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プス・ドール Archive

ヴォルネー レ・カイユレ・クロ・デ・60ウヴレ '02 [プス・ドール]

04年10月16日に東急本店のテイスティングバーで飲んだ (つまりこの日は「やまや」と「東急本店」をハシゴしたということだ)。

新体制(ジェラール・ボテル後)のプス・ドールは、99年や02年をちょぼちょぼと購入しているのだが、実際に飲むのは初めてになる。今後プス・ドールの購入を続けるかどうかの試金石と位置付けて試飲に臨むことにした。

とても赤色が強い。まるで98年の多くのブルゴーニュが持っていた赤色のようだ。香りはやや強め。甘い果実香を主体にした非常に華やかな香り。飲み口は甘く、後半はやや酸が強い。インパクトが強く、誰が飲んでも素直に美味しいと思える造りになっている。アフターには酵母の風味があり。また杯を重ねてゆくと、酸味が口内に蓄積してゆく。

確かに素直に「美味しい」といえるワインだ。しかし、ややストレート過ぎるところがあり、今後複雑さが現れてくるかどうかが課題。これはこれで美味しいワインだと思うが、ちょっと96年以前の繊細でしみじみとした良さのあるスタイルが懐かしく思った。(香りや味わいの強度が強いので、もう少し置いた方が全体が馴染んで良くなってくるだろう。おそらく飲み頃は数年先だ)

(記:2005.1.23)

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ヴォルネー 1ER CRU アン・カイユレ クロ・デ・ソワサント・ウヴレ'99 [プス・ドール]

200302-03.jpgジェラール・ポテル後のプスドール。ちょっと躊躇したが、価格と畑(Monopole)に惹かれて2本購入した。この畑は、ブルゴーニュで唯一数字の入った名前を持つ。60(ソワサント)ウヴレの「ウヴレ」は、成人1人が1日に働ける広さを指す。システム開発の用語に換算すると、さしずめ「クロ・デ・60人月」といったところか?

 濃く、黒く、濁りのあるしっかりとした赤色で、中心部から向こう側を透かすことは出来ない。一方でエッジの部分は赤とピンクが入り混じる明るい色をしている。香りは強く、ゴム、アルコール、カシス、ダークチェリー、ブルーベリー、杉、牛革、等々。赤い果実とゴム系を中心にした若く押しの強い香りだ。比較的低い温度から飲み始めたため、最初に感じられた味わいは、アタックが強い一方、芯を残し苦いトゲトゲした印象だった。しかし温度が上昇し、空気と馴染むにしたがって状況は変化し、口に含んだ瞬間に控えめな果実の旨みと甘みが感じられるようになった。口に含んだ後は滑らかに拡散し、中盤から後半にかけて、やや強めで心地良い渋みが口内を引き締める。余韻は非常に長くとどまる。合わせる料理によっては、かなりの相乗効果を発揮するだろう。今飲んでもおいしいが、全体にアタックが強く、後半も元気過ぎて若干気になる点がある。香り、余韻共に若さの裏にポテンシャルを感じるので、5年以上熟成させた後にはヴォルネーらしい繊細さを合わせ持った素晴らしいワインに成長するに違いない。

(記:2003.2.10)

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サントネー 1ER CRU レ・グラヴィエール '96 [プスドール]

200203-11.jpg2・3年前の95年・96年プスドール入荷の際にヴォルネーと共に購入した1本。\3,000に達しない価格が魅力だ。以後、振動の激しいホームセラーで保管した。

 ワインを注いでいる最中に分かるほど褐色化が進んでいる。芯の部分は、このドメーヌのヴォルネーと同じく透明度を持ちながらしっかりとした暗赤色をしているが、エッジの部分がやや水っぽく、明らかな褐色化が見て取れる。香りは華やかで、抜栓当初は熟成香と花、果実の香りが広がり素晴らしい。時間経過と共に、酸や醤油を感じさせる要素が主となってゆくが、それでも全般として心地良い香りのままである。一方、味わいは枯れて少しヘタった感じで酸味が中心。後味は完全にはこなれておらず、力強い上に粗野な土の印象を伴う。こちらも時間の経過と共に同ドメーヌのヴォルネーで感じられる独特の旨み感が加わる。酸味を中心とした典型的なブルゴーニュワインでサントネの特徴を表に出しながらヴォルネーで培った同ドメーヌの良さを添加した感じのワイン。心地良いワインだが、ヴォルネーの1er cruと比較すると、やや洗練されていない。ただしこの価格(=手軽さ)は魅力だと思う。
(記:2002.3.10)

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ポマール 1ER CRU レ・ジャロリエール'96 [プスドール]

濃く黒みを帯びたしっかりした色合いをベースに、茶色・オレンジを纏い熟成の開始を感じさせる。香りは最初果実香、花粉を中心に強めに展開するが、やがて梅、スパイス、牛乳、男性用香水等の混じり合った落ち着きのあるものに変化する。特に果実香にスパイス的なニュアンスが加わる頃には、モワッと顔を包み込むような妖しさを伴い楽しめる。口に運ぶと僅かな甘さすら感じさせる旨み感が充分で、続いて強めの酸味、苦味、控えめのタンニンが次々と現れ食欲を増進する。余韻も非常に長く心地良い。コート・ド・ボーヌらしく、「土」や「たくましさ」を連想させ、ポマールというよりはヴォルネー的な雰囲気を感じた(実際、この1級畑はヴォルネーに接している)。最上ではないが、個人的には好みのタイプ。初心者よりはコート・ド・ニュイに飽きて、コート・ド・ボーヌに進みたい人向けのワイン。

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ヴォルネー 1er cru レ・カイユレ クロ・デ・60(ソワサント)ウヴレ '94[プスドール]

ブルゴーニュで唯一名前の中に数字を持つアペラシオン。プスドールのモノポールだ。「ウヴレはブルゴーニュの古語だが、いまもふつうに用いられる。今日でも売り物のぶどう畑はウヴレ単位で表示される。〇.四二八haまたは四二八平方メートルにあたる面積である。中世のころ、一ウヴレはひとりの男が一日に仕事できるぶどう畑の広さだったという。一haは二四ウヴレになるから、六〇(ソワサント)ウヴレは二.五六八haだろうが、現実にはクロの広さは二.三九二五haしかない」(マット・クレイマー『ブルゴーニュワインがわかる』白水社,2000)。

 注いでいる時点で分かるくらい褪色が進み、エッジの部分にはオレンジ、レンガ色が明らかに見て取れる。全体にやや薄めで透明度が高い。典型的なブルゴーニュの色合い。抜栓直後は、革、腐葉土を始めとする熟成香と酸を感じさせる香りが主体でオヤッと思わせる。1時間ほどするとそれに花粉のような雰囲気が加わる。15年~20年熟成させたような香りだ。抜栓直後水っぽく、後味も苦いばかりで物足りないワインであったが、1時間後くらいからみるみる変身し、ふくらみのあるうまみ感、食欲をそそる心地良い酸味と弱めのタンニンが生まれ、絶妙のバランスとなった。良くなってきたところですっかり酔ったので、ガスを注入して2日目に持ち越したが、素晴らしさは2日目にも持続していた。熟成したブルゴーニュ感を安価で味わえる、なかなかいいワインだと思う。

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