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ピエール・ダモア Archive

ジュブレ・シャンベルタン クロ・ド・タミゾ '01 [ピエール・ダモア]

2009年中にENOTECA広尾本店で試飲したのだが、日時失念。とりあえず1/1に登録。

黒みの強い赤黒色。

香りは強く外向的。絵の具、スミレ、カシス、ぶどうの皮、新聞紙のインク、アルコールなど。熟成感はあるが、果実香が勝っている状態。独特のスミレ香が明確に残存している。

味わいはクリアでやさしい。前半に果実の可愛いインパクトがあり、後半からアフターにかけてはミネラル感と程よい苦みがある。また少しの酵母感がある。渋みはあるが全体のバランスの中での比重は小さい。

このドメーヌ最高の出来からは遠いが、香りを中心にピエール・ダモアらしさは出ていると思う。中抜け感や苦みの強さはあるものの、(毎年飲んでいる人間ならば)ダモアの魅力を楽しむのに十分なボトルだと思う。

(記:2009.X.X)

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ブルゴーニュ(ルージュ) '99 [ピエール・ダモア]

200211-07.jpg先月飲んだマルサネ・ブランと共に、今年の春のセールで購入した1本。本命は同ドメーヌのジュブレ・シャンベルタン クロ・ド・タミゾだったので、特に考えもなく「ついで」に購入したボトルだ。ちなみに予約の電話は、弟の結婚式当日、式場の公衆電話からかけた。その電話の様子を新婦の兄が見ていたが、一体どう思われたのだろう???

 ブショネ。コルクの表面はびっちりと灰白色と黒いツブツブのカビで覆われている。抜栓しコルクを抜くと、内側も外側も等しく酢とカビの強烈な悪臭が付いている。グラスに注いで香りを嗅いでみると、果実香が強くブショネの兆候は感じにくい。そのためひと安心して口に含んでみたが、明らかにカビの風味が全体を支配する味わいだった。20分ほど空気に晒すことにした。

 しばらく置いた後、おそるおそる口にすると、カビの風味は意識すると僅かに感じられる程度に後退した。とてもしっかりとした黒みのある赤色。エッジの部分はやや水っぽくなりピンクが見える。しっかりした色の割に透明度は高い。香りは最初のうちは、梅、ぶどうの果皮、バニラ、レザーなど果実の風味が溢れる状態。時間が経過すると、汗や酸、キノコ、アルコールを主体としたやや面白みに欠ける状態に変化する。味わいもカビ臭が落ち着いた最初の頃は、僅かに甘みを感じ、ACブルゴーニュとしては例外的な旨み感があり、ぶどうの果皮をしゃぶっているような果実の風味を凝縮した厚みのあるなかなかのものであったが、時間を経過するにしたがい、酸味とややザラツキのあるタンニンを含む後味が目立つワインに変化した。ACブルゴーニュではあるが、もっと置いてから飲んだ方が良かったのかもしれない(カビに汚染されていなければ)。それにしても落ちるのが早かった・・・。もう1度、違う店で購入して飲んでみたい。

 今回のワインは偶発的なブショネというよりボトルの保管状態に問題があったように思える。電話予約後、支払に際してボトルの状態を確認したとき、春先とはいえデュジャックやアルマン・ルソーならばほぼ噴いてしまうほどの危険な温度でボトルが出てきたからだ。昨年までは毎年ちゃんと冷やして保管していたのに、一体どうしてしまったのだろう?7月末のセールは売場の状態を下見して見送ったが正解だったと思う。今、ただ心配なのは、同ドメーヌのクロ・ド・ベーズやクロ・ド・タミゾが無事な状態がどうかだ。

(記:2002.11.11)

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マルサネ ブラン '99 [ピエール・ダモア]

200210-01.jpg僕のお奨めのピエール・ダモアだが、白を飲むのは初めてだ。今は統合された小田急ハルク・ワインコーナーの春のセールで購入した。マルサネは馴染みのないAOCなので本で調べてみたところ、ロゼや軽い赤で有名だそうだ。その割にはしっかりとした造り手の強そうな赤ばかり店でみかけるのは気のせいだろうか?

 オレンジを含んだやや強めの黄色。瓶底には白ワインとは思えないほどの茶褐色の澱が大量に沈んでいる。グラスに注ぐ度に軽く微細な澱が舞い上がり濁りを生み出すので取扱には相当の注意が必要だ。香りは弱め。グレープフルーツの皮、白い花、鉱物など。味わいは抜栓直後は劣化しているのかと間違えるほど「酸っぱい」。レモン系の酸っぱさが半分、酢の物のような酸っぱさが半分といったところで、未熟なグレープフルーツを我慢して食べているような印象。少し我慢して飲み続けると妙にクセになる酸っぱさだ。後半からは強めの柑橘系の苦味があるが、重さは全く無い。余韻は短くキレが良い。夏の日に気軽に飲むのに適したワイン。悪いワインではないが、それほどお勧めもできない。

(記:2002.10.27)

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ジュブレ・シャンベルタン '98 [ピエール・ダモア]

200207-02.jpg6年くらい前にこのドメーヌのジュブレ・シャンベルタン(もしかしたら畑名付きのクロ・ド・タミゾ)を飲み、ブルゴーニュを始めとする赤ワインの素晴らしさを思い知らされた。ワインの名前を意識して飲むようになったきっかけを作ったワインであり、個人的に思い入れの強いドメーヌだ。その当時購入し喜びを教えてくれたボトルは、1本だけセラーの「お守り」としてとってある。

 世間の評価は割と両極端で、90年代前半までは文献で「広範囲保有する畑(grand cru)に見合わない実力」と評価される一方、90年代中盤以降のvintageについては、世代交代により品質が向上したと見る向きが多い。総体的な評価は高くなく穴場的なドメーヌだと思う(販売している小売店も少ないが)。

 透明度のある暗赤色。98年ブルゴーニュの村名としては、しっかりした色合いで、97年のブルゴーニュを思わせる。エッジの部分はオレンジがかっており熟成感が見て取れる。香りはやや強めで、汗、醤油、ぶどうの果皮、獣香、きのこ、木樽、バニラ、アルコールなど。酸化するにしたがい様々な表情を見せるが、酸を感じさせる典型的なブルゴーニュらしい香り。香りを楽しんだ後、口に含み口内をゆっくりと廻してやると、じんわりと独特の旨み感が広がり、それが通常ありえないほどに持続する。以前のvintageと比較すると果実の風味が控えめだが、それは時期的な問題なのかもしれない。低温時(13℃~15℃くらい)では苦味が気になるが、温度が上がり空気に触れると滑らかになる。酸はかなり強く、杯を重ねるごとに累積する「酸っぱいブルゴーニュ」であるが、非常に食欲をそそる効果があり、また決して下品な性質ではない。全体として「よく出来た古典的なブルゴーニュ」。飲用温度など取り扱いが難しい気もするが、正しく扱ってやれば確実に村名以上の味わいを提供してくれる。困難な98年のブルゴーニュの中では、なかなか良い出来だと思う。あとは価格がもう少し安ければ文句なしなのだが・・・。

(記:2002.7.27)

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