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ヴァンサン・ジラルダン Archive

シャンボール・ミュジニー 1er Cru レ・フュエ '99 [ヴァンサン・ジラルダン]

(R)VG-CM Les Fuee 99.jpg

このボトルは4年位前に購入したのだと思う。同時に購入した同じ畑のボトルがブショネだったため、それほど暑くない時期に常温保管したりしていたが、ここ半年ほどは三菱電機の常温保管庫(東急本店のテイスティングコーナーで使っているヤツ)で立てて保管していた。このボトルも長年の懸念を裏切って、とても良い状態だった。

やや艶を失った赤黒色。

香りは強めで、汗のような酸を感じさせる要素、獣香・体臭といったアクセント、杉林・ミントのようなスッとする要素、どこか旨味感を連想させる果実香、などが混じり合い、とても好印象だ。クラシカルな風合いで非常によく纏まっている。

味わいはキレイな酸を特徴としており、中盤に果実味や旨味感をチラチラと見せながら、後半から終盤にかけて上質の酸がキレイに伸びてゆく。酸味と苦味のバランスが取れた余韻は、良い意味で次の一杯を誘い、いつのまにかどんどんボトルの中身が無くなっていった。

私の好きな酸の質を大切にしたクラシカルなタイプのブルゴーニュ。決して最高の評価は得られないだろうが、いつもでもこのようなブルゴーニュが消えないでいて欲しい。

(記:2006.1.1)

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ボーヌ 1er CRU CLOS DES VIGNES FRANCHES '97 [ドメーヌ・ヴァンサン・ジラルダン]

(R)Domaine Vincent Girardin-Beaune 1er CRU Clos des Vignes Franches97.jpg

4年余り前に購入。以後自宅のセラー(トランザーム)の底の方の棚に入れっぱなしで忘れていた。確か¥2,000を切る価格で購入したボトルだが、全く健全に熟成しており、超有名ドメーヌのGrand Cruに匹敵するほどの状態に成長していた。最近、(主にコスト面から)自己保管に関して疑問を持ち始めていたが、こんなことがあるとなかなか在庫圧縮の決意が固められず、困ったものだ。

透明感あり赤黒くしっかりとした色合い。エッジの部分は熟成を感じさせる桜色に変わっており、赤黒い粒子が見える。

香りは強く明確で、最初は汗や体臭、次に獣香、やがて甘い熟成香と果実香。これらが混じり合い、複雑な惹き込まれるような香りがムンムン上がってくる。クラクラするほどの魅力だ。完全な状態で一貫して保管したときのみに得られる、ブルゴーニュ独特の熟成感。

味わいも素晴らしい。旨味感や凝縮感はそれほど強くないものの、力強い土の感じや上質な酸味が熟成によって程よくこなれており、杯を重ねる毎に後半の渋み感が蓄積して「渋美味しい」状態が続く。

香りの甘さと味わいの酸・タンニンの調和が素晴らしく、いつまでも飲んでいたいような素晴らしいブルゴーニュだ。リリース直後はそれほどのワインでは無かったように思えるが、おそらく熟成と出会う時期の絶妙さが今回の味わいをもたらしたのだと思う。本当に得難い経験が出来たと思う。

(記:2005.11.20)

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コルトン・ルナルド V.V. '02 [ヴァンサン・ジラルダン]

最近すっかり落ち着いて入手しやすいネゴシアンとなったヴァンサン・ジラルダン。02年物入手のため久々に青山一町目店を訪れた。そこで行われていた有料試飲で飲んだのが以下の2点だ。

赤紫を黒くしたような色合いで、じっくりと見つめると濁りがあり赤黒い粒子が見える。

香りは強くはっきりしている。鮮烈な果実香、インク、アクリル塗料、オーク樽、ミント、酸、少し置くとキャンディのような風味も出てくる。パワフルではあるがクラシカルな面や妖しさを併せ持つ。

味わいは濃厚でミネラル、塩気を感じさせる。また強めのアルコールが胸を熱くする。濃厚な果実味は、ぶどうの果実をサクサクと噛んでいるようだ。後半の若いタンニンは苦味を長く口内に残す。

非常にワイルド、パワフルで力強いワイン。長期の熟成に充分に耐えるタイプだ。自信を持って2本購入した。1本はじっくりと寝かせてみようと思う。[R.P. 89-91]

(記:2005.4.25)

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シャンベルタン '02 [ヴァンサン・ジラルダン]

赤紫を濃くしていったような色合い。このワインもじっくりと見ると赤い粒子から成っているが、コルトンに比べるとそれが細かく、濁りが少なくクリーンな印象を与える。

香りの強さは中程度だが明らかに閉じている。揮発性の塗料やインク、木樽などが中心で、用心深く嗅ぐと上質の香りであることが分かる。

味わいは滑らかで上品。繊細でやや痩せた感じだが、芯の部分はしっかりしており、後半にかけてしっかりとした骨格を見せる(ただ少し芯が固く閉じている印象を持った)。アフターは非常に長く、果実の風味、ミネラル、苦味のバランスが良い状態で口内に心地良い余韻を残す。

今はまだ樽のバニラ風味が浮いた感じになっていたり、タンニンが強過ぎたりして飲み頃ではないが、今後の熟成にしたがって徐々に向上するだろう。現時点ではコルトンの方がワイルド&パワフルで美味しかった。R.P.92-94は将来性を織り込んでの評価だと思う。

(記:2005.4.25)

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ムルソー ナルヴォー '00 [ヴァンサン・ジラルダン]

200301-01.jpg
RP89点。炎天下のやまやワインセールで購入した。以後セラーで5ヶ月間保管。

 濃くオレンジを含んだしっかりとした黄色。香りは弱めで、ユリ、グレープフルーツの皮、バニラなど。味わいは低温のうちは閉じていて水っぽくつまらないが、温度の上昇に従い徐々に後半の味わい強度を増す。 口当たりは、ほのかに甘く、硬質のレモン水を飲んでいるようだが、一拍おいて強いグレープフルーツの風味がジワーと拡散する。後半から後味に重点を置いた味わいだ。後味は苦味が中心。苦味は強いが果実味と融合しているせいか何故かとても心地良い。適当なところで苦味が去り、ナッツの風味に置き換わる。ナッツの風味は残り香となり、非常に長く口内に留まる。ストレートな味わいで、やや洗練さや複雑味に欠けるようにも思えるが、この価格帯のワインとしては素晴らしい出来だと思う。時間が経過してこそ味わいが開き真価を発揮するワインなので、じっくりと楽しむ必要がある。(2日目[窒素充填無し]は果実味が更にゴージャスになり、前半の水っぽさを全く払拭するほどになった。2日に渡って楽しむと面白いワインだ。)
(記:2003.1.4)

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サントネー 1er Cru ラ・マラディエール '98 [ドメーヌ・ヴァンサン・ジラルダン]

200212-06.jpgやまやの3本5千円セールで購入した。サントネーの1er cruなのに、ACブルゴーニュ並の安さだ。仕事が忙しく、2日目以降は飲みきれず酸化させてしまいそうなので、失敗してもダメージの少ないこのボトルを選択した。

 非常に濃く、黒みの強い赤紫色。エッジの部分に98年らしい赤色が見えている一方、褪色が始まり枯れた雰囲気を持っている。底の部分には、ミジンコが大発生したような澱が大量に積もっている。全体にどんよりとした外観だ。香りは中程度からやや強め。抜栓当初は塗料や揮発するアルコール臭がメインであったが、1日置くと梅やカシスの香りが出てきた。味わいも初日は歯茎にギシギシくるタンニンばかりが目立って頂けない性質だったが、仕事の都合で2日ほど置いた結果、まるみが出てなかなかのブルゴーニュになった。アタックは強いが飲み口に滑らかさがある。僅かな甘みすら錯角させる旨み感が短時間だがジワリと広がり、その後訪れる控えめな酸味とこなれていないタンニン、苦味へと続く。苦味はしつこく、酵母の風味と共に長く口内に留まる。この価格、このvintageで、それなりのブルゴーニュの旨み感が味わえるとは意外。全体に濃く若く、粗野な感じなので、熟成後に飲むと素晴らしいワインになっている可能性がある。持ちが良く、忙しいときに数日かけて楽しむのに適したワインだ。

(記:2002.12.16)

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ムルソー 1er Cru レ・ジュヌヴリエール '00 [ヴァンサン・ジラルダン]

200212-05.jpg仕事がひと段落して久々に休日をゆっくりと過ごせるので、夏に購入した期待の1本を抜栓した。季節は既に冬であり赤ワインがおいしい季節のハズだが、ここ数ヶ月何故か白ワインがマイブームである。

 ベッコウを薄くしたような透明感と輝きのある色合い。香りは中程度で、鉱物、白い花、潮、男性用香水、僅かな樽香、柑橘類の葉。悪くはないが、香りのみでは楽しめない。味わいは最初硬いが、抜栓後1時間以上を経過すると真価を発揮しはじめる。南方果実系のふくらみのある味わいで、甘みすら感じられ、複雑味や深さもそれなりに備える。後半は過剰でない苦味と樽に由来するナッツ・酵母の風味が長く持続し、このワインを上質の白ワインにしている。味わいが開くまではやや「ぼやけた面」を見せて物足りなさを覚えたが、開いた後はジュヌヴリエールの名に恥じない構成の素晴らしさを見せ楽しませてくれた。\3,333で、この品質ならば十分に満足できる。

(記:2002.12.21)

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ヴォルネー 1er Cru レ・サントノ '99 [ヴァンサン・ジラルダン]

200212-03.jpg11月のワインセールで購入したボトル。このボトルは夏にも2本購入しているので、内容確認の意味も込めて1本抜栓してみた。

 中心部は濁りのある赤黒い色合い。エッジの部分はピンクと赤紫色で透明感が高い。グラスを廻すとアルコール度数(13%)に見合わないほどの脚を残す。香りは強めではっきりとしている。杉、松葉、ミント、柑橘類の葉、乾燥肉、獣香、樽、揮発性塗料など複雑でムッと来て面白い。味わいはストレートで分かりやすく、口に含んだ瞬間に果実の風味が強いアタックで迫ってくる。複雑さや厚み感はないが、直球勝負で迫ってくる感じだ。後半は心地良い渋み/酸味と、やや気になる、こなれていない苦味が口内に広がる。少し水っぽい印象も。全般としては特徴的な香りとストレートなアタックにより素直においしいと言えるヴォルネー。96年が好印象だったため期待して飲んだが、その期待を裏切らない良い出来のワインだった。この価格ならば間違い無く「買い」だろう。今後の熟成による向上も望める。(美味いので飲み過ぎて今ちょっと頭が痛い・・・)

(記:2002.12.24)

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ムルソー 1er Cru レ・シャルム '00 [ヴァンサン・ジラルダン]

200211-04.jpg7/13の「やまや」のセールで購入した。前にも書いたがその日はとても暑く、かつドアが開放されて店内も外界と同じ温度であったため、可哀想に思って2ケースもヴァンサン・ジラルダンのワインを保護してしまった。今週末も2ケース以上保護してしまいそうな気がする・・・。今回は是非ともコルトン・シャルルマーニュを入手したい。

 ちょっと趣向を変えて、セラーの温度(15度くらい)から飲み始めて、だんだんと冷蔵庫で冷やしていった。これが大失敗。ぬるい抜栓直後は、まだ閉じていたせいもあってか、全体にぼんやりとした水っぽい状態でとても評価できるものではなかった。気を取りなおして冷やしてから再度飲んでみた。

 オレンジと若緑を含み、輝きのあるしっかりとした黄金色。香りは弱め。白い花やミネラルなどが中心で硬質な感じ。他にミカンの葉の香りもあり。味わいは中盤から後半にかけてじんわりと強度を増す。中盤に、ほのかな甘みとよく熟した大型柑橘類を思わせる果実味があり、後半には適度の苦味と渋みがある。後半の味わいの強度はかなりのもの。ブルゴーニュの白ワインとしては、果実の風味が強い部類に入ると思う。終盤には、バニラ・焦がした樽・ナッツの風味と苦味、酸味が非常に長く口内に留まる。白ワインを飲み慣れた人には心地良く、慣れない人にはややしつこく感じられる後味だ。

 初日は上記の失敗もあり味わいが十分に開く前に飲むのをやめてしまった。一方で、2・3日目には味わいが随分と開いて、豊富な果実味や樽に由来する後味を十分に感じ取ることができた。じっくりと時間をかけて真価を発揮するのを待ちながら飲むべきワイン。2日に分けて飲んでみるのもおもしろい。\3,333で買えるのならば、十分に買い得なワインだと思う。

(記:2002.11.22)

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シャサーニュ・モンラッシェ クロ・ド・ラ・トリュフィエール '99 [ヴァンサン・ジラルダン]

200209-06.jpgやまや渋谷店のヴァンサン・ジラルダン大量セールの際に3本1万円で購入した。この日ヴァンサン・ジラルダン目当てに来店していたお客は皆ケース単位で購入していた。僕も初めてカートを使い、各種混ぜ合わせて2ケースを購入した。余談になるがセール当日は入り口の戸が開け放たれたままになっており、ワインに影響を与えるほど店内が高温になっていた(実際クロ・ド・ラ・ロッシュの一部は噴いていた。あのボトルはどうなったのだろう?)。やまやは店舗により文字通り「温度差」があるので、長く陳列されていた商品を購入するには、それなりの覚悟が必要だろう(以前「ブルゴーニュ20%off」で何回か高温劣化ボトルにめぐり合った)。

 ヴァンサン・ジラルダンはニコラ・ポテルと並んでお気に入りのネゴシアンだが、私自身白を飲むのは初めての経験だ。このワインは『ザ・ワイン・アドヴォケート』第133号(ロバート・M・パーカーJr.,2001[日本語版])で、90点の評価を受けている。なんとテロワールを無視して同じシャサーニュ・モンラッシェのアンブラゼとブレンドすると一層おいしくなり、偉大なワインに変身すると書いてある。

 久々のブルゴーニュ白の1er cruに敬意を表してヴィノム・モンラッシェグラスで飲んだ。色合いは濃い目で、それほど焦げていないベッコウ飴のような色。僅かにオレンジがかっており、光線の加減によっては瞬間的に若緑色も見える。抜栓当初の香りは弱め、レモン系でつまらないものだったが、15分くらい経過し、温度が10℃程度に上昇すると中程度からやや強めに変化した。リンゴの果肉、鉱物、ミネラル、森林、木質、グレープフルーツ・ゆずの皮など硬くミネラリーな要素を中心に複雑で期待感をかきたてる芳香だ。口に含んだ瞬間の味わいは柑橘系でやや寒冷な地域でつくられたシャルドネを感じさせる。中盤から後味にかけては、しっかりとした酸と苦味が押し寄せ、非常に引き締まった味わいに纏めている。後味は僕個人にはちょっと厳しい感じに思えた。全体にシャサーニュ・モンラッシェの白らしいと言えば、そう言えるワイン。この価格帯では確かに買い得で¥5,000くらいまでは納得できるが、それ以上とまではいかない感じだ。

(記:2002.9.15)

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ポマール クロ・デ・ランボ'96 [ヴァンサン・ジラルダン]

かなり濃く黒ずんだ色合い。エッジの部分も黒ずんだピンク色をしている。抜栓直後は花粉を思わせる強めの粉っぽい香りがするが、やがて果実香や熟成香が中心の中程度の香りになる。香りは標準的なワインと比較すると強めだが、このドメーヌの他のワイン(ヴォルネーやサントネー)と比較するとパンチに欠ける(尤も僕にはこれくらいが丁度良い)。時期的に閉じ始めているのだろうか?味わいも最初は平均的で凝縮感に欠けヴァンサン・ジラルダンらしくなかったが、空気に触れるにしたがって酸や収斂味が増して後味の頼もしいワインに変化した。またスパイスのような雰囲気を伴う。コート・ド・ボーヌの酸味を特徴とするワインを好む方に適する。セール時、¥2,980になるので、好みでなくとも痛手は少ない。

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