだろう。97年と比較すると、やや個性が足りない気がする。

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フュメ・ブラン ナパヴァレー'97 [ロバート・モンタヴィ]

薄く透明感の強い黄色。香りは弱く若干クセがあり、腐敗臭もある。味わいはソーヴィニオン・ブランとしてはパンチ力が無く、それゆえ飲みやすい。後味もさっぱりした感じ。一緒に飲んだあまりワインを飲まないI君に言わせると「ゴクゴク飲んじゃいそう」。僕個人としては、飲みやすく日常用ワインとして適すると思うが、価格が高く(ボトル¥2,900)、ちょっと中途半端な感じである。

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スタッグス・リープ・ディストリクト カベルネ・ソーヴィニオン'96 [ロバート・モンタヴィ]

明るく若く元気な色合い。I君が最後の1杯を、僕が新たに抜栓したものを飲んだ。香りは果実香が強く心地良い。抜栓直後はシャープな香りであり、一方空気と馴染んだものはメルローが混じっているような錯覚を起こさせる柔らかさが出ていた。口に含んだ瞬間、適度な甘味が感じられ、続いて気持ちの良い渋みが口内に広がる。甘味と渋みの連携が非常にうまくいっており、全体としてバランスが取れ素晴らしい印象である。後味の一部にやや荒削りでトゲのある部分があるが、これも今後の熟成で解消するように思える。ボトル\5,200だが、それ以上の味わいを提供してくれる。(1本購入した)

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シャルドネ Mt.ハーラン'96[カレラ]

薄く緑色がかった濃く輝きのある黄色。抜栓当初、劣化を思わせる硫黄のような香りが強かったが、10~15分程度でそれは全体のバランスを崩さない程度に収まった。この劣化を思わせる香りは、弱いながらも翌日まで持続したので、人によっては容認できない欠点になるかもしれない。他の香りは総じてごく弱めだが、わずかに甘味を感じさせる要素もあった。口に含むと、まず弱めの甘味が感じられ、中盤はすっきりとクリア、後味に酸味が訪れた後、それをかき消すようにやや強めの苦味が被さってくる。苦味は心地良い。ややクセが強いが、それを許せればなかなかおいしいワインだと思う。同じカレラのセントラルコーストと比較すると、こちらの方が若干上品だが、価格(2倍)ほどの差は感じられない。ブラインドで出されたら、優劣が逆転する可能性すらあると思う。コストパフォーマンスで言えば廉価版のセントラルコーストを買った方がお得である。

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カベルネ・ソーヴィニオン'95 [ロバート・モンタヴィ]


昨年11月頃のカリフォルニアみやげ。それ以来ずっと室温で放置しておいたが幸い劣化はほとんど感じられなかった。却って熟成した感じが出ていた。色合いは薄くもなく濃くもないごく普通のカベルネ色。抜栓直後は果実っぽさたっぷりのぶどうの香りが強烈に広がりかなり楽しませてくれる。10分ほどたつと果実香は収まり、熟成を感じさせる香りに変って揮発性が目立ってくる。口当たりが良く飲みやすい。中盤の厚み・タンニンもほどほど。複雑味が、やや足りず、キレ味が良い。ワインを飲み慣れない人にとっては飲みやすく、ワインを良く飲む人も、ほどほどの合格点を与えるだろうワイン。以前都内でも購入したことがあるが、\3,000台前半と安く、安全牌としてみんなで飲む際などには重宝するだろう。今回は、高温でひと夏越したため若干印象が違ったが、若いvintageを以前飲んだときは、もっとカリフォルニアらしさがあった。カリフォルニア風が好きなら若いものを、ボルドー風が好きなら熟成したものを選ぶと良いだろう。どちらも十分楽しめる。

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