セラーの下の方ですっかり忘れていたハーフボトルを抜栓した。ファースト・リリースの際に購入して、比較的低めの温度(12℃くらいか)/ラベルが一部溶けるほどの高湿度で保管してきた。
97年のカレラは、リリース当初はなかなか素晴らしい印象だったが、やや薄い感じで、うまく熟成しているのかどうかが不安な内容だった。今回は実験的な意味合いで、一番風味の単調なミルズを試してみた。
しっかりとした色付きの典型的ピノ・ノアール色が、健全に褪色して褐色やオレンジを混ぜた色合いに変化している。
香りは最初閉じており、抜栓後1時間を経過する頃から段々と強くたくましい香りに変わってきた。熟成香が主体で、アメリカのショッピング・モールの雑貨屋で売られている香を練り込んだ線香、グリーン・ノート(米ドル札[インク?麻?])、長い時間空気に触れた巨峰の皮、火薬、アルコール香、木樽、コルクなど。アルコール香が強く感じられたのでラベルの裏を見ると、14.6%もアルコール度があるそうだ。甘い男性用の香水のような雰囲気もある。
味わいも最初は目覚めておらずやや単調。1時間半程度を経過した辺りから真価を発揮する。果実感に由来する甘みを残した飲み口は、続いてじんわりと広がる旨味感に移行する。やや単調な中盤を経た後に、まだこなれ切っていない渋みと苦味へと続く。渋美味しいワインだ。
ちょっと単調な部分もあるが、想像していた以上にうまく熟成しているように思えた(熟成失敗を予想していた)。ファースト・リリース時には、フレッシュな素晴らしさがあったが、熟成した現状も、これはこれで十分に楽しめる内容だった。(ただし、時間を十分に掛けて、空気と触れ合わせてはじめて真価を発揮する)
(2007.8.19)
Vintage:1997
地域: 加州:モントレー
購入店: やまや池袋店(?)
価格(税抜き): ¥2,500程度 (Demi)
絶対評価(印): ▲++
コストパフォーマンス: ▲+
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