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ニコラ・ポテル Archive

ジュブレ・シャンベルタン ラヴォー・サン・ジャック '99 [ニコラ・ポテル]

透明感があり、しっかりと色付いた赤黒色。全体に褐色が入っているが、未だしっかりとした赤色を保っており、期待させる色合いだ。

香りは中程度からやや弱め。適度に熟成されてこなれた甘い果実の香り、アルコール香、ミント、枯れて濡れた葉など。この状態でも悪くないが、まだまだ熟成/向上余地がある。

味わいは開いているが、旨みと力強さが拮抗している。現段階では残念ながら、ややたくましさが勝っており、飲み頃ではない。抜栓後1時間以上経過すると、味わいの前半で熟成したブルゴーニュらしい旨味感が出るが、ややザラつきが残る酸味と渋さが少し荒めに被さってゆく。たくましい構成感と渋美味しい面もあるため、現時点の状態を一概には否定できないが、果実味がまだまだ生きそうな点を考慮すると、更なる熟成によって酸味やタンニンが全体に溶け込み、もう2皮くらい剥けるのではないかと思えた。

時期的に外しているので控えめな評価だが、5年くらい後に飲めば印象が大きく変わるだろう。ミネラル感も豊富で、果実味、酸味、タンニンともに将来性を感じるため、かなりの長期熟成ワインと見た。

(記:2007.8.27)

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ヴォルネー 1er Cru クロ・デ・ザングル '99 [ニコラ・ポテル]

200210-04.jpg本ボトルは、「やまや」3本1万円セールで購入し、クロネコ便のクール指定にも関わらず夏の常温近い温度で配送されてきたもの。明らかな劣化は感じられなかったが、抜栓の際にコルクが緩くなっているなどの点から、幾分か熱の影響を受けている可能性がある。

 エチケットには「Clos des Angles」と記載されているが、おそらくヴォルネーの町の東に位置する三角形の区画「Les Angles」(3.3423ha)の一部だろう。フレミエやミタンに隣接し、ロケーション的には「ブスドール」などとも似た条件の畑である。

 赤紫を濃く黒くしていったような色合いで若干の濁りも感じる。香りは弱めで落ち着きがある。全体に控えめな杉の香りとやや強めのアルコール香。味わいはバランス良く、非常にヴォルネーらしいワイン。飛びつきたくなるような美点は無いが、抜栓後時間の経過を経るごとに、酸味の中の旨みが少しずつじんわりと現れてくる。ガスの注入なしに3日間に渡って飲んでみたが、大きく酸化することなく、逆に僅かずつ旨み感が増して状態が向上した。後味のミネラル分やタンニンはやや過剰気味で、かなり気になる塩辛さを感じさせる。1人でじっくりと飲んでこそ真価を発揮するヴォルネーらしいワインで、抜栓直後の味わいや凝縮感を求める人、及び初心者には向かないワインだと思う。複雑味や深みにおいて、若干の物足りなさは否定できないが、ヴォルネーの特徴を生かしたワイン造りとしては成功しているように思える。このワインの全体の雰囲気はプスドールのヴォルネーに近い。

(記:2002.10.13)

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ヴォルネー 1er Cru レ・カイユレ '99 [ニコラ・ポテル]

200209-03.jpg
やまやの3本1万円セールで購入。ニコラ・ポテルのヴォルネーは初めて見るような1er cruも含め、今年は色々な種類がセール品として販売されている。数年前、同ネゴシアンのヴォルネー・シャンパン97を飲んで非常に良い思いをさせてもらったため、それぞれ1本ずつ購入した。手始めに著名な1er cruである「レ・カイユレ」から手をつけた。

 全体にしっかりとした黒味の強い赤色。エッジの部分は透明感があり、ピンクと赤を混ぜ合わせたような色合い。香りは中程度。カシス、ミント、梅、しそ、海水、すえた体臭、絵の具、金属の切りくず、僅かなバニラなど。抜栓後の経過時間やグラスに注いだ後の経過時間により上記香りの構成割合は大きく変化する。味わいはヴォルネーらしいやや強めの酸味を中心に、果実と樽のほのかな風味が広がる。酸味が中心であるため、ストイックでクラシカルなブルゴーニュであり初心者向けではないように思える。後味のタンニンと苦味は強く、特に苦味は長く口内に留まる。また後味には塩気や酵母の風味も感じられる。非常にヴォルネーらしいワインで悪くはないが、ヴォルネー最上級の畑の1つである「カイユレ」だと言われると、ちょっと首をかしげたくなる。もう一歩踏み込んで複雑味や個性が欲しいように思えた。

(記:2002.9.23)

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ニュイ・サン・ジョルジュ 1er Cru レ・ダモド '99 [ニコラ・ポテル]

200206-03.jpgこのボトルは、やまやの3本1万円セールで、気軽に飲める1本として購入した。その後25℃程度の常温保管→冷蔵庫保管という過酷な条件の後抜栓に至った。

 ピンクを濃く、黒くしていったような典型的な良いブルゴーニュ色。角度によりエッジの部分にはオレンジ色も見えるが、褪色が進んでいる訳ではない。香りはやや強め、抜栓直後は酸を中心にしたトゲトゲした雰囲気だったが、時間が経過し温度が上がるにつれて怪しく複雑な香りに変化する。ミント、森林、獣の皮、ローズマリー、腐葉土、いちご、マッシュルーム、チーズ、香水等。味わいも最初は酸っぱく、渋く、苦いものであったが、数時間を経過するにしたがいほのかな甘みと旨みが中心になる。口当たりから喉ごしは実に滑らかだ。後味は強めで、旨み感と果実味を残しながら長く苦味の余韻が続く。時間の経過と共に尻上がりに向上するワインなので、おそらく数年置くと最適の飲み頃が訪れるだろう。

 相変わらず高品質のブルゴーニュを造るネゴシアンであり、同時に購入したヴォルネーやジュブレ・シャンベルタンを飲むのが楽しみだ。

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ヴォルネー 1er cru ピテュール'97 [ニコラ・ポテル]

いつのまにかスイッチの切れていた我が家のメインセラー・サイレントカーヴの状態を確認するため比較的安めのピノ・ノアールを抜栓した。コルクの一部が不完全で、ゆるゆるの状態になっており、かなり不安になったが、飲んでみると全く問題は無かった。

 鮮やかな赤が黒みを帯びたような色合い。香りは中程度で、汗、体臭、胡椒、ゴム等が感じられる。抜栓直後は口に含んだ瞬間の果実味やそれに伴う甘みが目立ったが、時間の経過とともに中盤以降の酸味と渋みの調和が目立つようになった。この酸味と収斂味は非常に長く口内に留まり、ヴォルネーらしい後味を残した。価格なりに楽しめるワインだが、欲を言うともう少し複雑さや個性が欲しいところ。

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ヴォルネー 1er cru シャンパン'97 [ニコラ・ポテル]

ニコラ・ポテルは、プス・ドールの名声を築いた故ジェラール・ポテルの息子である。新鋭の「ネゴシアン」として、高い評価を得ている。
 色合いは濃く深いルビー色だが、透明度を兼ね備えておりとても美しい。抜栓直後に花粉、駄菓子屋のラムネ、梅を感じさせる香りが爆発し、はっとさせられる。やがて香りは落ち着き、梅や汗といった酸味を連想させるヴォルネーらしいものに変化する。口に含むと、まず僅かな甘味が感じられ、果実味を中心とした中盤のボリューム感・旨み感も充分かつ複雑。後味は、強過ぎない酸味とやや強めの苦味が絡み合い長く持続する。また樽のヴァニラを思わせるニュアンスも持っている。口に含んでから後味が消え去るまで、様々な要素がかわるがわる現れて非常におもしろい。熟成すると更に向上すると思われるが、現時点でも十分楽しめる。お奨めの逸品。

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