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ジョセフ・ロティ Archive

ジュブレ・シャンベルタン Cuvee de La Brunelle '97 [ジョセフ・ロティ]

自宅のサイレント・カーヴを探索したところ、最下段の奥の方からこのボトルが出てきた。元々「3本1万円」のセールで多数購入したうちの1本なので、熟成度確認のために抜栓した。(劣化に対する不安もあったので)

グラスに注いだ状態を見ると、まだまだしっかりとした色をしているが、さすがに透明感が増し、エッジの部分はオレンジがかっている。またボトルの底には年相応の澱が溜まっていた。

このドメーヌのワインではよくあることだが、コルクがとてもカビ臭かったので、懸念しつつグラス内の香りを嗅いだところ、思わずガッツ・ポーズしてしまうような素晴らしい香りが強烈に立ちこめていた。さくらんぼや苺の甘い香りが弾けるようだ。当初果実香とアルコール香に寄っていた香りは、空気に触れるに従って次々と複雑な顔を見せた。ローズマリーやタイムを使った肉の匂い、ミント、ニスやトルエン、汗や体臭など。人をエッチな気分にさせる妖艶な香りへと大変貌する。

味わいも香り同様の変化を見せた。抜栓当初、「にがり」を舐めているかのような驚くほどのミネラル感を示した味わいは、酸化と共にじわじわと旨味を増し、最終的に本当に満足できる内容になった。未だに豊富な酸とタンニンが丸みを帯びた良い状態に変化しており、力強い旨味と丁度バランスしている。インパクトがありながらも同時にしみじみとした美味しさがある。

何と素晴らしい状態/味わいなんだろう。笑顔にならずにはいられない。まだまだ熟成の可能性を残しつつも、十分に飲み頃の内容。できることなら、他の誰かとこの喜びを共有したい。ジョセフ・ロティの'97年を良い状態でキープしている人は、今がチャンスです!

(記:2005.12.29)

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ジュブレ・シャンベルタン Cuvee de Champs-Chenys '99 [ジョセフ・ロティ]

200209-02.jpg
6月に飲んだ同ドメーヌのジュブレ・シャンベルタン"Cuvee de Clos Prieur Bas"に気を良くし、涼しくなったのを見計らって違うCuveeを抜栓した。このボトルも「やまや」の3本1万円セールで今年購入したもの(だと思う)。高額ワインを寺田倉庫に預けていった結果、最近ではこの価格帯のブルゴーニュが自宅のセラーの大部分を占めるようになった。

 色合いはピンクを黒くしていったようなしっかりとしたもの。エッジの部分は透明度が強く、やや水っぽい。抜栓当初は、やや弱めの香りで汗のような酸味を連想させる香り、腐敗臭とアルコール、ガメイにみられるような化学的な香りが支配的。味わいも酸味と化学的に抽出されたガメイのような風味、不自然な苦味と酵母の風味を伴った後味が感じられるなど、熱の影響を受けた投売りワインのように思えた(あるいは本当に熱の影響を受けていたのかもしれない。このボトルはヤマト運輸のクール便で運ばれてきたのだが、何故か到着時のボトルの温度が20℃くらいになっていた)。日曜なので昼食のパスタに合わせて抜栓し、競馬の電話投票をしながらダラダラダラダラと飲んでいたところ、2時間以上を経過した時点で随分と印象が変わってきた。香りは中程度。ローズマリー、杉林、牛皮、ミント、油性塗料など複雑で鼻の奥から脳を刺激するものに変化した。また味わいにおいても、口に含んだ瞬間に旨み感と甘み感がほのかに感じられる状態に好転した。全体的に酸は適度になり、後味のタンニンと酸も柔らかくなって、深みと奥行きのあるジョセフ・ロティらしいワインに変身した。抜栓後数時間を経過して、これほど変化するボトルもめずらしい。これまで飲んだジョセフ・ロティのワインには共通してこの傾向がみられるので、抜栓する場合は「昼&夜」又は「夜&翌日」という飲み方をすると、その真価が把握できると思う。<取扱注意>

(記:2002.9.29)

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ジュブレ・シャンベルタン Cuvee de Clos Prieur Bas '99 [ジョセフ・ロティ]

200206-02.jpg下記のニコラ・ポテルと一緒に5月のワインセールで比較的気軽に飲む1本として購入したもの。J・ロティのジュブレ・シャンベルタンは、幾つかのCuveeに区別されているようで、このボトルもなで肩部分に「Cuvee de Clos Prieur Bas」という細長い金色のシールが張られて「並ジュブレ・シャンベルタン」との違いを主張している(ちなみに並と比較すると¥500高い)。これまで飲んだ同ドメーヌのワインは、重過ぎたり劣化していたりと相性が悪いが、世間の評判は良くなる一方なので今度こそという気持ちで抜栓した。

 ピンクを黒く濃くしていったような色合い。エッジの部分は、やや水っぽいピンク。抜栓すると非常に強い、おしろい、花粉、チェリーリキュール、カシスの香りが部屋中に立ちこめ驚かされるが、やがて落ち着いて、梅、汗、獣香、ミント、キノコといった要素が中心になる。複雑かつ怪しい香りで玄人受けする。抜栓直後比較的低温時の味わいは酸味と後味の苦味が支配的で飲みにくいが、空気と馴染むにしたがってまるみを帯びてくる。口に入れた瞬間のほのかな甘みと旨み感は必要十分で、やや強めのタンニンが長く持続する後味は香り同様玄人受けするなかなかの出来だ。以前ブショネでありながら高い素質を感じさせた別畑のジュブレ・シャンベルタンを紹介したが、今回は全く健全な状態でそれを体験できた。空気と十分に馴染ませれば、素晴らしい味わいを発揮させる1本。2日くらいに渡って、ゆっくりと楽しむと良い。コストパフォーマンスも良。
(記:2002.6.24)

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ジュブレ・シャンベルタン クロ・プリュール '94 [ジョセフ・ロティ]

去年の春か一昨年の冬くらいに購入したボトルだと思う。以後、振動の激しい「ホームセラー」で保管。庫内はカビの宝庫のため、ラベルもコルクもカビだらけになっていた・・・。
 ジョセフ・ロティのワインは、3年くらい前に1度だけブルゴーニュ・ルージュを飲んだことがある。酸味と渋みばかりが強く、あまり良いワインではなかった記憶がある。村名ワインの今回はどうであろう?

 抜栓してコルクのボトル側の臭いを嗅ぐと、非常に強いカビの臭いがする。ワインに香りが移っていなければ良いが・・・。グラスに注いでいると、熟成を感じさせる褐色を帯びたやや薄い色合いが見える。グラスに入った時点で観察すると、透明度は高いものの意外にしっかりしたルビー色を呈する。香りはやや弱め。閉じ気味だが果実香と熟成による妖しさを伴う香りがある。味わいも大人しめだが、落ち着きのある古典的なブルゴーニュといった感じで、口当たりや舌触りが滑らかで好感が持てる。一方でアフターは長く持続し、このワインの全体像をしっかりとしたものにしている。残念ながらこのアフターに冒頭に書いた「カビ臭」がついていた。コルクの状態からしてこのボトル固有の現象だと思えるが、そのため評価は控えめになっている。カビ臭を除けば、全般的になかなかのワイン。94年のブルゴーニュの特徴を備えながらも、一歩抜きん出た存在だと思う。

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